ヘルムート リリング バッハ パイプオルガン名曲集
以前に、BOSE101MMで再生を試してみていますが、
今回は国産10cm2wayでの再生を試みています。
幻想曲とフーガト短調 BWV.542から 幻想曲
パイプオルガン ヘルムート リリング
普段とは違って、右側のスピーカーが頑張ります。
IphoneからYouTubeへのupなので重低音が拾えているでしょうか?(自動音量調整も働いていますので)6分を超えてから重低音の連続が有ります。
ハ短調(ハ長調)の曲よりも5度音が高くなりますので、
使う重低音も同様になりますので、明るい(余裕の有る⁈)響きになります。
美しい華麗な響きを受け持つパイプ(プリンシパル管)等
は主に左側、右側にも低音の太く長いパイプが並んでいます。(見えるパイプの後側にパイプがどう並んでいるのかは分かりません。その画像も無いので…大半が裏側に在ることになります。35ストップで凡そ2,000本位の計算)
音栓の 16フィート オクターブ低い音
8フィート 標準管の名前
4フィート オクターブ高い音
2フィート 2オクターブ高い音
1フィート 3オクターヴ高い音
※NHKホールのパイプオルガンは手鍵盤が4段、低いパイプには32フィート管があり(巨大な銀色(錫製)パイプが演奏台の左右に在るので、紅白等でも見覚えのある方も多いのでは…と。)長さは16mを超え、その殆どは裏側に並んでいます。
このパイプオルガンには32フィート管は無いが16フィート管を重ねて出す事で、それに似た響き(重低音)を響かせる工夫がある。
プリンシパル16フィート サブバス16フィートに
独特なベーベー言う響きのする木管パイプにリードが付けてある ファゴット16フィートが有るので、主に
プリンシパル、サブバスら重ねる響きで32フィートの響きに似た響きを作る事(他のパイプの音栓もプレンドして音を織りなす…がオルガン演奏家の曲の解釈、腕の見せ所にもなります。)小フーガでは足鍵盤の16フィートのファゴット管が活躍します。
音栓(ストップ)の並びからすると、このパイプオルガンでは手鍵盤の2段目が一番華やかな響きが創れ、1フィートパイプの甲高い響きも入れる事ができる(1番短いパイプは長さ5cm程でクライネソプラニーノリコーダーよりも短い⁉︎)
一番下の3段目が所謂パイプオルガンらしい響きのする段。(またカプラーで上段との連結.連動も可能)
1番上の段は少し変化をもたらせた響きが創れる(6フィートや2 2/3 例.ドの音の鍵盤を弾くだけで、ソが重なって鳴る。さらに2 2/3では2オクターヴ上のソの響きを足せる…倍音を強調して鳴らせる) それぞれの音栓の音量調整みたいなのは電子オルガンとは違い(多分出来ない)ので、あくまでもストップの組み合わせの中で上手くブレントさせることで特徴ある音色を創れる。
パッサカリア ハ短調 BWV.582. 後半〜終結。
10cmスピーカーには無理をさせる曲になるので、
少しだけ右chの音に元気が無い⁉︎気がします?
再生不可能な音域に対してはスピーカーは振動しないので、その分、スピーカー全体の振動が減るので。
(ハ短調なので最重低音のCドも出て来ます!)
ハ短調(ハ長調)は 力強く重厚な響きになります。
終結の和音になる前から、通奏低音で最低音Cドが
伸ばしたままで、和音が変わり(不協和音)から終結の
Cの協和する和音の響きで終わります。(オルガン独特の長く伸ばすをすると、短い管の高い音は速く届き、長く低い管の響きは少し遅れて聴こえる(空気の送る量も増えて、管が響くのにも時間が要る為)その時間差で、高い音ほど前に、低い音ほど後ろから響いて来る様に聴こえて来ます。電気を使って電子回路で音を作ってスピーカーから音を出す電子楽器との違いです。
バッハ 小フーガト短調 BWV.578. 全曲
足鍵盤の音がシングルで音色を変えて〜2分30秒過ぎ辺りから音栓を重ねて32フィート管の様な重低音を出して…と段々と盛り上がる様にしているのが分かるかと…、曲の開始から1分辺りから足鍵盤にフーガのメロディーが移ります。1分20秒を過ぎた時に其処まででの最重低音の伸ばし音が先ず出ます。
特に木製リード管のファゴット16フィートとのダブルの響きは32フィート並みの迫力があります。2分30秒を過ぎた辺りから足鍵盤は重低音の伸ばしの連続があります。10cmスピーカーにとっての難所の一つ。
(リード管は.リード=弁が送られた空気で振動を始める迄に一瞬時間が要るので、やや遅れて響いて来るのも特徴的です。)(iPhone📱の録音で上手く拾えているでしょうか? 雰囲気は感じられるでしょうか⁇)
後半の最後に向かっては又、足鍵盤の音栓を変えつつ、最後はバッハの王道の音色で終わらせます。このリリングの小フーガは、大フーガ風に?壮大なアレンジ(音栓を特に中間部で選択していますので、聴きごたえのある演奏になっています。
足鍵盤の音色に注意を傾けながら聴くのも一考、面白いかと思います。
さすがにこのスピーカーでは重低音は無理でしょう⁉︎と思い今までパイプオルガン曲は駆けて来ませんでした。
一応、箱はリアバスレフになっているのでfo=70Hz位にはなっているので以下ダラ下がり特性でも40Hz位までは可能(ピアノの1番低いCドの持続音は出せる⁈)ちなみに有名なトッカータとフーガニ短調の終結の和音の最低音D (ピアノの最低音のAラよりも5度低いDレ)の音はダメでBOSEのウルトラベースがゴーっと言うだけなので、少し寂しい響きの終わり方でした。
+BOSEウルトラベースシステム 重低音の補助に
Victorの10cmとの繋がりも色々使ったスピーカーの中では1番良いのは似たデザインのウーファーになっているからでしょうか⁈(BOSE101MMより良かった)
普段と同じく 右chに入力のみ 左ch用スピーカーはパッシブラジエーターとして機能させて。
幸い このH.リリングの使う ヴァルカー製のパイプオルガンは右chに低音用の長いパイプが並んでいる。
10cmスピーカー 特に右chが結構 頑張って重低音らしい⁈響きを出してくれています! 足鍵盤の8フィートのCにあたる ピアノの一番低いドの音は出している。ト短調の16フィートの最低音Gソはピアノの一番低いAラよりさらに1音(鍵盤では2つ)低い音の持続音になるのだが、無反応では無く、らしく⁈(BOSEの助けを借りながら)出せている。
かつてYAMAHA製の25cm 3way 密閉型のスピーカーで有名なトッカータとフーガニ短調を大オルガンでの演奏のものを駆けて聴いた時、有名なフレーズの重要な重低音で最低音Dレの音が全く無反応(音として再生しない)でストップで重ねて演奏しているオクターブ上のD ピアノの一番低いレの音しか鳴らずに とっても可笑しな曲にしか聴こえ無かったので、それ以降、当時密閉型を主にしていたYAMAHA製のスピーカーには全く興味が無くなった (当時は学生で音響物理も知らなかったので)本来パイプオルガンの重低音再生には38センチのウーファーでないとその32フィートの最低音Cドを余裕を持って再生出来ない事を分からなかった。(現在は道管(バスレフ)パイプを長くする事でスピーカーサイズが小さくても重低音が出せる様にする方法が有るが…。(BOSEのお得意のシアターにある バズーガ砲みたいな重低音再生器等)
周波数で記すと
ピアノの最低音のAラは凡そ26Hz. その上のドは凡そ36Hz位、32フィート(代用16フィート×2) のC最低音は
18Hz(20Hzを切る 人間の可聴帯域の限界音量)
コンサートピッチは日本はA=442Hz.だがパイプオルガンのピッチはバロック時代のものでも それよりも遥かい高いピッチのものも多々あるので、あくまでも参考数値です。調律も固定なので、平均律ではなく、中全律 だったり、色々な調律およびスケール(Aを基準かCかFかGか…)と有ったりします。
このヴァーカーによるパイプオルガンは戦後のドイツのものなので、A=442〜444Hz.辺りなのではと思います。解説にもピッチの記載無し。
バッハ 幻想曲とフーガト短調
パッサカリア ハ短調 パイプオルガン H.リリングの
フルバージョンは、 YouTubeの検索で
パイプオルガン バッハ リリング で同曲の
多分CDからのdigital 音源upしたものが存ります。
エアーでiPhone📱で録音してupしてある こちらの音源との音の違いも 判り楽しめます。
digital でupされたものは 再生帯域が真っ直ぐなのが
聴いて直ぐに分かります。全ての音が均等に鳴らされていて(スピーカーの特性やアンプの色付け無し)
その代わり重低音は後ろに一歩下がった様な感じがします。 好き嫌い…趣味の世界 究極のアナログの選択は、良い悪いでは無く 好きか嫌いで良いのです。