シューマン チェロ協奏曲 他

Vc. M.ロストロポービッチ

指揮 L. バーンスタイン フランス国立管弦楽団

1976年フランスでの録音。

バーンスタインとロストロボーヴィッチの共演

アメリカとソ連の共演をフランスが取り持った⁈

(既にロストロボーヴィッチは自由な音楽活動を目指してビザ切れでもソビエトには戻らなかった)演奏契約はその5年後まで既に埋まっていたが、ソ連では+1年のビザの発行許可しか降りなかったので、帰国する事はなかった)

 

 6L6GB真空管パワーアンプ

 

 第一楽章から

 

 

 

本当のジャケットの表です。

 

 

 

 YouTubeには この録音の5日前のライブがupされていました。

 

 

再生装置 6L6GBシングル真空管パワーアンプ

左右のパワー真空管は米SYLVANIA製6L6GB

中央のMT管は米GE製12AU7A 1970年代

録音が70年代後半の為、手持ちの真空管で年代の近いものにしました。

 

SANSUI SP-50の箱に入れた +Technics製(SANSUIにOEM品)5cm金属ホーン製ツィーター

ALTEC 402A)20cm フルレンジ どちらもアルニコマグネット(永久磁石)

 

 



McIntosh MAC1900

phono(プリアンプ)+低音BOSE用にパワーアンプ

 

+BOSEウルトラベースシステム 入力は右chのみ

オーケストラのチェロ コントラバス 管楽器の低音群は右ch側に配置されるので、あくまで補助。

オーケストラ再生なので(異質な?)3wayスピーカーシステムとしました。

 

 適正な針圧と音質の話し…、

いつものYAMAHAの箱の樹脂ドームツィーター

+Victor 10cm 40005和紙コーン紙フルレンジ


オーディオテクニカOEMのMCカートリッジ

 本体はSONYですが針はSANSUI MC3100

適正針圧は1.5g ±0.25gと一応なっています。


 第一楽章から カートリッジの適正針圧の1.5gで

 此方の方が美しいオケの響きとチェロで…80年代のオーディオブームの時 聴いた響きがしますが、

コンサートホールで聴く感じとしてなら上出来か⁈

ロストロポービッチのチェロの音が細く聴こえてしまい、モノラル録音のドボルジャークの協奏曲で聴いた太く押し出すチェロの音がしない…同様にカザルスのモノラルのシューマンのチェロ協奏曲でも(より押し出すカザルスのチェロの響き) フランスだからか凄く優等生的な演奏をバーンスタイン&ロストロボーヴィッチがしている感じに聴こえてしまう。

良く言えば コンサートホールで聴く 生の音には近いが、レコード芸術、再現芸術としてのオーディオ 良い悪いでは無く 嗜好、好みの違いだとは思いますが、何となく散る感じに聴こえてしまいました。

6L6系の真空管はその再生原理から音の中の情報量はトランジスタアンプよりも少ない(主に偶数倍音列しか増幅出来無い)のですが、チェロの音が前に張り出してきます。此方のスピーカーは小型ですが、響きは綺麗特に木管楽器の再生を得意とします。McIntosh MAC1900には米モトローラ製の最大出力115wは可能なゲルマニウムメタキャンパワートランジスタが使われていますので(実行50wで設計としても.115Vのアメリカ仕様のものをそのまま100Vで使っていますので)ひ弱な再生音にはならないと思います。(過大表示だと思いますがVictorの10cmスピーカーには耐入力50wと有ります)

 

 ここで…、適正針圧と 音の違いについて

冬場はレコードの盤質が室温も下がり硬くなるので、針圧を1割〜増した方が良いと言われていました。

適正針圧から増し 1.8g〜 左の目盛はインサイドフォースキャンセラーの数値

McIntosh MAC1900のphono(プリ)アンプの真空管っぽい響きは感じられます。冒頭のオケの響きが重くなった感じがします。(太く粗く…フランス国立っぽさは減ります) が、チェロのソロ 1分20秒辺り〜の低音が太く纏まりの有る響きで聴こえて来ます。ソロを聴くには良い感じとも言えます。

 

 

 

 

 

適正針圧−1割程度  1.3g 〜

 

何となく、FMステレオ放送の受信の位置が少し外れて聴いている時の様な音に粒の荒さが感じられます。

再生帯域も、狭くなって⁈ 1分20秒辺り〜のチェロの低音が響きません。

 

 

カートリッジの適正針圧のままで行くか、冬場は1割増し程度にするか…、やはりオーディオ 究極のアナログの世界…、は嗜好、好き嫌いで選ぶのが良いかと思います。(アームの針圧表示も 大凡なもので精密で無いので…)


適正針圧か 1割増し〜にするか、盤を痛めないからと軽くするのは…音質的に勿体ないと思います。(私としては…情報量の少ない音で聴いている時間の方が勿体無いと…。 結果、私は1と2 の間の少し針圧を増やすを採りました。McInらしさを…。Victor.10cmフルレンジの訂正針圧の時の美しい響きは捨てがたいですが、やや神経質な響きとも取れる所と、長く聴いているとやや疲れるかなぁ…で。1.7g〜と言う辺りで…。

(実際の正確な針圧とは異なるのであくまでも目安ですが、とりあえず3種試して見てから 決める意味はあるかと思います)  1980年代でしたらカートリッジ部(針)を載せて、針部分での針圧の測れるものが数千円で買えたのですが…、今では手に入りません Yahoo auction で凄い値段で競っていました)