世界中に200万台超を出荷したヒット商品

ポーズ 101MM  11.5センチのフルレンジスピーカーユニットで、発売開始は1982年。

BOSE 101MM Before…、

内部構造から1980年代〜90年頃と思われる。

 

…、after エッジの色の違いに注目!

エッジトリートメントをしました。

 

 

10年以上前にヤフオクで購入した薬剤

…2,500円程でした。多分 サックスの合成皮革タンポの硬化したのを治すものと同じかと…。

 

塗り…1度目

3回まで可との話だったかと…、過ぎたるは…で

1度目の後、1時間程 試聴してから、2回目を塗りました。

 

 

これでユニットのコーン紙(着色していない自然な紙色…ベージュ系変色しています)の振動の阻害要素を排除! …できました。

 

スピーカーが綺麗でもエッジのガタガタな物は

オリジナルの再生音からは程遠い場合も…、

黒い染めたコーン紙の代のものは一見綺麗ですが

布製のエッジが変形しているものも多々見受けられます。エッジの凸部分が凹んでいたり、破けてしまっている物は 原音に近づける事は もはや出来ません。エッジを変えて生まれ変わらせる(新しい響きのスピーカーとして)

後期のウレタンエッジは10年程で加水崩壊しますので、すでに劣化した製品になっています。同モデルで黒いコーン紙以後は要注意です!

 

 

 

元の主は…、

 

JBL Control LA チタンツィーター付き2Way(狭い空間だと高音域が五月蝿めのジャジャ馬)LAは唯一のゴム製のエッジ採用モデルなのでウレタンの様に加水分解しないで済みます。こちらもトリートメント剤塗付済み→家族用のステレオセットに。

アンプ類はKENWOOD K-1001シリーズ

 

 

 

このControl LA…に比べて、BOSE 101MMは明らかに高音域の伸びが足りない…のも事実、

再生帯域は公称70〜17000Hz (JBLは〜25000Hz迄)  BOSEファンクション基板回路を経ても

上は16000Hzから急にダラ下がり特性に(FM放送、LPレコード、CDも再生帯域は〜15000Hz迄と言われているが…、) 所謂カマボコ型再生特性になっている。

 

ネットで検索して、その理由の一つがスピーカー端子に、フォーンプラグ入力が付いている事…プロ仕様としては価値も有るが、使う予定は全く無いので…、そのケーブルを切断する事に。

 

表側のネジ6本外すと前側が取れます。

開けてみて少し吃驚‼︎…な手抜き⁈

化繊綿を突っ込んだだけのダンプ材‼︎(雑)の下に

 

BOSE の工夫…ホーズファンクション…原音忠実再生では無い色付け…それをする基板が綿の下に有ります。画像の右下がフォーン入力端子。

 

フォーンプラグ端子と繋ぐ、赤黒のリード線を切断しました。スピーカーコードから入力された音声信号(電圧)の一部がフォーン端子に周りしかもそこ経由で入って来たものとブランドされ、音の濁りや特に高音域で音質劣化が起こる原因に。

 初期のものは この基板では無かった様です。

 

白い長方形はBOSE function⁈ その下の細長い電球の様な?(発光ダイオードの出来る以前のもの⁇) 抵抗?ヒューズ管の様なもの⁇?

円筒形のコンデンサーと ボビンの様なコイルを巻いたもの…はアッテネーターの定番部品です。

白い箱と電球?が不思議。

BOSE博士の発明品のポーズの製品は昔から面白いスピーカーが沢山有りました。この101MMのスピーカーユニットを1台に8つ繋いだ大型ケースのもの、よく目にするBOSE 802(Ⅱ)

特徴的なデザインの中は同じユニットが8つ!

このユニットスピーカーの単体インピーダンス抵抗値は1.5Ωと低く→4台接続で6Ω。

 

単体での1.5Ωは出力アンプを破損する危険性も高くなるので、この基盤回路、BOSE functionで101MMは中低音域をかなり持ち上げて抵抗を増して、公証6Ω、実測4Ωのスピーカーに仕上げています。

その為か⁈…、経年劣化でスピーカーの布エッジが硬化すると、楽器が硬く締まった音像にはなりますが、中低音が粒立ちの粗い、少し雑さを感じさせる響きのする器も多々あります。

 

BOSE 101MMにはスピーカーの下にバスレフ穴が有るのですが、一応Fo=70Hz位で低音域を強調する様な設計にも見えますが、初期製品の目的は基盤による内部が高温になるのを避ける為の 息抜き穴の様でした。

 

 

スピーカー端子とフォーンプラグ入力端子。

スピーカーコードは純銅のDENON製です。

↑ シリアルナンバーにGって101MMGの初期⁉︎

 

BOSE 101MMG…コーン紙の変色の仕方が似ている!(カバーは無くて良かったかも)

 

 

 

内部の構造からポーズ101の中期以降の製品の様です。(スピーカーユニットは初期のものと同じ) エッジが布製→コーン紙が灰色→黒(途中からエッジがウレタン製に)  →青→白い半透明(ポリプロピレン?化学材) エッジもウレタンエッジ(約10年で加水崩壊する)に変わりました。手作業の時短が図られて行った結果、10年後には痛む製品となりました。

 

 

 

参考…2回ダンプ材塗付け後の音です… カサド. 無伴奏チェロ組曲より  Vc. J .シュタルケル

 

 

2001年にはアメリカでの製造が打ち切られ、

この機種の後継機も現在は無い様です。

 

 

日を置いて、ヴァイオリンの響きが少し硬く感じられたので 3度目の エッジトリートメント材を塗付しました。

 

スメタナ弦楽四重奏団 ドヴォルジャーク 弦楽四重奏曲「アメリカ」より 日本ライブ(多分 東京文化会館大ホール)

 

 

 

…さらに、追加で…、

BOSEのウルトラベース⁇(名前忘れました)

9センチ角の正方形の3インチ?スピーカーのキューブシステム用のセンターベースで、1スピーカーに入力は左右からでモノラル化←重低音には余り音の定位、指向性は無いので、何処にでも置けるセンターベーススピーカーで、部屋の都合で何処に置いても充分ステレオとして楽しんで聴けるBOSEのシステムからの…、これも過去にヤフオクで1,000円!で落札したものです←今は生産中止となり、結構 値がつくみたいです。

何処にどう置いても良いがコンセプトでしたので

本棚の中の左スピーカーの近くに、床から天井に向けて上向きに置いています! 

昔タイムドメイン 旧Onkyo系のスピーカーで3インチの軽いコーン紙のスピーカーを上向きにして、裏側のマグネット及び金属キャップがコーン紙の振動で微動もしない様に長い直線のバックロードに(自重も重力を受けるので本体微動の防止にもなり)支え部品には長い錘を付けて、その結果 重低音も自然と再生させる…が有りました。その応用という程では無いですが自然に聞こえる様…。


しかも 重低音は右chからの入力しか入れていません…。←通常 オーケストラのベースは右端が多く、ピアノの録音も右chはベース弦の響きを多く拾う。JAZZのウッドベースも たまに左端の時も有るが、普通はピアノの右側に…。

 

左右の入力を入れると五月蝿いと言うか、音量が増えてその存在を主張する傾向が(BOSEには有り、それがボーズ臭い響きと感じる事も有るので) あくまでも さりげなく重低音域だけを補完してもらう…。

最初の目的としては、真空管アンプで鳴らすALTEC 402A アルニコ20cmフルレンジスピーカー←アルテックのスピーカーは、人の声や弦の再生は特に優れているが、かなり大きなBOXにしないと、お約束で低音が鳴らないので、その補完スピーカーとして試しに購入したものです。


結果…、

同じBOSE製品なので音の繋がりも良いです‼︎

離れて聴く時には このベース箱も有った方が。

このウルトラベース?の箱にはアッテネーターも付いていて、予め低音域を減衰させてから小型スピーカーに繋く為のスピーカー端子が有るのですが、BOSEのキューブスピーカーでは無く、101MMには低音補完BOSEファンクション回路が付いているので その効果を消してしまうので別接続としています。

 このBOSEシステムでは同時代〜の主にCD💿を聴く時のセットとしています。

(真空管アンプ+60年代のALTECではLPレコードの再生に) その時代に合った響きのもので…。

 

3度目のトリートメント実施後  

 スークトリオ ドヴォルジャーク ピアノ三重奏曲 デュムカより(チェコ録音)

ピアノはチェコの名器 ペトロフ(エクストラベースを持つ GーC 90鍵)のピアノ使用…華やかさと重厚な低音が魅力的に・・・。(鉄骨はウィーンのベーゼンドルファーに似ていると言うか~当時のべーゼンの鉄骨もチェコで製造です)

録音ですので、コンサートの時の通常とは違う(バイオリンとチェロが対面)形で録音しています。(その方がより呼吸が合うのと、会場の響きの最良の位置から)それも感じ取れるでしょうか。

左ch+右ウルトラベースchの響きも拾っていると思いますので…。

 

BOSE 101MMの中で、ヤフオクでコーン紙は汚く⁇ …でも布エッジの劣化、変形の少ないものを選びましたので、

2台+送料に、トリートメント材(過去に2,500で購入したもの)を含めて 総計 10,000円程のスピーカーの音です‼︎

 

 

過去ログにも有りますがアンプは拘っています。

Mcintosh のMac 1900  1ドル360円の頃の定価が51万円だったものです。

CDプレヤーはKENWOOD の498--程度のものでデジタル-アナログコンバーターに DAC7通称エロDACとも呼ばれた色付けの有る…女性ボーカルが艶やかな響きになると言う、色付け有り同士の組み合わせです。

原音忠実再生は望んでいません←かつては色々と挑んで見ましたが、長く聴いていると疲れるだけでした。

 

 高級品だけ集めて聴くaudioが最後とは限りません。かつて指揮者のH.V.カラヤンが数千万円のオーディオ装置を自宅に置いてミキサールームも完備し、自宅でエディターらに編集作業をさせてグラモフォンの録音LPレコードを作らせました。硬くて不自然なベルリンフィルの響きでしたが、その音に編集で色付けしないとカラヤンからOKが出なかったのてす!…作れば飛ぶ様に売れた…独グラモフォンは目を瞑ったのです。普通の庶民レベルのステレオで聴くと不自然な音でした!…たまに出る英EMIからの方が、自然な響きで…。


オーディオ=趣味の世界ですから、

 いかに安く良い響きを創る…のも有り。

  特にLpレコードは究極のアナログですから。