今回紹介の 6L6G(KEN-RAD → 後のGE工場製

JAZZ系の音楽のみならず 小編成のクラシックもGooD!

1940年代の管なので 再生帯域はモノラル向きですが

奥行きのある球体の音像は魅力的で 太くて密度の濃い

響きがします。 ステレオ再生での音像定位は やや

曖昧糢糊としますが 、30cm 38cmスピーカーを

この管1本で駆動させたモノラル期の名球です!

 

じっくり聴きたいときには この球で聴きたいですね!

 

 

 

 

 

 

 

オーディオ用の最初の管はメタル管6L6 米RCA製

RCA 6L6 メタル管 1930年代~もともとは軍用管・・・

黒くて光らないので 見た目はイマイチ?? 

レーダー用に開発・米軍の戦闘爆撃機にはこの球が積まれて

日本にも・・・と思うと少々複雑な気持ちがしますが、オーディオ

にも味わいのある音がします。アメリカ音楽 JAZZ ブルース等

に特化すれば そのバタ臭い音はとても魅力的で他の追従を許さない

RCAの6L6 開発オリジナル管の響きです。 戦後にも製造された

GEの6L6(RCAにも供給)の方が、若干音がスリムで広帯域になっています。

 

 

 

GE 6L6GA JAZZに特化して聴くのなら・・・お奨め!

ステレオ初期のLPレコードの再生が秀逸です!!

6L6G よりも 少し小ぶりな球になりますが、

音も若干スリムしかし広帯域になり 音像定位も

しっかりしてきます。6L6Gの立体的な球音像の中では

JAZZトリオでは ドラムのシンバル系の再生音に若干の不満;

再生帯域の狭さが感じられるのですが、6L6GAになると

シンバルやブラシの響きも見事です!

 

 

 

 

SYLVANIA 6L6GAY ジャンルを問わず 美しい柔らかな

響きを醸し出します。MARANTZの球にも選ばれていますので

そちら系の響きの好きな方にも・・・。 外観同じデザインでも

ボトムゲッター(プレート下の電熱器が2つのタイプと1つのタイプが

あります)プレートもスモークガラスで見難いのですがブラック

または 灰色の上からカーボン塗装らしい黒っぽ色合い。

袴の茶色も 黒よりも絶縁才能が高いものを使用しています。

6L6GAの軍用長寿命設計・・・Y の球です。

 

 

 

 

GE 6L6GC 銘球としても有名な 米国 GE製の6L6GCは

これ以降に新型をGEが創っていないので 決定版とも言えます。

McIntosh Mc240にも採用された名球としても大変有名です。

その中でも 白いシルクプリントの60年代の球は秀逸な響きが

します。若干スリムな音になりますが、広帯域でアナログ再生

のみならず、CDの再生・FENDERのチューブギターアンプ

にも使われた球です。

 

 

 

番外編

異種球の組み合わせですが・・・、

GE 6L6GC(トール) + SYLVANIA 6L6WGB

ガラス球が少々違いますが 2つのサイドゲッターの構造は同じ。

特に クラシックの再生が良かったです。 オーケストラ・協奏曲等の

大掛かりな曲には 音像が少々コンパクトになる分 

各楽器の音が濁らない感じが良いです。シルバニアの球の方が

広がる感じが若干しますので右chに使用しています(オケでのチェロ

・コントラバス側)BGM的に聞くにも 押しつけがましい音では

無いので 気楽な普段使いに 重宝しています。

ノッポの GE 6L6GC は 逆さに着けるギターアンプ仕様。

 

 

1930年 40年代の球が今だに使える!(電球と同じく切れなければ・・・)

開発国 アメリカの 当時の国力は 凄かった!!

 

 

中央の2個;12AU7 については 米GE 5814A(12AU7A)

の高信頼管のトリプルマイカを常用し、同じくGEの12AU7Aを

予備に1組持っています。