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バッハのヨハネ受難曲

先週の金曜日から月曜日までは、イースター(復活祭)の祝日でした。イースターの事をドイツ語では「Ostern(オスターン)」と言います。

特に金曜日はキリストが処刑された日とされていて、聖金曜日と呼ばれています。


その日はワイマールにあるJakobskirche(ヤコブスキルヒェ)という、上の写真の教会に行ってJ.S.Bachのヨハネ受難曲を聴いてきました。このヨハネ受難曲はバッハが39歳の時、1724年の聖金曜日にライプツィヒの聖ニコライ教会で初演されたという記録が残っています。

バッハはライプツィヒにあるトーマス教会でカントル(カントール、教会音楽家)として1724~1749年まで在職しており、その間に作曲した受難曲を改訂を加えながら、ほとんど毎年のように演奏していました。


演奏時間が約2時間におよぶヨハネ受難曲ですが、弦、木管、鍵盤楽器に加えて、混声合唱とソリスト(ソプラノ、アルト、テノール、バス)という楽器編成になっていて、新訳聖書のヨハネ福音書に沿って作曲されています。例えば混声合唱はイエスを捕らえる兵隊や群衆の声、バスはイエス、テノールは福音書家を担当しています。

これらを念頭において聴いていると、まるで博物館で宗教画を観ている様な気持ちになりました。









ピアノの展示会を終えて。

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昨日、工房でのピアノの展示会が終わりました。

今年は、フランクフルトで開催されている楽器フェアへも出展したので、最近はいそがしい日が続いていました。



様々な会社を見ていらっしゃる販売店の方々からの意見は参考になる事が多く、工房へはもちろんですが、僕にとっても新しい課題が見えてきたような気がします。



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話は変わりますが、上の写真はグランドピアノの鍵盤を取った状態で、鍵盤が乗っているフレームをドイツ語ではKlaviatur(クラヴィアトゥア)と言うのですが、このKlaviaturと、その下の台が適切な位置関係にある事がとても大切で、不必要な隙間があったりすると、弾き手の力を上手く伝えられなくなります。

ドイツには鍵盤と、このKlaviaturを専門に製造している会社が何社かあり、名前は聞いていたのですが上の写真のOtto Heuss(オットー・ホイス)は初めて使用するものです。他にオルガンやチェンバロの鍵盤も製作しています。


Klaviaturの手前にある白く丸いフェルトは、鍵盤を押し下げた時に直接触れる部分なのですが、このフェルトがとても弾力性を持っていたり、鍵盤の手前の一部に固い材木を使用していて、これが弾き心地にどのように影響するのかが興味深いところです。


先日からサマータイムに入ったドイツ。ようやく暖かい日が訪れそうです。

Schleifpapier

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久しぶりの日記になってしまいました。


Geselle(ゲゼレ、職人)になってからは、工房のグランドピアノ部門に配属されています。


工房で毎日のように使う工具の中にヤスリがあります。先日、それについて仕事中に話が盛り上がったので書いておきたいと思います。


ヤスリと言っても、紙で出来たものや金属で出来たもの、そして金属を削るものから爪を研ぐものまで実に多くの種類があります。


例えば紙ヤスリの裏面には「80」、「600」などの番号が書かれています。「600」というのは、1インチ(25、4mm)の中に600個の突起の網目があるという意味で、数が多いほど表面が紙のようになっていきます。


最初の写真はグランドピアノのためのハンマーなのですが、新しいものは、まず目が粗いヤスリで大まかに形を整えて、それから徐々に目の細かいヤスリを使用して形を整えていきます。



先日、アメリカ人の先輩が新しいヤスリを見せてくれました。裏面には「micro」と書かれています。


「これは紙のように見えるけど紙じゃないんだよ。だから紙ヤスリのように、ハンマーを削っていてちぎれたりしないんだ。そして、とても目が細かいから削り取るのも最小限の量ですむんだよ。」彼はそう言います。


確かに以前、形が左右不均等だったハンマーを削った際、削れたフェルトの重さを量ってみると3gほどありました。ハンマーの重さはとても大切で、メーカーによってはハンマーの重さが指定されているものもあり、出来るなら重さは変えずに形を整えたいという気持ちがありました。


目が粗いヤスリは大きく形を変えたい時に便利なのですが、材料自身も大きく削ってしまうという短所があります。新しいヤスリは、目がとても細かいのに、よく削れるという優れたものでした。



そして盛り上がった話というのが、「micro」とはなんだろう?というものでした。


調べてみると、「ミクロ」「マイクロ」という呼び方があるのですが、ドイツでは「ミクロ」と呼ぶ事、「g(グラム)」「mm」など単位の前に付けば、その100万分の1の大きさを表し、ミクロとだけ言う場合には「とても小さい」という意味を持つ事が分かりました。



ある先輩からは、削ったヤスリの種類で音も変わるという話を聞いたので、このミクロのヤスリで削ったハンマーがどのような音を出してくれるのか、楽しみにしたいと思います。