リトミックから継続して楽しく専門的に学べる『小梶ピアノ教室』です。
教室行事の翌日、日曜日は、うちの教室の発表会で、何度もゲストで歌っていただいている
新居佐和子先生のリサイタルにお友達の先生方と行って来ました。
美術館でリサイタル?
オーストリア1000年祭を記念して作られた世界に12台しかない稀少なベーゼンドルファー(No.2だそうです)。
そのピアノを囲むように座席が置かれていました。
会場は満席。熱気に溢れていました。
プログラムは、オール歌曲で、会場の雰囲気も合っていて、とても素晴らしかったです。
凄い演奏家なのに、気さくで可愛らしい。
でも、お話しすると、これまでどれだけ真摯に音楽に向き合ってこられたか、がいつも感じられて、背筋の伸びる思いがします。
シューベルトや、シュトラウス、アンコールの曲(別宮貞夫さんのさくら横丁と、からたちの花)は演奏の機会も多く、大好きな曲ばかりでしたが、ヴォルフとアルバンベルクは、あまり馴染みがなかったんですが、ヴォルフの、歌とピアノが複雑に絡み合ったような曲はどれも美しく、特に「アナクレオンの墓」は、涙が出ました。
『ここにはバラが咲き
ブドウのつたが月桂樹に巻き付いている
キジバトが相手を誘い
コオロギが楽しそうに歌う
誰の墓なのか?そこにはあらゆる神々が
限りを尽くして美しい花を植え、咲き誇っている
それはアナクレオンの憩うところ
春夏そして秋を
このしあわせな詩人は味わった
冬を前に彼をついに この墓の盛り土が守っている』
(新居先生に掲載の許可をいただいています)
母がいる天上は、やっぱりこういうところで、母が今、そういう美しいところにいられて、本当によかったと感じることができたからです。
ちょうどその日は母の祥月命日でしたので、その日に、こんな美しい曲に出会えて、母のことを思い、私も幸せな気持ちになりました。
また、その昔朗読コンテストで優勝されたという「お人好しの夫婦」(ゲーテの詩)。歌の前に朗読も少し聴かせてくださったのですが、ドイツ語の朗読なのに、引き込まれて情景がわかるんです。さすがですね。曲も面白かったです。
久しぶりにゆったりと上質の音楽に触れ、贅沢な時間を過ごすことができました。
リサイタルの副題に
"今までとこれからと"とあり、これからの先生も益々楽しみですし、1つダケ年上の私😅も、まだまだ頑張らないとな、と思ったのでした。
そんな素敵な新居先生が、
今年の発表会にも、ゲストで出演してくださいます‼️
生徒の皆さん、楽しみにしていてくださいね。