偉大なる歴史的ガラクタたちの見物を終えたわたしが次に向かったのは、
セーチェニ温泉。
この国で温泉に浸かるのは、
2年前にHeviz温泉郷で無茶して溺れかけて以来のことだし、
また入浴自体ずいぶんとご無沙汰しちゃってるわけだし、
入る前からかなり楽しみでした。
あとは、ゲイの人びとに触られないことを祈るだけ(苦笑)
気持ちいいよ、これ。
このひと言につきますね。
サウナも日本のと比べものにならないくらい刺激的です。
歩いてるだけで低温火傷しそう。
けど、男女問わずスタイル抜群の人って意外にも少ないですね。
ここでは、わたしでもだいぶマシな方かもしれないです。
さて、本当の勝負はお湯から上がってからでした。
2時間以内に外に出ると、600ftキャッシュバックされるというシステムなので、
わたしは1時間45分くらいで外に出ました。
出口でレシートをもらうと確かに600ftのvisszafizetって書いてあります。
さっそくレセプション前の列に並ぶことにしました。
数分後、いよいよ自分の番。
「キャッシュバックお願いします」
「これは、ここじゃできません。他のレジに行って」
受付のおばさんに言われるがまま、
とりあえず別のエントランスのレジに向かいました。
しかし、ここでもやってもらえません。
英語の話せる、ちょっとお偉い感じの若いスタッフがやってきて
「私について来てください」
のひとこと。
黙って彼女にくっついていくと、そこはなんと最初の更衣室の出口でした。
振り出しに戻ったわけですね。
この時点で、いやな予感がしてきました。
例のお偉いさんが、出口スタッフに
「お金を返してあげて」
と親切に言ってくれてます。
しかし、出口スタッフはすかさず反論するのでした。
「お客さんは、そもそもキャッシュバックを受け取らずに出口をくぐれるわけないし、
もらい忘れただけじゃないの?だから、いまさら払うことはできないよ」
をいをい、ちょっと待ってくれ。
わたしがレシートをもらったとき、Automationからお金なんか出なかったんだけど。
だから、その場で訊いたじゃないですか。
「お金はどこで返してもらえるんでしょうか?」って。
だから、これまで30分以上、たらい回しにされながらも
期待に胸膨らませて黙々と耐えてきたんじゃないか。
しかし、スタッフたちは頑なである。
わたしが片言の現地語で粘っても全然取り合ってくれません。
しかも、ぞろぞろとスタッフの数が集まってきて
わたしの意志に反して、事が大きくなり始めたのでした。
すると、このサル山のボス猿みたいな、貫禄のあるおばさんスタッフが登場。
「問題が生じたその時点その場でわたしに言ってくれなかったわけだし、
残念ながら今回は助けてあげられないわ。次から気をつけてね」
このあたりでわたしも、たかが¥300のために随分遠いところまで来てしまった、
と少し後悔し始めてました。
「面倒くさいし、そろそろ折れるかな」
しかし、ここで断念してしまっては、あきらめ癖がついてしまうかもしれない。
まだ始まったばかりの留学生活なのに、逃げの姿勢では今後の見通しは暗い。
「わかりました。でも最後にもう一度、わたしの言い分を聞いてくれますか?」
ということで、これまで何度も英語と洪語で説明してきた内容を
洪語でもう一度ゆっくり話し始めました。
すると、わたしの誠意は伝わった!
特別にお金は返してあげるから、レシートにサインするようにって。
結局600ftのために、まる1時間分の体力と気力を費やしてしまいました。
帰り道、ぬるいコーラ・ライトを買って、ひとりで祝杯をあげました。
あっけなく400ftが炭酸ガスへと雲散霧消。
たかがお金、されどお金。
またしても、危うくこの国が嫌いになりそうな事件でしたが、
うまく自力で解決しました。
でも、もっと語学力があれば楽だったろうに。
おかげで、ちょっとモチヴェーション上がっちゃうかも。





