ダイモンとブルースの少し前のお話しです。
偶然居合わせた若者2人で、一緒に旅をすることになりました。

▼act1







BARのマスターから、「冒険家だった叔父を訪ねてみるといい」と言われ、ダイモンとブルースの旅がはじまりました。
森のはずれで自給自足をしているというグレイの元に向かいます。






「だいぶ歩いたけど、家なんてあるのかな?」
「戻るにしても遠いな」




「あそこに誰かいる?」
「まさか、女の子⁇」
「え?‼︎」






「きみ、この辺りにグレイさんが住んでいると聞いたのだけど」
「話せないのかな?ついてこいって言ってるみたいだ」



先導するように女の子は森の奥へ…。
ようやく、煙突の煙が見えました。
「家だ!助かった〜」





「案内をしてくれたんだね、ありがとう」
「………」
「やあ、中に入って。フクロウ便で知らせをもらっていたよ」



「グレイさんですね。わたしはダイモン、こちらがブルースです」
「ああ、よく来たな。」
「あの子に案内してもらいました」
「この子はティオ。訳あって預かっている子だ。彼女は言葉を失くしてしまい、話せない」
「………」




「ティオ、お茶をいれてくれないか?」




「さて、あいつが推薦してくるだけあって体力はありそうな2人だな。君たちにお願いしたい冒険は、ティオの声を取り戻すことだよ」
「え?」「は⁈」
「この子の声は盗まれたんだ」




グレイ爺さんの話によると、ティオは遠い部族の娘で、声に不思議な力が宿っていたらしい。それを狙った悪者に魔法で声を取り上げられてしまったのだという。

「ちょっと、そこまでの覚悟は無かったな…」
「確かにね。なにしろ俺たち冒険の素人だから」
「いや、悪者と戦えと言っているんじゃないんだ。声を封じ込めたアーティファクトを取り戻して破壊してほしいんだ」

「まあ、今晩はこんなところだが泊まっていってくれ。よく考えて答えを出してくれたら良いから」
「分かりました」




「夕飯の支度?手伝うよ。こう見えても料理は得意なんだ」
「………」
(表情で喜怒哀楽は分かるな…)


「グレイさんは、どんな冒険をしたのですか?」
「お宝狙いさ。あとは懸賞付きの依頼をこなしたり。かなり稼いだぞ。だから今は悠々自適だよ」
「自由ですね。武術とか、教えて欲しいです!」
「まあ、今すぐ出発するには心元ないから、少し鍛えてやるよ」



「ダイモン、なかなか美味いぞ!」
「ハハハ、一応料理人を目指してますからね」

「ティオも良かったな。こんな爺さんと2人…本当はもう1人いるけど、2人きりじゃかわいそうだったからね」
「………」
(うれしそうで、良かった)



「ダイモン、どうする?」
「俺は、この冒険を受けてみようと思う」
「うん。そう言うと思ったよ」





心を決めたみたいですね。
それから2人は、グレイ爺さんのもとで、武術の訓練をしたり、屋根の修理をしたり畑を耕したり、料理をしたりしながら、力を付けていったのです。







to be continued













▼本日の背景はこちら



【おまけ】

BARのくまさんとグレイ師匠は別人です。
※師匠のヒゲは娘に鼻血出してティッシュ詰めたみたい、と言われました…。

現行の大人サイズですけど、ダイモンとブルースが子どもに見えます。


初期のくまさんは、とても魅力的ですね。
ついつい集めてしまう、推しの1人です。


↑やっと使えたガチャ。



ご覧いただきありがとうございました。
続くみたいね…。
工作どうした⁈