行きました。
中国で成立し、日本で発展した禅宗は、座禅や禅問答などで心を通じて教えを伝えることを目指しました。禅僧が到達した心の境涯を墨蹟や絵画を通して教えてを伝えようとしたのです
↑禅僧雪村(せっそん)の「呂洞賓図」です。呂洞賓は中国八仙人の一人です。龍に乗った呂洞賓が左手に水瓶をもち、右手にはその蓋をもっていますまさに水瓶の中から龍の子どもがでて空に飛んでいったところです。画面、緊迫感があふれていますね~
一休宗純の頂相(禅僧の肖像画のこと)、沢庵和尚の墨蹟もありました。
今回の目玉は、鎌倉時代~南北朝時代の禅僧である虎関師錬(1278~1316)の書です。自分の詩集の一節を二幅に分けて書いたものですが、今回はじめて一緒に展示されました。
なんと自由奔放、芸術的な書なのでしょう。左側が大和文華館所蔵です。修復に2年かけられ、修復後、最初の点字だそうです。二幅とも重要文化財です。
雪村の六曲一双の花鳥図屏風(昼と夜なのですが、今回は夜の屏風のみの展示)も巣にもどろうとするつばめ達や眠りにつく白鷺。夏の夜の雰囲気がステキ💓
文華園では、ムクゲ(木槿)が咲いていました。
とにかく真夏のような陽射しです。皆さま、どうかお疲れでられませんように。