蚊のいない楽園!!(12/28) | sakoのブログ

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モルディブの高級リゾート、蚊のいない楽園の島実現へ 化学物質は一切使わず


モルディブ・クンフナドゥ島で化学物質を使わない蚊の駆除の取り組みが進んでいる /Courtesy Soneva Fushi


(CNN)ハイキングやビーチでリラックスしようとした時に蚊に悩まされた経験がある人なら、たった一匹の小さな害虫が休暇に大きな影響を及ぼし得ることを痛感しているだろう。


蚊は単なる厄介者ではなく、マラリア、デング熱、ジカ熱といった病気の媒介者として、より深刻な健康リスクをもたらす可能性がある。高級リゾート施設を展開するソネバグループがモルディブ・クンフナドゥ島で手掛ける「ソネバフシ」では、こうした蚊の駆除に何年も取り組んできた。


ここで見いだされた最も効果的な解決策によって、蚊は劇的に減少。島の熱帯植物や生物の繁栄にもつながったという。


ソネバは、環境に優しい誘引剤を利用した蚊取り器の開発を行うドイツのバイオジェンツと提携している。ソネバの社会・環境意識部門でディレクターを務めるアーンフィン・オインズ氏は「我々は化学物質を使用せずに蚊を駆除する方法をずっと模索していた」と述べている。


この地域では長年にわたり蚊の問題と戦ってきたが、5月から11月のモンスーン・シーズンは状況が悪化する。ソネバはさまざまなトラップの使用や、蚊の繁殖地を除去するなどの取り組みを試してきたが、どの方法でもそれぞれ課題が残った。


同氏によれば、他の蚊の駆除方法には「加熱蒸散や噴霧処理」も含まれるが、殺虫剤が蚊だけを正確に狙うことは難しく、リゾートのゲストやスタッフに不快感を与えかねない。こうした駆除方法を慎重に試そうとしたが、ゲストの迷惑になることは避けられなかったとオインズ氏は説明した。


さらに、これらのやり方は通常、成虫の蚊の駆除には有効だが、しばらくすると蚊は耐性を獲得し、化学物質が効かなくなる。一方で、同島に生息する多くの他の虫類は耐性を獲得できず、結果としてチョウやトンボ、マルハナバチ、カブトムシの個体数が顕著に減少した。


ソネバは2019年、初めてバイオジェンツのトラップシステムを導入。島全体に2種類のトラップを計500個以上設置した。一つ目のタイプは「BG-GAT」と呼ばれるもので、すでに人間を刺し、産卵場所を探しているヒトスジシマカを対象とした受動的なトラップだ。


二つ目のタイプ「BG-Mosquitaire CO2」は、酵母と糖の発酵により生成される二酸化炭素(CO2)と人間の皮膚を模倣した乳酸を使用し、血液を求める蚊を引き寄せることを目的としたものだ。


「BG-Mosquitaire CO2は、CO2と汗の匂いを使用して人間をシミュレートするという点でユニークかつ効果的」とオインズ氏は話す。これら2種類のトラップは基本的に、人間と同じような匂いと「呼吸」によって、虫をおびき寄せて封じ込める。最初の数週間で1日当たり数千匹の蚊を捕獲できたという。


ソネバでは蚊の生態についてスタッフの教育も行っている。現在、ソネバのチームは敷地内の点検を行い、防水シート、落ちたココナツの殻など、蚊の繁殖に必要な水がたまる可能性のあるものを特定し、減らすための取り組みを行っている。


この害虫駆除プログラムは成功しているという。最初の1年で島の蚊の数が98%以上激減した。


「我々は捕獲した蚊を毎日数えたが、数が減るにつれて数えやすくなった」とオインズ氏。ソネバを毎年訪れる常連客からも肯定的なコメントを多くもらったという。


バイオジェンツのトラップシステムは、長期使用しても効果が高く、蚊がこの方法に耐性を獲得する心配がないことが証明されている。また、化学物質の使用を中止して以来、モルディブ固有の虫類が再び繁栄している。


「花粉を運ぶ生物がたくさん戻ってきた。つまり、より多くの花、果物、農作物があることを意味している」とオインズ氏は話す。また、果物や虫が増えるということは「クンフナドゥの海岸を訪れる鳥も増えるということ。夜にはホタルが再び見られるようになった」と付け加えた。


生物多様性の促進、そして、そこたどり着くために取り入れられた環境に優しく持続可能な方法は、同リゾートのルーツを考えれば納得がいく。ソネバフシは1995年、環境の持続可能性への先駆的な取り組みを掲げ、ソヌ・シブダサニとエバ・シブダサニ夫妻が開業。夫妻は、リサイクル、エネルギー節約、廃棄物の削減などの取り組みをこの地域でいち早く導入した。


現在もホスピタリティー業界で持続可能な高級リゾートの手本であり続けるソネバフシは、環境への取り組みとして、有害な化学物質を使用しない害虫駆除に加え、廃棄物ゼロの理念や革新的なサンゴ再生プログラムを重視している。


ソネバは、バイオジェンツと協力して環境に優しい蚊の駆除方法を導入することでモルディブ初となる蚊がいない島を目指している。だが、自社のリゾートだけがそうなることを望んでいるわけではない。ソネバは首都マレの国会議事堂にバイオジェンツのトラップを贈り、使用方法についてスタッフに研修を行った。また、近隣のヌーヌ環礁にあるメドゥファル島のリゾート「ソネバジャニ」にもバイオジェンツのシステムを導入し、同様の成果を上げている。2024年初頭に開業予定の新リゾート「ソネバシークレット」にもトラップを設置し、数カ月にわたり蚊の数ゼロを記録している。


「新年には蚊がいないリゾートを開業できるのではないかと期待している」とオインズ氏は言う。「他のリゾートもこれに続いているという。モルディブ全土が同じようになれば素晴らしいことだ」


https://news.livedoor.com/article/detail/25589907/


犬を飼っていたから

蚊といえばフィラリア症を思い浮かべますね。