時代遅れの健康知識(・。・)(10/1) | sakoのブログ

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「フルーツは健康的」「イライラにはカルシウム」「薄毛には海藻」···時代遅れとなった健康知識



《養生の術をまなんで、よくわが身をたもつべし。是人生第一の大事なり。》


江戸時代に活躍した儒学者・貝原益軒が書き残した『養生訓』は、普段の生活において実践できる具体的な健康法が紹介されている、当時の大ベストセラーだ。300年の昔から現代まで、日本人の健康意識の高さは、もう国民性と言っていいかもしれない。”体にいい” とされる食事法や運動法、睡眠術はいつの時代も大きな話題を集め、熱心に実践する人も多かった。


しかしその中のいくつかは、最新の科学や医学的根拠によって否定されている。当初は体にいいとされていても、その後、長年の研究結果や新発見によって覆されるケースも多いのだ。医学と健康のエキスパートたちの助言をもとに、「時代遅れの知識」をアップデートしよう。


多くの識者たちが ”時代遅れ” と声を揃えたのが、「フルーツはヘルシー」という認識だ。健康検定協会理事長で管理栄養士の望月理恵子さんが指摘する。


「フルーツが含有する果糖は、ブドウ糖などほかの糖質と比較して、中性脂肪に変換されやすく、メタボや肥満を促進します。食べすぎには充分に注意してほしい。1日80kcal程度、おおよそ200gが目安です。りんごならば半分、バナナであれば1本が該当します。それ以上は食べすぎかもしれません」


ボストン在住の内科医、大西睦子さんが懸念するのはフルーツジュースを飲む習慣。


「加工されたジュースは食物繊維や抗酸化物質を含まないうえ、液体なので体内に吸収されやすく、血糖値の急激な上昇リスクがあります。実際、ハーバード公衆衛生大学院の研究で、フルーツジュースを毎日1杯以上飲む人は、糖尿病のリスクが高まると指摘されています」(大西さん)


よかれと思って選んだ食品がかえって健康を損なうケースはほかにもある。


「代表格が春雨と薄口しょうゆです。春雨は中華麺やうどんに比べてカロリーは半分近いものの、糖質量は大きく変わりません。低カロリーだからといって麺類と置き換えて大量に食べれば血糖値が急上昇し、生活習慣病リスクが上がります。薄口しょうゆは、濃口よりも塩分量が少ないと誤解されがちですが、実際は逆。いずれにせよ、しょうゆの使いすぎは塩分の過剰摂取につながります」(望月さん・以下同)


二日酔い対策に重宝され、漢方やサプリメントとして大人気のウコンも、最新の研究では肝臓への悪影響が明らかになっている。


「多く含まれる鉄分の過剰摂取やアレルギー反応によって、肝機能が低下した例の報告が相次いでいます。”のめばのむほどいい” と誤解している人は多いですが、サプリメントやドリンクとして服用する場合、定められた目安量を必ず守ってください」


秋津医院院長の秋津壽男さんは、そもそも二日酔いに効く健康食品は存在しないと指摘する。


「二日酔い対策として事前に牛乳を飲んで胃に膜を張る人がいます。それにはまったく意味がありません。胃に食べ物が入れば膜はすぐに剥がれ、効果はゼロに。飲酒量を控え、水を飲んで血中アルコール度数を薄める以外に方法はないのです」


▪イライラ解消にはビタミンC

ビタミンから鉄分まで、不足している成分はサプリメントで手軽に摂れる時代になったが、それらの是非も最新研究によって明らかになりつつある。


「その1つがカルシウム。確かに骨の生成をはじめとして体にとって必須の栄養素ですが、よく喧伝されている ”イライラはカルシウム不足が原因” は間違いです。本当に効果があるのは、ストレスに抵抗するための副腎皮質ホルモンの合成を促す働きを持つビタミンCの摂取です」(望月さん)


秋津さんが疑問視するのはひざや目にいいとされる成分だ。通信販売の健康食品の代表格と言っていい。


「”ひざ痛を緩和する” という名目でサプリメントとして販売されているグルコサミンやコンドロイチンは、ひざ関節に直接注射すれば効果がありますが、経口摂取に意味はない。胃腸で消化されるためひざまで届くことはまずありえないのです。ブルーベリーが含有するアントシアニンの視力回復効果もさかんに宣伝されているものの、エビデンスなし。唯一、夜盲症の人には効き目がありますが、近視や疲れ目は解消されません」(秋津さん)


「薄毛対策に海藻」「ざくろで更年期障害が緩和される」といった言説にも専門家の目は厳しい。


「海藻が髪の毛を増やす、白髪対策になるというエビデンスはない。むしろ亜鉛やマグネシウムといった代謝にかかわる成分を摂って頭皮の細胞を健康に保つ方がまだ毛量が増える可能性があります。ざくろは、確かに女性ホルモンと同様の効果があるとされるエストロゲンを含有しますが、その量は効果が期待できないほどごくわずかです」(望月さん)


他方、長らく「効果なし」とされていたコラーゲンの経口摂取に関しては、有効だとする報告が増えている。


「そのまま関節に届くわけではありませんが、コラーゲンはたんぱく質なので、筋力がついて関節の状態の改善につながる可能性があります。近年の研究では、膝関節に有効で、炎症や筋肉分解を抑制するとも報告されています」


今夏、記録的猛暑の影響によりスポーツドリンクの売り上げが大幅に伸びたが、熱中症対策としては時代遅れのようだ。


「糖分を多く含有するため、発汗して体内の水分が不足した状態で大量に飲むと、血糖値の急上昇により倦怠感が出たり意識が低下したりする可能性がある。経口補水液を飲む人もいますが、軽度から中程度の脱水状態でない限り、充分な効果は得られない。通常の熱中症対策には水かお茶が最適です」(望月さん・以下同)


”百薬の長” といわれてきたアルコールも最新の研究によれば控えることが残念ながら最適解。


「ポリフェノールが豊富な赤ワインをはじめとして、”少量のお酒は健康にいい” といわれてきましたが、複数の最新研究によってそれを上回るデメリットがあり、死亡リスクが上がることが明らかになっています」


モデルや女優、ハリウッドセレブがこぞって愛飲する健康ドリンクも怪しい。


「健康と美容を体現する ”飲む点滴” と称される甘酒は糖分が多い。特に酒粕を使った甘酒は、砂糖が添加されている。体のために飲むのは不適切でしょう」


大西さんは海外セレブに大人気のアーモンドミルクやココナッツウオーターを挙げる。


「確かにアーモンドミルクは牛乳に比べて低カロリーである一方で、たんぱく質が少ない。栄養価の高い飲み物だとはいえないでしょう。ココナッツウオーターも健康や美容に有効な成分はそれほど多く含まれておらず、水と大差がないのにカロリーが高い。嗜好品として飲むならば別ですが、健康を意識しているのであれば普通の水で充分です」


飲料水の中でも、注意すべき種類がある。


「”がんに効く” ”肌にいい” と喧伝されてきた水素水の健康効果は国立健康・栄養研究所によってエビデンスなしとされている。誤解されがちなのは酵素ドリンクも同じ。酵素は食品を消化する成分に過ぎず、単体の摂取は無意味です」(秋津さん)


※女性セブン 2022年10月13日号


https://news.livedoor.com/article/detail/22937531/


色んなところで

健康に関する話が出てきますね(。-_-。)