皆様ご無沙汰しております。

 就活が終わるまでブログは自粛するつもりだったのですが私にとって大きな出来事がございましたのでブログを書かせていただきます。

 社台レースホースからカイザーバルについてこの度このようなアナウンスがありました。

『前走は最後のレースのつもりできっちりと仕上げましたので、当初の予定どおり前走を最後に本馬を引退・繁殖入りさせることにいたします。3歳時の秋華賞3着を含む通算5勝という戦績を残しました。皆様には長い間温かいご声援を賜り、まことにありがとうございました。』




 カイザーバルといえばご存知の方も多いと思いますがエンパイアメーカーを父に持ち、なおかつお母さんは桜花賞とヴィクトリアマイルを制したダンスインザムードです。


 彼女を初めて見たのは2015年の9月21日の阪神5レースの2歳牝馬限定新馬戦でした。祖父が母のダンスインザムードのファンだったこともあり一緒に新馬戦を見ていました。祖父はこれは勝つぞ!と言ってましたが半信半疑で映像を見たところ、道中4番手から直線でデムーロ騎手が合図を出すとスルスルと楽な手応えですごい脚を使い、4馬身差(0.7秒差)の圧勝でした。その強烈な勝ち方とゴール後に映し出された強さとは裏腹なつぶらな瞳のギャップに馬ながら惚れてしまい以後この馬を追いかけようと決めました。


 以後は四位騎手に乗り代わり、春のクラシックには挑戦出来ませんでしたが夏のうちにメキメキと頭角を現し、ローズSでは4番手から34.0台の脚を使うというデビュー戦に似たような展開で六番人気ながら3着に。初めて重賞で戦えることを証明。さらに迎えた初GIとなった秋華賞では道中中段で競馬を進め、勝ったヴィブロスに1番差に迫る3着に流れ込みます。9番人気だったこともあり正直、メンバー的に掲示板に乗れば御の字だと思っていた中で最後3着まで粘った彼女の勝負根性と底力を見て改めて凄い馬だと実感するのと同時に今後への期待が膨らみました。家でテレビを見ていたのですが1人で頑張れ!と叫んでゴール後には、なにか込み上げるものがありました。


 その後は条件戦を戦うことになりますが勝ちきれない苦しい期間が続き、中にはゲート内で暴れて競走除外になったこともありました。でも、そんな時期が続いても一生懸命走る姿を見る度に元気をもらい、いつかまた大きなレースで走れる日が来る。と信じて馬券が買えるようになってからは必ず応援馬券も購入してきました。

 

 所属していた厩舎の調教師である角居先生の不祥事による転厩(中竹厩舎へ)も挟んだ後の5歳の秋。得意の京都で1400mの1000万下1600万下を連勝。ともに強い競馬を見せつけ、再び重賞で!という希望を与えてくれました。


 そして、年末のターコイズステークスは道中中段に置かれる展開になるも久々の重賞からか明らかに力みが見られ伸びをかいて⑫着に大敗。基本的には6歳春までに引退することになっているクラブの方針から引退レースともくされて望んだ

京都牝馬ステークス。私も最後ということで結果よりも悔いのないレースをして欲しいと思っていました。今回はこのコースで不利と言われる大外18番に入ってしまい、道中も中断の外よりにつける展開。最後も外を回されて脚を使い、なおかつ前走同様力んでおり、前に同じコースを走った時のあがり三ハロンタイムの33.3秒から2秒以上も遅い35.3秒というタイムで⑬着という結果に終わってしまいました。年齢的にも枠にも展開にも恵まれず不利が多かった中でしたが最後まで上を目指して走る姿を見せてくれた彼女には感謝していますし、最後ゴール板を駆け抜けた際には自然と『ありがとう。お疲れさん。』という言葉を呟いていました。


  これまで、私はゴールドシップなど個性の強い馬を応援したことはありましたが基本的には一頭の馬を追いかけるレベルで応援したことはあまりなく、強い馬でもなかなかありませんでした。また、デビューから応援してきた馬というのも初めてでした。なかなか勝てずに見せ場すらない。という期間が長かったですがその分、勝ったものにも強さを見せ付けたものも多く、喜びも一塩でした。

 馬主でも出資者でもありませんが一頭の馬に一喜一憂出来たというのは本当に競馬ファンを今後も続けていく上で大きな経験にもなりましたし、忘れることの無い思い出になると思います。


 これから彼女には繁殖牝馬としての第2の馬生が待っています。彼女自身も良血ですので彼女に似て勝負根性があり、鋭い脚を使える子供を沢山送り出して欲しいと思います。繁殖入りなので今後姿を目にする機会はほとんどないとは思いますが子供たちが走る姿を見て思い出せたらいいなと思いますし、子供たちも追いかけていきたいと思います。(子供たちも多分社台レースホースなので出資はさすがに難しいと思っています。)最後になりますが彼女を産んでくれたダンスインザムードと生産者の社台ファーム、社台レースホースの皆様と角居、中竹両調教師と関係者の皆様に馬主でも出資者でもない1ファンの立場からですが、感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 

  想いを語るとまだまだ、出てきますが彼女の成し遂げられなかった重賞制覇、G1制覇の夢は子供たちに叶えて欲しいと思います。


 カイザーバル号。今まで喜びと感動を本当にありがとう。そしてお疲れ様でした!お母さんとしての第2の人生に幸あれ。そして、子供たちの活躍を心から祈っています。


平成31年2月20日