コスモ石油が本社(東京・京橋)での設置に向けて準備を進めていた、全国3製油所(千葉、四日市、堺)の稼働データを一元監視する統合モニタリング体制がこのほど、整備された。
コスモエネルギーグループでは、サプライチェーンの最適化やマーケティング戦略、管理機能の強化などでDXの導入を進めており、DX人材の育成を含めて全員参加型のDX推進体制を構築に取り組んでいる。このうちコスモ石油ではDXを導入した保全機能の強化に取り組んでおり、Cognite社が提供するCognite Data Fusion(CDF)を基盤とした保全データのデジタル化と一元管理を行うことで効率的な製油所の稼働とデジタルツイン構築などを進めている。
現在は予防保全・予兆保全に関するAIの実装段階に入っており、トラブルによる計画外停止を低減させる取り組みが中心だが、将来的には装置のオペレーションなど運転管理においてもDXの導入を拡大させ、ヒューマンエラーの防止とベテランから若手世代への技術の継承をサポートしたり、さらなる働き方改革につなげることを目指している。
なお、統合モニタリングシステムがこのほどメディアに紹介され、3製油所の状態監視を本社に集約する「9面パネル」の説明などが行われた。9面パネルでは3製油所の運転状況や設備の稼働データ、現地の映像がリアルタイムで一度に監視できるなど、製油所の効率運営とトラブル発生時の速やかな対応と早期復旧を目指す体制が整備されている。「日本国内では製油所の老朽化が進み、対策がいたちごっこになっている。その中でDXやAIが普及し、我々はいち早く取り入れた。コスモエネルギーグループの石油事業はショートポジションにあり、災害などの設備停止が業績に直結する。まずは保全の領域でリアルタイムでの状況把握、設備の情報管理、予兆保全の強化に取り組み。現場・現物・現実の三現主義を重視し、引き続きDXやAIを活用することで製油所の稼働率向上を図っていきたい」(コスモ石油・岩瀬智取締役常務執行役員)としている。




