ノストラダムス 10-91、1999年に地球人は自分達の主人に悪魔軍団を選んだ。その5 | 浅利幸彦の預言解読講座

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預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

昨日までに、一応、ノストラダムスの10-91の詩を解説した。
これで、10-91の詩の大体の意味、概要は解ったと思う。
だが、私はこの詩に出てくるいろいろな語を考えていくうちに、それぞれの語にももっと多くの深い意味が隠されているのが解った。
詩の中に出て来るある語、単語について、初めは解らなくても、
「どうしても知りたい」と思って、しばらく考えていると、

「こうじゃないか? ああ、これか」と解って来るのだ。


解ってしまった以上、やはり、それを伝えておくべきだと思う。
となると、この詩に関しては、結局、全部の語を解説する、となる。

これから、10-91でまだ説明していなかった語について解説していくが、やはり、これは、「まず、この詩の概要、全体としての意味」、を理解してから各単語の意味を考えていくべきだろう。
詩の全体の中でのその語の働き、位置付け、を考えていかないとそれぞれの語の役割、象徴的意味も理解できない。
では、より詳細なディテールを説明していこう。
まず、この詩の訳を記す。

 

10-91
ローマの聖職者よ、千六百と九の年、
その年の初めに、汝らは選挙を行うだろう。
仲間から出た灰色と黒の中から、
かつてないほどの悪しき者が。

(ノストラダムスの大事典の訳)

 

それで、1行目からだが、「ローマ」が出て来るのだが、このローマの象徴的意味については既に説明した。
「ローマについては既に説明したからもういいじゃん」
と思うかもしれないが、「まだ説明しきれていなかった」と感じるので、「ローマ」について再度説明する。
ローマの象徴的意味はヨハネの黙示録に書かれてある。
これは既に説明したが、既に書いた私の文を引用しよう。

 

>ヨハネの黙示録に「バビロンの大淫婦」というのが出てくるが、その説明のところに次の記述がある


17:9ここに、知恵のある心が必要である。七つの頭は、この女のすわっている七つの山であり、また、七人の王のことである。

 

ローマは「七つの丘(山)の上に築かれた町」と言われているから、バビロンの大淫婦~ローマと転換できる。
更にこの少し後に次の記述がある。

 

17:15御使はまた、わたしに言った、「あなたの見た水、すなわち、淫婦のすわっている所は、あらゆる民族、群衆、国民、国語である。

 

バビロンの大淫婦というのは「あらゆる民族、群衆、国民、国語」の暗喩である。
だから、ここまでの記述で、

「ローマ~バビロンの大淫婦~あらゆる民族、群衆、国民、国語~全地球人」、と転換(連想)していって、結局、
「ローマとは全地球人の暗喩である」と解る。

 

ひとまず、ここまで。
ここまでだと、「ローマ=全地球人」と変換していい。

 

ローマ(=全地球人)の聖職者よ、千六百と九の年(1999年に)、
その年の初めに、汝らは選挙を行うだろう。

 

となり、「ふ~ん、そうかあ」
というだけだ。
でも、それだけだろうか?
これだけの意味で「ローマ」が使われているのだろうか?
いや、そうではない。
この「ローマ」にはもっと深い意味、更には天使の感情までが込められているのだ。
ローマというのは、単に「全地球人を指している」というのではなかった。
もう一度私が書いた文を引用する。

 

>だが、それだけではない、ヨハネの黙示録にはこの前後に「バビロンの大淫婦についての描写」の記述があるからだ。
この少し前に「バビロンの大淫婦」についての説明がされている。

 

 17:2地の王たちはこの女と姦淫を行い、地に住む人々はこの女の姦淫のぶどう酒に酔いしれている」。

 

 17:4この女は紫と赤の衣をまとい、金と宝石と真珠とで身を飾り、憎むべきものと自分の姦淫の汚れとで満ちている金の杯を手に持ち、

 

 ここでは、バビロンの大淫婦については良く書かれていない。
「彼女は贅沢三昧にふけり、酒に酔いしれて淫らな行為にふけっていた」
と書かれてある。
ということは、ローマ~バビロンの大淫婦~全地球人とはいっても、これは特に、
「地球の資源を無駄に使い、贅沢、放蕩、虚飾にまみれた生活をしている浮かれ狂った地球人」
を指している、と考えられる。

 

この詩の1行目の「ローマ」とは、ただ「全地球人」を指しているのではなくて、

この「地球の資源を無駄に使い、贅沢、放蕩、虚飾にまみれた生活をしている浮かれ狂った地球人」
の意味で使われている、と考えられる。


ノストラダムスは1行目のローマにこの意味も込めていたのだろう。
この全地球人は、天使から見たら、

「不道徳で自堕落な生活をしている涜神の民=救いようがない馬鹿ども」となる。
これをローマ~バビロンの大淫婦で暗喩、暗示したのだ。

 

ローマはこういう「救いようがない涜神の馬鹿な地球人」という意味だとする。
さて、この詩、

 

ローマの聖職者よ、千六百と九の年、
その年の初めに、汝らは選挙を行うだろう。
仲間から出た灰色と黒の中から、
かつてないほどの悪しき者が。

 

のローマを「ただ全地球人を指している」と思って読んでみよう。
上の句(前半、1、2行目)は、
全地球人は1999年に(未来の自分達の主人に天使か悪魔かを選ぶ)選挙を行う。
というだけの意味だ。


これだけだと、「で、結局、どっちを選んだの?」
とその結果は判らない。
それで、下の句(後半の3,4行目)を読んで、
「ああ、悪魔軍団の方を選んだのね」
となる。
それだけの意味だ。

 

しかし、ノストラダムスはこの詩をただ、淡々と結果を知らせるために作成したのではない。
今度は、ローマを「不道徳で自堕落な生活をしている涜神の民=救いようがない馬鹿ども」
の意味で使われている、と思って上の句を読んでみよう。

 

ローマ(=救いようがない涜神の馬鹿な地球人)の聖職者よ、1999年、
その年の初めに、汝らは選挙を行うだろう。

 

となる。
そうすると、上の句を読んだだけで、「この馬鹿な地球人どもは自分達の主人に悪魔軍団を選んだんだな」
と判る。
下の句を読むまでもない。
上の句を読んだだけで、「この馬鹿な地球人達は悪魔軍団の方を選ぶに違いない」
と想像がつくのだ。

 

でも、一応、下の句を読むと、
「ああ、やっぱり自分達の主人に悪魔軍団を選んだんだな。
神の計画も天使の意図も解らない馬鹿なんだから悪魔軍団を選ぶのは当然だよな」
となる。

 

それだけではない。
「バビロンの大淫婦人」というように、「この女は姦淫、淫行にふけっていた」
という。
姦淫とは、「神に背いた、涜神の」という意味だ。

 

ここで、聖書における「姦淫、淫行」の象徴的意味を考えてみよう。
聖書では、人類(あるいは地球)を一人の女性に例えている。
最初の歴史=元史では人類は乙女、処女に例えられている。
その乙女は火で焼かれて苦しんで死ぬ、この乙女は「元史のスペースコロニー計画で焼かれて死の惑星にされた地球」
の暗喩だと考えてよい。


その乙女は復活するのだが、神の計画においては、もともとその乙女(人類)には神から定められた許嫁、フィアンセがいた。
そのフィアンセとは天使軍団、あるいはその象徴であるイエスだ。
しかし、その乙女はすんなりとイエスと結ばれた訳ではない。
その乙女(というよりも女、婦人)は己の愚かさ故に悪魔軍団と結びついてしまう。
この不倫、不道徳な結びつきを「姦淫、淫行」と表現したのだ。


しかし、やがて、その淫乱な女(馬鹿な地球人)も己の愚かさに気づき、姦淫(悪魔に仕えること)を止めて、正規のフィアンセであるイエス、天使軍団を己の主人に選ぶようになる。
地球人がイエス、天使軍団と結びつくことを「結婚」に例えている。
イエス、天使と結びつくためには、真理を知ること、目覚め、気づきが必要だ。

悪の道から善の道へと方向転換すること、これを「悔い改め」と表現している。

 

預言書全体の根底にこのストーリー、乙女からバビロンの大淫婦~悔い改めてイエス(天使)と結婚、という「一人の女性の成長」に例えたストーリーが隠されている。

だから、ローマとあるだけで、「これはバビロンの大淫婦~悪魔に仕える愚かな地球人、を指しているんじゃないか?」
と察しがつくのだ。

 

選挙の時(審判の時=1999年)に地球人がこういうバビロンの大淫婦=不道徳で自堕落な生活をしている涜神の民=救いようがない馬鹿ども、の状態だったら自分達の主人に悪魔軍団を選ぶに決まっている。


とは言っても、実際に地球人には、自分達が悪魔軍団を主人に選んだ、という自覚は無い。
正確には、「天使を主人に選ばなかった、期限=1999年までにイエス、天使を呼ばなかった」というべきだろう。


1999年に天使を呼ばなければ天使は来ない。
その後、天使が諦めて帰ってしまった後で、2018年以後に悪魔軍団が主人としてやって来る。
そういう構造になっているのだ。
もともと、未来はそうなっている。


その不幸な未来を変更させるために、天使達は預言書を書き、歴史に付加して地球人を教育してきたのだ。
この構造、未来、預言書の真意、神の計画、天使の意図も何も全然解らないのだから悪魔軍団の餌食にされるしかない。

 

この詩が、
「天使が地球復帰に失敗して、相変わらず悪魔帝国が継続していった前の歴史、を描写した詩」、
だとしたら、


「ローマ=こういう救いようがない馬鹿な地球人、だったから何も解らないで、期限、審判の時=1999年に天使を選ばないで、悪魔の餌食にされてしまったんだよ」
という、天使の愚かな地球人に対しての呆れ、憤り、怒りの感情が込められて、この詩が作成されている、となる。

 

私は、作者(天使、ノストラダムス)はただ、淡々と前の歴史を描写しただけではなく、このような感情を込めてこの詩を作成したのだと思う。
この感情が「ローマ」に込められているのだ。

 

さて、残りのキーワードは、「聖職者、灰色と黒、カンパーニア」だが、いろいろ考察している人がいるので、ヒントだけをあげよう。

 

聖職者、
地球人が天使を呼ぶとしたら、何が必要かな? 日本人だけが解っても、それだけでいいだろうか?

 

灰色と黒、
これは、選挙に立候補した二つのグループを指しているのではないだろうか?
でも、天使達は普通は自分達のイメージカラーを「白」にするのではないだろうか?
それなのに、灰色、グレーにしたというのは?

謙遜か? それとも自虐か? それとも・・・

 

カンパーニア
カンパーニアとは普通は「ナポリがある州」と言われるから、ナポリに置き換えればいいだろう。
じゃあ、ナポリの由来は? 誰が建設して、地名の由来は?