ノストラダムスが「春に大地震、5月に地震」と預言していた。その3 完結編 | 浅利幸彦の預言解読講座

浅利幸彦の預言解読講座

預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

昨日はノストラダムスの9-83の詩の解説をした。

それで、「ノストラダムスに『5月に地震』が出てくる詩が3篇ある」
として、残り2篇は明日(つまり今日)する、と書いたのだが、そのうちの1篇を解説してひとまずこのシリーズを完結しよう、と考えている。
どうも、残りの日数を考えると、明日、5日あたりから天使を呼んだ方がいいような気がする。
それで、解説しよう、と考えたのは次の詩である。


第10章67番


Le tremblement si fort au mois de may,
Saturne, Caper, Iupiter, Mercure au boeuf:
Venus aussi, Cancer, Mars, en Nonnay,
Tombera gresle lors plus grosse qu'vn oeuf.


五月に大地震
土星は山羊座に 水星 木星は牡牛座に
金星も蟹座に 火星は乙女座に
やがて卵よりも大きい雪が降るだろう

(山根和郎 訳)


五月に非常に強い地震。
土星は磨羯宮に。木星、水星は金牛宮に、
金星も同じく。巨蟹宮は火星に。アノネーでは
その時に卵より大きな雹が降るだろう。

(ノストラダムスの大事典の訳)


一行目は言うまでもない。
「5月に大地震が起きる」というのだ。
だが、この詩、2行目以後が難しい。
今までこの詩はほとんど考えていなかったので、「急に解釈しろ」と言われても難しい。
「お手上げか?」とも思ったのだが、考えていくうちにある程度、ノストラダムスが伝えたいことが解ってきたように思える。


では、2行目、

Saturne, Caper, Iupiter, Mercure au boeuf:

土星は山羊座に 水星 木星は牡牛座に
土星は磨羯宮に。木星、水星は金牛宮に、




一般的には、「これは星位(ホロスコープ上の惑星の位置)を表している」
と解釈されている。
つまり、「5月にこの星位になった時に大地震が起きる。
ノストラダムスは地震が起きる時を惑星の位置で示した」
というのだ。


それで、実際に星位を調べた研究家もいる。
ところが、5月でぴったりとこの星位と適合する年はなかなかない。
今年、2016年も適合しない。
そこで、私は、「この行は星位を表しているのでは無いのではないか?」
と考えた。

それで、いろいろ考えると、最初、この日本語訳を読んだ時に、
「土星(サターン)は山羊座のルーラー(支配星)である。
各惑星は自分がルーラーである星座にいる時が一番強い。本宅にいるようなものだ。

そして、牡牛座のルーラーは金星である。
木星も水星も支配宮(本宅)にはいない。
木星は吉星だから天使軍団を表している、と考えると、


「土星(サターン)が強い。土星(悪魔軍団)が木星(天使軍団)よりも強い」

ということから、

「サタン(悪魔軍団)が勝利した」、
ということを表しているのかな?
と考えた。


まあ、この解釈でもいいとは思うが、
だが、別の解釈もできる。
原典をよく見ると、

Saturne, Caper, Iupiter, Mercure au boeuf:


となっている。
ここに紹介した訳では、
Saturne, Caper, と、Iupiter, Mercure au boeuf:
というように、二つに分けている。

何故、ここで分けたのか?
というと、
Caper はラテン語で「山羊」という意味だから「山羊座」を意味している、と考え、惑星と宮(星座)が並んでいるので、


土星は山羊座に、木星、水星は牡牛座に


と訳したのだろう。

まあ、その理由も解る。
だが、原典を見ると、
Saturne, Caper, Iupiter, Mercure が並列に並んでいる。
CaperとIupiterの間で分けなければならないようには見えない。
つまり、
Saturne と Caper と Iupiter と Mercure が boeufに、
と訳した方がいいように思われる。

それで、Caper を、山羊座ではなくて、(動物の)山羊と考える。
そうすると、

サターン(土星)、山羊、ジュピター(木星)、マーキュリー(水星)が牡牛座に、
と訳せる。
「牡牛座」というのは先日も説明したのだが、地の宮で資産、財産を司るので「地球そのもの」を喩えている、と考える。
それで、土星は凶星で「制限を与える星、不幸をもたらす星」だからサタン、悪魔軍団を暗示している。
また。聖書では、「羊は救済された者に、山羊は救済されなかった者に」喩えられている
それで、Caper (山羊)は山羊座ではなくて、山羊=「不義なる者、役に立たなくて救済されなかった者」を暗示している、と考える。
木星は吉星なので、ちょっとここでは除いて考える。
水星は知性を司るが、マーキュリーとは「盗人の神」でもある。
聖書では盗人は悪魔の喩えだ。

そうすると、2行目は、

土星(悪魔軍団)、山羊(救済されなかった者)、盗人(悪魔軍団)が牡牛座(地球)に、


となり、地震後(小惑星が衝突した後)の地球にいる人達を表現している、と解釈できる。
「5月15日以後は悪魔軍団と救済されなかった者達が地球にいる」
という意味だ。


3行目、

Venus aussi, Cancer, Mars, en Nonnay,


ここに Nonnay という語が出てくる。
これを「ノストラダムスの大事典では、

>  Nonnay は都市アノネー(Annonay)の語頭音消失。


と解釈している。
アノネーとはフランスの南部、リヨンの南にある町である。
これが正しいとしたら、4行目と合わせて、


>アノネーでは その時に卵より大きな雹が降るだろう。


となる。
普通は気候が温暖な南フランスで5月に雹が降る、とは考えられない。
これは、全地球的に気温が低下し寒冷化する、という意味だろう。
つまり、小惑星の噴火により粉塵が地表を覆い、太陽光を遮蔽するので地球全体が寒冷化する、
というのだ。
これも、小惑星の衝突~大地震~火山の噴火~寒冷化、を暗示している、と解釈できる。


まあ、これでもいいのだが、
「何故、Nonnay (~Annonay)という語をここに持ってきたのかな?」
という疑問がある。
「これは、アナグラムか何かで別のことを暗示しているのではないか?」
と思えたのだが、よく解らなかった。
ところが、ある時、Noa ノア、という語が頭に浮かんできた。
そう、あの「ノアの方舟のノア」、聖書、創世記に出てくる大洪水から、方舟を造って生き延びたノアである。
Nonnay の中に Noa が含まれている。


ここで、ノストラダムスは Nonnay から Noa ノアを暗示したのではないか?
と思えてきた。


「アナグラムといっても全部の文字を使わなくても良い」
と柔軟に考えたら、Nonnay から Noa ノアを連想するのは容易だ。
ノストラダムスにはお茶目なところがあるので、「こういう仕掛けにしたのではないか?」
とも思える。


では、ノストラダムスはノアで何を表したかったのだろうか?
創世記の洪水とノアの方舟の話だろうか?
と思ったのだが、この時、私は、あるイエスの有名な言葉が浮かんだ。
それは


24:37人の子の現れるのも、ちょうどノアの時のようであろう。
24:38すなわち、洪水の出る前、ノアが箱舟にはいる日まで、人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしていた。
24:39そして洪水が襲ってきて、いっさいのものをさらって行くまで、彼らは気がつかなかった。人の子の現れるのも、そのようであろう。

(マタイによる福音書)


という記述だ。
これは、
「人々は、艱難が始まってキリストが再臨する時まで、(あるいは携挙が起きる時まで)その兆候に全く気がつかないで享楽的な生活を続けていた。
そういう脳天気で享楽的な生活を続けていた時に、突然、審判と艱難がやって来る」
という話で、完全に今の世相と一致している。

ただ、以前は、

「再臨、携挙、艱難は突然始まり、鈍い人達はその兆候に全く気がつかないで艱難に巻き込まれる」
と言いたいのであって、

「ノアの話は、その例として引き合いに出しただけなのだろう」

と思っていた。


だが、これは、今の状況、今年の5月の予言だ、と考えると、この「洪水」というのがただの引き合いとして出されたのでは無くて、「実際の洪水」として預言されているのではないか?
と思えてきた。


ただし、ここでいう「洪水」というのは、大雨による洪水ではなくて、「大津波による洪水」だろう。
つまり、「その時まで享楽的な生活をしていた脳天気な人達は突然襲ってきた大洪水(大津波)に襲われて死んでしまう」
というのだ。
逆に言えば、

「賢くて信心深い人達は、間も無く大津波が襲って来ることを事前に知って、それに備えていたので助かった」
というのである。

「方舟をUFOに、ノアを携挙された義人に喩えている」、と考えればよい。


5月15日にカリブ海沖に衝突した小惑星は浅い海を突き破り、海底にまで達し、地球の地殻全体を揺さぶるだろう。
そうすると、地球全体の海洋の水も揺さぶられて、小惑星衝突と同時に、全世界で地震と共に大津波が発生する。
実際は地殻の方が激しく揺り動くのだが、慣性の大きな水、海水が取り残されて、戻ろうとした海水が行き来して津波になる、というのだが。
となると、小惑星の衝突と同時に地球全体に地震と大津波が起きる、と考えられる。
すると、全世界の沿海部、低地部を何十メートル、何百メートルもの巨大な津波が襲った、と考えられる。
311の東北大震災の時の津波よりも遥かに大きい津波が起き、しかも、何回も繰り返されるのである。。
映画「ディープ・インパクト」か「メテオ」を想像してもらえばいい。


これによって沿海部、低地にあった都市は津波に呑まれて壊滅状態になるだろう。

カリブ海に小惑星が衝突したのは夜中の2時だが、地球の反対側にある日本は昼間である。
東京などの海に面した大都市でも人々は披露宴などの宴会をして飲み食いをしていた。
その宴の最中を大地震が襲った。
長周期振動の揺れかもしれない。
人々は慌ててビルから飛び出して来た。
そこを大津波が襲ったのである。
人々は訳も解らぬまま大津波に呑まれていった。
この詩とイエスの言葉はそれをそのまま描写したのではないだろうか?


さて、このシリーズを始めた時は、預言の解説はここまでを想定していた。
ところが、ノストラダムスに「春に大地震」という詩がもうひとつあることに気がついた。
普通なら、日を改めてこの詩を解説するのだが、何しろ残された日が少ない。
明日、5月5日から天使を呼び始めても期限まで残り10日間である。
やはり、「携挙のために10日間は取っておきたい」、と思ったので、急遽その詩の解説もすることにした。


それにこの詩は、今までのストーリーと繋がっていて、更にその話を裏付けて信憑性を高める重要な詩だと解ったのである。


それは次の詩だ。


第2章52番


夜間 何日間か大地が揺れるだろう
春 非常な努力が二度つづけてなされる
コリントスとエフェソスが二つの海を泳ぐだろう
戦場の剛勇の者二人が戦いを起こす

(山根和郎 訳)


何夜もの間、大地が震えるだろう。
春に二度の震動が続くのだ。
コリントスとエフェソスは二つの海で泳ぐだろう。
戦争が二人の勇敢な戦士によって惹き起こされる。

(ノストラダムスの大事典の訳)


確かにこの詩では1行目と2行目で「春に地震がある」と書かれてある。
ところが、今まで読んでいた山根訳では、1行目と2行目で2行にまたがって書かれてあったので気がつかなかったのだ。


そうすると、「5月に地震、春に地震、という詩は全部で4篇ある」、となった。
「4篇で繰り返されている」となると、ますます、この重要性がはっきりしてきた。


それで、今までの流れとも繋がるので、「この詩も解説しておかなければならない」
と考えたのである。


1行目、


夜間 何日間か大地が揺れるだろう

何夜もの間、大地が震えるだろう。


ここで、春の地震=5月15日のカリブ海に小惑星が衝突したことによって引き起こされた地震、は何日間も続いた、と判る。
小惑星はカリブ海の浅い海に落ちたから海底にまで達し、地殻に衝撃を与え、地球そのものを揺さぶり起こした、と思われる。
その揺さぶり、衝撃は直ぐには収まらない。
丁度、大きな鐘、お寺の梵鐘を打ったようなものだ。
地球自体の振動が何日も続いた=地震が何日にも渡って続いた、という意味だろう。


二行目


春に二度の震動が続くのだ。


う~ん、二度地震が続く、とあるが二度で済むだろうか?
1行目に「何日間か、何夜もの間」とあるので、地震は数日間に渡って続いた、と思われる。
「大きな地震が2回で、あとはそれよりも小さい地震が続く」、という意味だろうか?


あるいは、この「春に二度の震動」とは、4月14日と16日に続けて大きな地震が起きた熊本大地震を指していて、

熊本大地震を前兆と見て、

「二度大きな地震があった熊本地震の後に、本番の大艱難が来ますよ」

と警告している、

と解釈できるようにも思える。


3行目


コリントスとエフェソスは二つの海で泳ぐだろう。


コリントはギリシャ、エフェソスはトルコにあるどちらも古代から栄えた町であるが、両方とも海岸に近い。
だから、これは、「世界中の海岸を大津波が襲った」と言いたいのではないだろうか?


しかも、その大津波は1回や2回ではない。
一行目から何回も何十回も襲ったと思われる。
これでは、町の建物も人もひとたまりもない。
壊滅状態どころではない。
津波で建物が破壊されて、その瓦礫が引き波で持っていかれ、また津波が襲い、また引き波で持っていかれ、を何回も繰り返されたら、町の痕跡さえ残らない。
やっと津波が収まっても、そこには泥の海しかないだろう。


特にコリントは、西のコリント湾と東のサロニコス湾に挟まれたコリントス地峡に面した港湾都市で、ペロポネソス半島がギリシャ本土に接続する地点にある。
つまり、二つの海に挟まれた所に位置している。
となると、大津波が起きた場合は、二つの海から時間差で津波が来る。
更には津波が合流して巨大化することも考えられる。
ただの海に面した町よりも津波の被害が甚大になり、跡形も無く破壊されるだろう。


>二つの海で泳ぐだろう。


とはこれを表現しているのではないだろうか?

だが、それだけではない。
エフェソスにはアルテミス神殿があった。
アルテミスは月の女神だから悪魔崇拝を暗示していると思える。


コリントとエフェソスは新約聖書に出てくるが、どちらも「退廃した町、異教の神に仕える町」として厳しく弾劾された町である。
ここから、イエスの「ノアの洪水に巻き込まれた脳天気な人達」の話と結びついてくる。
「大津波の大洪水に巻き込まれて死ぬのは退廃的で享楽的な生活をしていた脳天気な人達、不信心者達ですよ」、
と言いたいのだろう。

今の日本では、熊本大地震で収まっていたが、それにも飽きてくると、ワイドショウではまたゲス不倫やら芸能人のゴシップやらどうでもいい下らない話題を追いかけている。
預言されている大地震、大津波は東北大震災や熊本大地震の比ではないのだが、その可能性については全く取り上げない。


まあ、もし取り上げても一笑に付されるだけだろう。

あるいは「根拠も無い、縁起が悪いことを言うな」

と抗議が殺到するだろう。


さて、ノストラダムスの各詩や各行は断片的だがそれらを繋げて解釈していくとこのようなストーリーが浮かび上がってくる。
今日は解説が長くなってしまったが、
「携挙の期間を10日間残す為には、5月4日(今日)までに済ませておかなければならない」
という気がしたので了承していただきたい。


この艱難が、5月15日から起きる、あと10日後から始まる、なんて信じられるだろうか?
私もこれらの大災害が起きることを望んでいる訳ではないが、予言、預言を組み合わせて繋げていくとこのような未来図が描き出されてくる。

とにかく、いろいろな条件が一番適合しているのは今年しかないから、「艱難は今年の5月半ばから始まる」
としか思えない。
だから、助かりたければ艱難が始まる前に携挙されるしかない。


5月17日になって、「何だ何も起きなかったじゃないか、やっぱり外れたな」
となったら、それはそれでいい。
私としても、その方がほっとするのだが。


だが、やはり今年だった、となったら、小惑星が衝突してから慌てても遅いのである。

ならば、ひとまず、明日からでも天使を呼んだ方がいいのではないか?
明日、5日からといってもタイムリミットの14日まで10日間しかない。
今日は夜間に早めに記事をアップした。
ならば、「明日から(5日から)呼ぼう」と言わずに、この記事を読んで理解したなら今日から直ぐにでも天使を呼んでもいい。

10日間なんて、あっという間に過ぎてしまう。


私としては公然携挙でいいと思うので、恥ずかしがらないで昼間呼ぶのでいいと思うが。

それに、もし、携挙と思われる事件が起きたら、5月15日から預言されていた艱難が始まることが確実になる。

私であろうが、誰でもいいが、もし、「携挙ではないか?」と思われるUFO出現、拉致事件が起きたら、

「浅利が言っていたことは本当だったんだ」

と自信を持っていただきたい。


まあ、私がまず公然携挙されて、それがニュースになり、信者の皆さんに、
「やっぱり今年だったでしょう。皆さんも後に続いて下さい」
と示すことができればいいのだが。


とにかく、どうであれ、この説を信じるのならば、今日からでもいいから、期限の14日までに天使を呼んだ方がいいのではないか、と思える。