悪魔軍団の滅亡が預言されているが、これは天使の願望に過ぎない | 浅利幸彦の預言解読講座

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預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

さて、ダニエル書9-27の


9:27彼は一週の間多くの者と、堅く契約を結ぶでしょう。そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう。また荒す者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。こうしてついにその定まった終りが、その荒す者の上に注がれるのです」。
(ダニエル書)


この預言について解説してきたが、この預言の最後に気になる言葉がある。
それは、


>こうしてついにその定まった終りが、その荒す者の上に注がれるのです」。


という言葉だ。


これは、反キリストと悪魔軍団の滅亡を預言した言葉だ。
そして、ダニエル書には、これの少し前に、これとほとんど同じ内容の預言がある。


7:25彼は、いと高き者に敵して言葉を出し、
かつ、いと高き者の聖徒を悩ます。
彼はまた時と律法とを変えようと望む。
聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、
彼の手にわたされる。
7:26しかし審判が行われ、
彼の主権は奪われて、
永遠に滅び絶やされ、
7:27国と主権と全天下の国々の権威とは、
いと高き者の聖徒たる民に与えられる。
彼らの国は永遠の国であって、
諸国の者はみな彼らに仕え、かつ従う』。
(ダニエル書)


ここにも「ひと時と、ふた時と、半時の間、」つまり、3年半が出てくる。
ここでも、


「3年半の間、反キリスト、悪魔軍団が地球の覇権を握るが、
審判が行われて、悪魔軍団は滅ぼさる」

と預言されている。


「いと高き者の聖徒たる民」とは天使軍団を指している、と考えるべきだろう。
つまり、


「悪魔軍団の支配は一時的なもので、やがて悪魔は滅ぼされて、天使軍団が勝利して、地上に永遠に天使王国が確立されるだろう」

という預言だ。

これを歴史の変遷を知らない原理主義者達は、この言葉も文字通りに受け取って、

「この天使王国の実現の預言もこの未来の延長上に成就する」
と考えている。

彼らは、

「聖書に預言されていることは、いつか、必ず成就する」、
という固定観念に縛られている。

「じゃあ、それはいつ成就するの?
どういう経緯で?
どういう条件が整ったら成就するの?」
と質問しても、


「さあ、それは解らない。神様、イエス様、天使様がそうしてくれるんだろう。
とにかく、聖書で預言されているんだから、いつかは必ず成就することは間違い無い。
それは神様かイエス様、天使達が決めること、やってくれることで、我々人間はあずかり知らないことだから詮索しても無駄だ。
我々人間は、ただ、神様を信じて、祈って傍観していればいい。
それしかできない」
と答えるだけだろう。


彼らは

「歴史はこの歴史ただ一つしか存在しない」

「聖書に預言されていることは全てこの歴史(の未来)において成就する」
という思考しかできないし、この思考の元で何十年も聖書を研究してきたので、そう簡単には方向転換できないのだ。


さて、この

>「悪魔軍団の支配は滅ぼされて、天使軍団が勝利して、地上に永遠に天使王国が確立される」


という預言は単に

天使が自分の願望を述べたにすぎない。
つまり、天使が自分達の目的が達成された場合を想定して書いたものにしかすぎない。
未来において天使王国は存在していない。
未だ存在していない未来なのである。


しかし、天使はこの預言が成就する場合の条件は解っている。
それは「地球人が期限(1999年)までに天使を呼んで、天使と地球人が連合し、提携して準備をして、悪魔軍団の侵略を阻止できた場合」である。
つまり、期限までに地球人が天使を呼ばない限り、天使王国は実現できない。

そして、今回も地球人は期限までに天使(イエス)を呼ばなかったので、この地上に天使王国を確立するという目標は達成できなかった。


この簡単な理屈を地球人(過去人)に理解させることがいかに大変で難しいか、
天使は身をもって感じているだろう。


そもそも、天使が悪魔軍団を退治してくれて、地球人はただそれを傍観していていいのならば、天使が預言を地球人に与える必要がない。

天使が独力で悪魔軍団を退治できるのなら、とっくにしている。


天使にしてみれば、
「何でこんな簡単なことが解らないのかなあ?」
と、さぞじれったく思っているだろう。