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go abroad

旅の計画をたてれば、全てがエキサイティングになる。
海外ツアー・歩きお遍路・旅にまつわる日常の話。

中国東方航空13:35発のセントレア発、上海浦東行き。

上海で添乗員さんとシドニー便のゲートで合流となる。

なので自力Transferなのだが、昨年のコタキナバルは1日違いの出発日で全く同じ昼便だった。

おそらくサテライトターミナルに着くだろう。去年トータル8時間くらい過ごした勝手知ったる場所という安心感は、去年と比べ物にならないほどストレスのないスタートだった。


チェックインは搭乗2時間前だから、のんびり家を出発できると思ったのに。

母が乗ってくる津〜セントレアの高速船の本数が曜日によって極端に違う。火曜日は受付に間に合う船が9:45着しか無かった。

今回も車でセントレアまで向かう自分は、仕方なく9:20に家を出ることになった。

…このときまだピンときてなかったが、シドニーに到着してようやく空港の外に出られるのは24時間後のこととなる。

なんという長旅か。


昨年はチェックイン行列に並んだら1時間もかかってびっくりした。

先に着いていた母と合流し、特にどこにも寄らずカウンター近くのイスを陣取りのんびり過ごす。チェックイン開始のアナウンスを聞いてすぐに並んだ。それなのに40分くらい並んだ。

保安検査を済ませ、中のトラベレックスでオーストラリアドルの両替をした。

ここは誰かから聞いて来ましたか?と店員さんに聞かれたので、いえ、前にも利用したから特に…と答えたら、この辺でオーストラリアドルを両替できるのはここしかない、と教えてもらってびっくりした。そんなマイナーなものだとは全く思っていなかった。


無事に両替を済ませると、わりとすぐに搭乗時間になってしまった。

今回はeチケット番号を先にもらっていたので、無事座席予約に成功。

窓側と真中で、久しぶりに景色を楽しみながらの空旅。上海のとんでもなく大きなコンテナ港も眺めることができた。
黃浦江?
コンテナ港や〜〜
で、今回9回目?となる浦東空港に到着。
サテライトターミナルの景色にほっとして、迷うこと無くTransfer専用巨大ゲートに着いた。
さて、シドニー便のゲートナンバーをみると、
あれ?サテライトターミナルじゃない?

下へ?
そこはターミナル1へのトラム乗り場だった。
間違ってるはずはないのにおどおど乗り込んだ。すぐに到着。
ここで手荷物検査の行列に並ぶ。昨年と同じく機内で配られたばかりの水をしゃあしゃあと没収されるとは思うなよ、と、行列中に全部飲み干してやったぜ。空になったペットボトルは捨てない。
小心者なので空でも没収されたらどーしよ…と心配したが、さすがに取られなかった。

久しぶりのターミナル1の景色に、初めて来た20代半ばの頃の記憶が一気に蘇り、テンション急上昇。
シドニー行のゲートはい〜〜ちばん端っこで、動く通路でのんびりショップ見物しながら移動した。
あれま、堂々とメイソーがある。

しかし、ターミナル1は恐ろしく暑かった。
アイスが食べたくなり、コンビニを物色。
北海道のせんべいとか主力商品なのだけどいいの?
アイスも日本製あるから買いますよ。
昨年過ごしたサテライトターミナルは、全部新しくて綺麗だけどこういう普通の店が全然ないのが辛かった。
しかし、夕方のターミナル1、西日が当たらない椅子が全然なくて暑さが半端ない。
おかげで一層アイスが美味しかった。
食べ終わった頃に、添乗員さん登場。
とても好きなタイプの女性…
やっとツアーの全員がここで合流。
あいさつ等々。

そしてこれこれ、
目当ての無料水。空のペットボトルに注いで歯磨きに使う作戦成功。

ちなみにサテライトターミナルにはこの無料水がなかったから1軒しかないコンビニで水を買う羽目になった。

そしてシドニー行き夜行便、搭乗時間となった。
ようやく、待ちに待った夕飯。(歯磨いたのに)
お馴染みの、いつもの味だろうと…食べると、
シドニー便は、あんまり中華スパイス強めではない味で驚いた。国内線とも、コタキナバル行きとも味が違う…美味しい…
しっかり食べて、さあ寝ますよ。
時々目は覚めるけど、なんとなく6時間くらい寝ることができた。
そんなこんなで朝ごはん。
外の景色はすでにオセアニア大陸。
グランドキャニオンみたいな、大地だけの、地球そのものの風景だった。
ようやく長い長い移動が終わる。

ずっと南半球に行ってみたかった。

しかし昔から、名古屋からシドニーへ行くのは韓国で乗り継ぎだのシンガポールで乗り継ぎだの、とにかく大変と聞いていたので、何年も決行できずにいた。


新型コロナ以降の海外旅、中国東方航空上海経由のコタキナバルツアーに行ってからあっという間に1年経ってしまった。


少しずつ、新しいプランのツアーが増えていくのを毎月チェックしていたが、コタキナバルと同じように東方航空で上海乗り継ぎしてシドニーに行く激安プランが登場したのを広告公開日に発見!

そして翌日に予約した。かつてないスピード決行。


出発日は昨年と1日しか違わないし同じ5日間だし。名古屋〜上海は同じ昼便だし。浦東のサテライトターミナルは往復で8時間くらい滞在したから1年経ってもよく覚えているし!乗り継ぎに不安はない。


2020年以降では久しぶりの価格の安さと、勝手知ったる9度目の浦東の安心感と、なにより毎年体は老いるばかり、キツイ旅程ほど今のうち!という思いが決め手だった。


遠く遠く若い頃、師匠と崇める先輩が5年間シドニーの中華街でラーメン屋を商った。そんな遠い大陸の、日本のラーメン屋がある街というのを当時の自分には想像するのが難しく、師匠か帰国してからも尚、ずっとこの目で見てみたかった。


ゆるゆる続けてついに15年経ってしまった英会話。テキストはいまも初級レベル。

無理をしないから楽しく続けてこられたのだけど、さすがに20年経っても今のままだったら…と考えると自分の語学センスの無さに恐怖を感じる。


先生はオーストラリア出身。オーストラリアの英語はどーだのこーだの言われているから、きっと現地でこの通塾の成果が発揮できる…はず!!!

英会話レッスン期末試験のつもりで挑む、シドニー旅のはじまりはじまり。

バスで10分ほど移動して、夕飯の小さなレストランに着いた。
先にお手洗いへ…
なんか星ついてるけど自慢のお手洗いなの?
入口に何が書いてあるのか分からなかったので今翻訳してみた。
[マレー語張り紙]
TANDA
BUANG AIR
KECIL SAHAJA
BUANG HIR BESAR
TINGKHI SATU
TERIMAH KASIH

[Google翻訳]
サイン
水を無駄にする
小型のみ
ビッグ・ハイを投げろ
レベル 1
ありがとう

…わからん!!!
試しにマレー語でトイレを検索すると
tandas
とあるから、最初のは「サイン」じゃなくて「トイレ」じゃなかろうかGoogleさんよ…。
ここも水を貯めた大きな桶があったから、水不足により桶から一杯だけ使いましょう、とかな意味なのかな。
明るくて広かったことだけは、
チョコレート屋よりマシだった。
ここが(空港を除く)最後の現地お手洗いになるはず。全て忘れよう…。忘れたい。

ご飯はナントカ地方料理。
また似たような大皿料理なのに美味しいなぁ。毎回出る同じようなチャーハンも、最後まで飽きなかった。
ごちそうさまでした。
食べたあと、すぐ裏の広場のナイトマーケットへ歩いて移動。
もうみんなほとんど現金を持っていなくて、我らも5リンギットくらいしか手持ちがない。
そしたら1リンギット均一のアクセサリー屋があって、これなら買えるじゃん!と、みんなでゲラゲラ泣き笑い。

結局誰も買わなかったけど。

お土産屋っぽい店。
やたらカジュアルな服の屋台が多かった。
公式ではないロゴのキャップたちも有り。
乾燥ナマコ?やら、怪しい健康食品たち。
小さなマーケットだったのですぐに見終わってしまった。
途中、アザーンが聞こえてきた。
この旅最後の最後にやっと聞けた。日本じゃ聞くこともないから。
みんな早々見終わって、ベンチで座ってのんびりしていた。涼しくて、屋台のマッサージ屋のラジオから聞こえてきたテレサ・テン(わかったのは帰国後だけど)を聞きながら、ポーリン温泉の姉さん達との時間を思い出したりしていた。
ガイドさんがまたも早々座っている我々に、もういいんですか?と確認して、バスに戻ることになった。この旅、全観光がこれで終了。

コタキナバル空港にはあっという間に着いた。
まだチェックインまで1時間あったので、スーツケースを置いて解散になった。
空港で諦めていたポスト発見!
土産物屋にポストカードがあったので、毎度恒例自分宛てエアメールを送ることにした。
レジでの切手も欲しいと言ったら、会計後に無言でボールペンを貸してくれた。
てりまかし。
急いで店外まで出て壁を台にして、自分宛て住所名前と短いメッセージを書いた。
レジに戻ると、さっきと違う姉さんだった。
ボールペンをお礼言って渡しつつ、切手まだもらってないんです〜と指差し伝えた。姉さんはさっきの大姉さんに切手は〜?のように何度か声をかけているが、なんかもめてる?しばらくして大姉さんが来て、黙って私のポストカードを回収した。
出しておきます、みたいなオーラだった。
切手の在庫がなかったのか?
レジ後ろのの書類入れに放り込まれた私のポストカードは、そのまま埋もれることもあるかもしれないなぁと、不安なまま店を後にした。
再集合時間になり各自でチェックイン。中華お姉様軍団とのバトルなどありつつも、こなれたガイドさんのおかげで全員無事チェックイン完了した。
ガイドさんとお別れをして、制限エリアに入った。
セキュリティチェックが済むとまた水分難民。ウォーターサーバーがあるがコップがない。
水が欲しくて、やや高いペットボトルを買う決意をしたら、店員さんに後で没収されるけど買うの?と聞かれ断念した。
また店員さんに救われた。ありがとう。
小さなヌードル屋とスタバしかなくて、チョコのフラペチーノを買った。
何故かシャビシャビだった。世界共通規格じゃないの?!レシートにあった謎の名前を検索すると、マレーシアのスタバはマレーシア企業が運営していると書いてあった。
価格は世界標準のフラペチーノを味わった後、プラカップをコップにして歯磨きを済ませた。

上海浦東空港行きは定刻出発。
真夜中4時間のフライトはドリンクサービスのみだった。
上海到着は行きと同じターミナル1だったので降りた途端に安心できた。しかも今から5時間ある。
ほぼ最後列だったので、のんびり降りて、のんびりトイレを済ませ、のんびり国際線乗り継ぎの広いホールに着いたら、皆様が我らが来るまで待たされていた。
行きは個別移動だったのに!平謝りするしかなかった。
売店はコンビニ一軒開いているのみ。
がらんとした名古屋行きの登場ゲート前で、元より覚悟の5時間待ちが始まったが、みんなで順番に荷物の番をしたり、おしゃべりしているうちに、あっという間に時間が過ぎた。
外もすっかり朝になった。
セントレア行きも定刻出発。
東方航空上海ミールは、朝ご飯には重い色のチャーハンだったが、とてもお腹が空いていたので美味しく完食。
遅れもなく、ちょうどお昼頃に天気のよいセントレアに帰ってきた。
なにせ徹夜でふわふわしていて、皆様としっかり挨拶できなかったのが後悔だけど、これにてコタキナバル旅無事完結!

おしまい