金管バンドをやっていて良かった事3選
音大で金管バンドに出会って10年以上経ち、今現在では自分の人生にとってかけがえのないものになっています。
そんな金管バンドをやっていて良かった事は数えきれませんが、今回3つに絞って書きます。
もくじ
1, 奏者同士の距離が近い
2, 日本においてはブルーオーシャン
3, 活躍しない人がいないアンサンブル
1, 奏者同士の距離が近い
金管バンドでの演奏は基本的に
・奏者同士の物理的な距離を密着させアンサンブルをし易くする
・狭い場所でも演奏が可能
という利点がありますが、それ以上に人同士の繋がりがとても近いのが魅力の一つです。
日本中にいる僕の駆け出しの頃から可愛がってくださる方々やEvans先生、RWCMD Brass department, team Coryのみんなはいつ会っても本当に家族のように接してくださいます。
バンズマンはみんな家族だ
という言葉通り、合う合わないなどの人間的な衝突や喧嘩も近いゆえに起きますし、反対に
金管バンドやってるよ!好きだよ!
の一言から最低3時間は話に花が咲かせられたりと、一回でも吹いたり飲めば我々は家族です。
そんな素晴らしい魅力が世界中の金管バンド業界にはあります。
更に職業音楽家と普段仕事をしながら演奏を楽しんでいる音楽家との距離も近くお互いにフェアな環境が僕自身すごく好きな点です。
2, 日本においてはブルーオーシャン
僕が帰ってきた2013年9月時点ではあまり金管バンドを職業にしよう!という人はいませんでした。
今もほとんどいないと言っていいと思います。
それ故に競合相手があまりいません。
金管バンドだけ!
で食べていこうとすると、ほかの
・オーケストラだけ!
・吹奏楽だけ!
・指導だけ!
・演奏だけ!
・ソロだけ!
という事と同じで、自分に制限がかかり社会的に生きていけなくなります。
しかし、金管バンドを主軸に様々な自分の得意な事、好きな事を掛け算していけば更なるブルーオーシャンが待っています。
そういう意味でブルーオーシャンですし、まだまだ日本人向けに提供されている情報も少ないので好奇心旺盛な人には未開発の洞窟を探検するかのようでとても楽しめます。僕はめちゃめちゃ楽しいです。
3, 活躍しない人がいないアンサンブル
金管バンドの基本編成は28名構成です。近年バンドや曲によって30人強のバンドも増えてきましたがそれでもそのくらいです。
金管バンドが誕生してから約2世紀、イギリスやヨーロッパの素晴らしい奏者、楽器発明家、そして作編曲家の創意工夫により必要最低限の人数で最大限のパフォーマンスを出せるように設計をされています。
Principalや2nd、3rdという風に名称が設定をされていますが、それは2番手、3番手という意味でも技量によって選ばれているわけでもありません。
・高音域、低音域が得意な人
・チームのリーダーとしてセクションを引っ張っていける人
・ソロが得意な人
・後方の司令塔になってり、ソロが得意だったり、アンサンブル力が高かったりと万能的な人
・音が大きい人
・etc
とそれぞれの特性を活かした席に座っています。素晴らしいPrincipal Cornet奏者が素晴らしい3rd cor.だとは限りません。
Timpが上手い人がTimpを行い、Kitが得意な人がKitをやる。
しかも各パート多くても2人しか吹いていません。ほぼ全てのパートが独立した一人一つのパートです。
なので金管バンドでしたらどこで何をしていても活躍が可能です。
まして近年の課題曲ではより細かく設定され28パート全て独立した書き方をされているものも出てきているためより活躍ができる機会が増えています。
それゆえ挑戦のしがいのあるとても魅力あふれるアンサンブルでもあります。
まとめ
頑張って3つにまとめましたが言葉や文章にするには難しい音楽ゆえの沢山の魅力もまだまだあります。
もし今すでに金管バンドをできる環境にいる方はどれだけ素晴らしく貴重な機会に身を置かれているか今一度見つめられ
もしまだの方は是非この世界へお越しください。音楽はもとよりこの音楽に関わる全ての方が本当に素晴らしい方々ばかりです。
願わくば僕ともどこかでお会いできますように
ご読了ありがとうございました。
河野一之
Youtube channel
新企画12/5
「金管バンドのためのスコア・リーディング&指揮法」
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河野一之 Kaz@pedal_junkie
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2019年11月30日 14:50