翌日。Nさんに付き合えないことを伝えた。
今はどうしてもYちゃんのことが忘れられないからと。
そしてまた、Nさんの言う未来に現実味が感じられなかったことも伝えた。

Nさんは本気で色々考えていてくれたことを伝えてくれたが、応えることはできなかった。

この人の場合、隙を作れば割り込んでくると思ったので、友達でもいられないことを伝えた。

完全に縁切り。

彼は納得してくれた。ただ、毎週土曜日の固定PTだけは終了まで参加させてくれとお願いされたので、その条件のみのんだ。



Nさんと会っていた間、Yちゃんからのメールは途絶えていた。
単に私がメールしなかったからだろう。

私はメールした。

Nさんに会ったこと。
Yちゃんの“まずは地盤を固めて…”と言う言葉がしみたこと。
Yちゃんを忘れたくて焦っていたこと。
ちゃんと1人で歩こうと思ったこと。



Yちゃんから返事がきた。
“何を生き急いでいるのやら。もっと肩の力を抜こうよ”とだけ。

私がYちゃんのことを忘れようと焦っていたことと、1人で歩こうということには触れずに。


Yちゃんの中で何かを考えていたのか、いくつかメールのやり取りをしてる中でNさんの印象を聞いてきた。
それから、私の“焦って答えを出そうとし過ぎかなぁ?”という言葉に対して、“kkmakoさんにとって答えって何だろうね?”と。


私にとっての答え。
それはYちゃんを想う気持ちに素直になること。自分の気持ちに真っ直ぐに生きること。


でも、それをYちゃんにどう言えばいいのかわからず、一人で泣いてしまった。

私の気持ちが見え隠れする内容はスルーされ続けていて何が言える?


Yちゃんの
“淋しさでNさんに会いに行くと言うことは、kkmakoさんは遠距離向いてないのかな?
焦らずゆっくり行こう”というメール。

私を励ましてくれているのはわかるのだけど、『私の家からNさんに会うのもYちゃんに会うのも距離は変わらないんだけど?』と思いながら、また答えに困る。
そして、どうしてそこまで第三者の立場に立てて、冷静なの?とも思う。

私の想い、私の告白はどこへ行ってしまったのだろう。


ただ1つだけわかること。
私の気持ちが見え隠れすれば、メールの返信はなくなってしまうということ。
だから、今はもう気持ちは伝えられない。


今は私の中で温めて。
できるだけ普通に。できるだけ友達で。


この恋を実らせる自信はない。でも忘れることも今はできない。
前にも後ろにも進めずもがく。
会う前のように電話で話してもいない。
次、会う日が来るのかもわからない。
ネットでも以前のように話はできない。
大切だった寝る前のYちゃんとのチャットの時間は、今はもうないの。


ただ細々とメールをするだけ。
私からのメールに返信くれるだけなので、私が止まればメールもなくなるだろう。

Yちゃんの負担になっていないか心配になる。


Yちゃんは優しい人だから、私がYちゃんを想うことにとやかくは言わないと思う。
彼も消せない想いがあることを知ってるから。

でも、想いが素通りしちゃうのは、結構辛いね。
辛いけど、これが私が選んだ道で、この道を歩くしか今はない。
Mには愛される喜びをたくさんもらった。
ロマンチストな奴だったから、誕生日には素敵なレストランでディナーとか、とにかくそういうのを考える奴だった。

でも、一緒にいるのは少し疲れた。
彼の実家はカラオケ屋で、近所の知り合いとかがよく遊びに来てて。

私はありとあらゆる人に紹介された。
まだ付き合って数か月なのに、とにかく見せびらかされた。

彼の甘えん坊な性格にも戸惑っていた。
一番嫌だったのは、自分が悪いことを人のせいにするところ。
会話が常に“俺は悪くない”な感じがして嫌だった。
嫌いな食べ物を説明するにも、必ず自分の母親の話をした。母親が嫌いだったから自分も嫌いになったと。

『そんなん、嫌いなもんは嫌いでいいじゃん。お母さん関係ないじゃん。』
といつも思ってた。


一方で、会社ではY先輩との毎日。当たり前だけど、仕事の時間て恋人といる時間より遥かに長いんだよね。
家族よりも長く過ごすんだもの。

つまり、Y先輩とは恐ろしく長い時間を共有してた。
彼氏よりもしっかりしてて、彼氏よりも私を理解してる。

比べてはいけないと思いながらも比べてしまう。

共通の知り合いからは、MよりもY先輩といる方が自然な空気をしているとよく言われたな。


そんな感じで、Mに対して、色々ストレスが貯まってきたの。
そのストレスが爆発したのは、付き合いはじめて半年の夏のある日だった。

後輩カップル(Mから見れば先輩カップルだね)と4人でBBQに行ったんだけど、たまたまその日の移動中にY先輩から電話かかってきて、仕事の話をしたついでにBBQに誘ったんだ。
BBQの場所がY先輩の自宅のすぐ近くだったから。

BBQ用の炭はMが用意してくれてて、Mの車から私の車に移す作業は後輩カップルの彼氏がやってくれたんだけど、

現地で火起こしをする際、着火剤がないことに気付いてね。
Mいわく、炭の上に置いてたらしく。でも後輩彼氏は覚えがない。
Mはひたすらに言い続けてた。“俺はちゃんと用意したんです!〇〇先輩がちゃんと運んでくれなかったから…!俺は悪くない!”

で。私とY先輩は。ないものはないんだからと、着火剤無しで炭の火起こしに取り掛かってた。

もういいと。着火剤なくても大丈夫と言ってるのに、俺は悪くないと言い続けるM。

この時、私は思ったんだ。この人と一生一緒にいる自信はないなと。
同時に、Y先輩への想いが押さえられないとも思った。


だから、後日。別れ話を切り出した。
正直にY先輩が好きであることも伝えた。


ところが。“俺にはkkmakoさんが必要なんだ!”と泣かれてしまい。

最初は“私ってすごく想われてたんだな。傷つけてゴメンナサイ”と思ったんだけど、

話が堂々巡りになるに連れて腹がたってきて。
俺には俺にはを連発するMにムカついてきて。

『この人、自分のことしか考えてないな』と思ったら、別れ話を撤回する気にはとてもなれなくなった。

“あなたには私が必要でも、私には不必要なの”と、物凄くキツイ言葉を言った気がする。


結局。怒って帰り、電話も最初は出たけど怒って切り、最終的には“話しても無駄。私にはもう何も話す事はない”と無視する状況に。

Tとのことがあったから、着信拒否とか嫌だったんだけどね。
さすがに、明らかに仕事とか明らかに寝てるとかって時間に不在着信20件とか入れられたらねぇ…

Mとの別れは友人たちも多数巻き込み、本当に大変だった。
ありえないくらいの不在着信の数や、私を探すための片っ端からの知人・友人へのテル。


自業自得とはいえ、本当にしんどい別れでした。
Tと別れて3か月
Y先輩を好きと自覚して2か月


年下のMと付き合うことになった。
Mは、私が大学4年の頃大学1年だった後輩。
学科の学祭実行委員会で知り合った。

出会った当初から、空気読まないというか、色々変わった奴と思っていた。明るくて、懐っこくて。
周りに同期の人間がいるのに“せんぱ~い。どうせ、彼氏なんていないんでしょ?僕と付き合いましょうよ!”言ってのけた不届きな後輩だ。
その言葉を言われた時はまだSちゃんとは別れてなかった時で。
その場にSちゃんもいたので、友人一同冷や汗かいたのを覚えている。
(Sちゃんの機嫌が悪くなると大変なのは、そこにいた同期たちはみんな、長い付き合いで知ってたからね。)


でも、なんだかんだで4年。途中、他の女の子に目を向けたことはあったけど、私を見ていたらしい。


だから、失恋でグダグダになってる私をほっておけなかったみたいで。

私も、心が枯れきってたから、差し伸べられた手を掴んでしまった。


懲りずに“想われる恋愛”をまた繰り返してしまったの。

でも、今度こそ幸せになるんだって心に誓ってた。私が少し我慢して、目をMの方に向ければ、そこには幸せがあるんだから。


でも、我慢しきれなかったんだよね。