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「たしか右奥の棚だったね。
メーデンは適当に座ってて」

「ありがとう」

救急箱を探しに行ったディーンにお礼を言うと、メーデンは以前座った場所に着き辺りを見回した。

本棚に勉強机、まさに教師らしい部屋だが、ベットや衣類などの日用品がまったくない。
入口とは別の扉があるから、おそらく寝室は奥にあるのだろう。

「なんで本ばっかりなんだろう???」

うんうん唸りながら探しているディーンはまだ救急箱を見つけられない様子。

暇を持て余し、メーデンは本棚に並ぶ本を手に取って開いたが、歴史書ばかりで全く面白くない。
すぐに本を戻し、今度は歴史に関係のない本を探し始めた。

そして見つけた一冊の本。緑のハードカバーには一切文字が書かれておらず、背表紙にもタイトルはない。
手に取ってみると分厚い割には重く、メーデンは最初の1ページ目を開く。

「メーデン、何してるの?
救急箱見つけたよ」

「すぐに行くわ」レインブーツ メンズ

メーデンは本を手に持ったままテーブルに座り、ディーンは興味本位でその本を覗き込んだ。

「何を見てるんだい?」

「さあ、私にはさっぱり」

書いてあるのは、見たこともない文字や記号。
ディーンの眉間に皺が寄る。

「うわぁ、なんじゃこりゃ」

「すごいわね」

「それより手当!」

「はいはい」

メーデンは笑って腕を差し出す。一応洗い流しておいたため、そのまま消毒して包帯を巻き始めた。

いっとき静かに時が流れたが、ディーンがいつもより小さな声で話しかける。

「それで、何かあった?」

メーデンは患部から目を離して、ディーンの茶色の瞳を見つめ返した。

「何って?」

「中庭に一人でいただろう?
元気ないし、何かあったんじゃないかって」

「あら、目聡いのね。
ちょっとアビーとケンカしただけよ。私が悪いんだけど???」

「きっとすぐに仲直りできるよ。
君たち仲がいいし、お互いに特別なんだって見てて感じるよ」

「そうね、特別。
少なくとも私にとっては」

初めてできた友人。例え偽りの自分の友人であったとしても、思い入れは深く、大切なものだ。

ディーンはその言葉を聞いて嬉しそうに微笑む。

「僕とアダムみたいだね」ラバーブーツ

「ディーンはアダムにべったりだものね」

「でも最近アダムが相手にしてくれないんだ。
つまんない」

唇を尖らせるディーン。無邪気に笑んだり拗ねたりと表情がコロコロ変わり、まるで子供のようだとメーデンは笑う。

不意にチラリと時計を見ると、すでに待ち合わせの時刻を過ぎていた。

「ディーン、待ち合わせの時間過ぎちゃったわ???」

「あああああああ!!本当だ!!!」

「先に行って皆に事情を説明してもらえないかしら。
私は後から行くから」

お願いね、と頼むとディーンはあっさり承諾し、手を振りながらリトラバーの部屋を去って行った。
1人残ったところで、メーデンは先ほどの緑色の本をもう一度開く。

見覚えのある文字?記号。

「よくできてるじゃない」

「何をしている」

ボソリと独り言を呟いたとき、ちょうどリトラバーが部屋へ戻って来た。
メーデンは血色の良い唇で弧を描き、リトラバーを無視したまま本を読み続ける。

そして彼が気づく。緑色の本に。
顔色を真っ青にして大声を張り上げた。

「何をしている!」

「何って???少し読んでるだけよ?」

「わかるのか???それが???」

錬金術だということを。

錬金術は非常に難解で、一般人が見ても錬金術関連の書物は全くわからないという。現に、さきほどディーンが覗き込んでも本の内容はわからなかったようだ。

しかし当然ながらメーデンには分かる。
それがリトラバーには理解できない。

「生徒ではないと思ってたのよね。
錬金術を使いこなすにはあまりにも時間がかかり過ぎる。2?30年で理解できるなんてあり得ないから」

ピクリ、と彼の身体が動く。http://www.releaseshopasidesjp.com/ レインブーツ メンズ

「でも殺衝動を抑えられないところをみると、失敗作のようね」

メーデンのような完全な成功作であれば、殺衝動は理性で押しとどめることができる。
しかし、一連の事件を起こした犯人であろう彼―――――リトラバーは殺衝動を抑えられずに人を殺している。つまり、失敗作なのだ。

リトラバーは下唇を噛みしめて拳を握った。どうやら図星らしい。

みるみるうちに醜