く歪んていく彼の顔。
そして聞こえてきたのは、低くて擦れたおぞましい声あった。
「殺してやるっ!」
殺気を剥き出しにして飛びかかるリトラバーに、メーデンは彼の頭を片手で掴んで簡単に静止した。
メーデンの細く白い指がリトラバーの皮膚に食い込みギリギリと音を立てる。
「ぎゃあああああ!!」自動開閉傘
絶叫があまりにもうるさく、頭を片手で持ったまま放り投げ、リトラバーはその勢いで壁に叩きつけられた。
さっさとドアまで歩いて扉に右手をつくメーデンは、最後に振り返ってリトラバーを見据える。その紫瞳は黄色に変わり、瞳孔が細く鋭くなっていた。
出てきたのは言葉ではなく、低い「シャー」という威嚇。
大きく開かれた口からは尖った牙が現れ、リトラバーは恐怖で怯んでしまう。
そんな彼の様子にメーデンは高らかに笑うと、そのまま部屋を去って行った。
左手に、緑色の本を携えて。
待ち合わせ場所として指定していた東中道の噴水広場。
しかし約束の時刻を過ぎてもメーデンとディーンが来ず、皆は頭を抱えた。
ユークは申し訳なさそうに話しだす。
「すみません、ディーンに関しては僕の責任です。
ちゃんと見張っておかなかったから???」
ハリスとサムは温かい眼差しで彼の肩にポンと手を置いた。
連れまわされ付き合わされ散々面倒を見た挙句の逃走。ユークに責任はなく、むしろ彼は被害者だ。
「ところで」とまだ来ていないもう一人を話題に上げるのはハリス。
「メーデンはどうしんだ?アビー」
「うっ????」
言葉を詰まらせるアビーに、男性陣は小首を傾げた。
アビーの代わりにクレアが説明を始める。
「実はメーデンとアビーがケンカして???」
「あちゃー」折りたたみ傘 ブランド
苦笑するサムと絶句するハリス。
「???2人がケンカするなんて初めてなんじゃ???」
アビーはコクリと首を縦に振る。
「そうよ、初めてよ。
メーデンはとても気が優しいから、誰かに文句言ったりする子じゃないもの。
あたしが悪いの。これ以上問題を起こせば、メーデンが卒業できなくなるかもしれないのに???!」
くぅっと悔しさに語尾を強める。
一同はメーデンの破滅的成績を思い出し、空笑いを溢した。
「きっとすぐに仲直りできるよ」
アビーの頭の上にハリスの手が置かれる。
「うー???」
「大丈夫よ、メーデンも後悔してたし」
「君たち仲良いしね」
クレアとサムも加わって慰めていたとき、少し離れたところからディーンの声が聞こえてきた。
彼は手を大きく振りながら、こちらへ一直線に走ってくる。
「やっほーーー!!皆!遅れて悪かったね!!」
「それよりディーン、メーデン知らない?」
「それよりって酷いよ、ハリス!
メーデンなら怪我しちゃって手当て中だよ!もうすぐ来ると思うよ!」
「怪我ですってー!?」
アビーがその言葉に掴みかかり、ディーンは一歩退いた。
必死に笑顔を作って説明する。
「いやいやいや、大したことないから!
大丈夫だからね!」
「まさか彼女に何かしたわけじゃないですよね???」
ぼそりと呟かれたユークの声に、皆は一斉に鋭い視線でディーンを睨んだ。
彼の額には冷や汗が浮かび、誤解を解こうと両手を顔の前で横に振る。
「違う違う!!
本当に!断じて!絶対!」
「「「怪しい??」」」
「うわーん、メーデーン!!助けてー!!」
「何をやってるんだ、お前達は???」
「アダム!!」
今のディーンにとっては救いの神が参上。
振り返るなり抱きついてきたディーンを、アダムは方腕で押さえて制止した。
「聞いてくれよアダム!
メーデンの遅刻が怪我で僕が何かしたって皆が言うんだ!!」
「???もう少しわかりやすく説明しろ」
「アダム、貴方が何故ここに?」
「ディーンが商祭について来いとうるさくてな。
行かなかったら行かなかったでうるさいから」
「御苦労さまです」
「お前もな」http://www.belongjp.com/ umbrella 意味
「うわーん!!ユークと話してないで聞いてくれよ、アダムー!!」
ディーンが再びアダムに泣き付き出す。
するとひょっこりとメーデンが現れて、気づいたアビーが一目散に飛びついた。メーデンはその反動でよろめく。
「うわっ、アビー?」
「メーデン、ごめんなさい!あたしが悪かったわ!!」
抱きついたまま大きな