らない。
「あの子に会うのも一月ぶりか」
台座から出した反応石をポケットに忍ばせたガイストは自らが目にかけている少女の姿を思い浮かべながら、教会を後にした。
第七話 状況整理と対策会議財布 ブランド 人気
「流石に男連れ込んでる、は酷いと思います」
ソラの部屋に入って、ラゼットは開口一番そう言った。
不名誉極まりないソラの発言でガイストの魔手から逃れたとはいえ、やはり納得はいかない。
ソラは書斎から持ち出した聖書の類を適当にめくっている。
「大体、さっきの振る舞いは何ですか? まるっきり聞き分けのない子供じゃないですか」
「仕方がないだろう。演技した方が効率が良さそうだったんだから」
普段から館にいる者は既にソラの年不相応な振る舞いにも慣れてしまっているが、外部の人間は違う。
ソラが素で接したなら混乱を招くだけだろう。本来の彼に子供らしさなど欠片もないのだから。
ラゼットは唇を尖らせつつも、威風堂々と椅子の上であぐらをかくソラの姿に納得せざるを得ない。
「それにしても、村の位置がバレたか。……どうも胡散臭いな」
「むしろ、一年も隠し通せたことに驚くべきだと思います。獣人のサニアが追跡を警戒してはいても確実ではありませんから」
難しい顔をしたソラにラゼットが意見を述べる。それでもソラの顔色は晴れなかった。
「ラゼットの言う通り、もっと早く位置を特定されている可能性の方が高い。だから気になるんだ。何故オガライト生産工場が出来た今になって発見されたのか」
難しい顔で天井を仰いだソラは嫌な想像を吐き出した。
「有り体に言えば“内通者”がいるんじゃないかと思うのさ」
教会に情報を流している存在がいるならオガライトの安定生産が可能になるまで待っていたと考えれば納得ができる。
同時にソラが指示している村が見つかった際の連絡方法や逃走経路も把握されていたなら──
「打つ手がありませんね……。」
ラゼットが呟きを落とす。
何よりも連絡方法の要がラゼットであり、教会はそれを防ぐ手だてを講じていた。状況証拠だけが積み上がる。
「でも、見捨てたりしませんよね」
ラゼットが問えば、ソラは頷きを返す。クレージュ 財布
「当たり前だ。人材は掛け替えのない財産だからな。この際、オガライトの販売利権は手放してでも子供達の安全を確保する」
オガライトの生産方法を知る子供達は教会がオガライトを販売する上で邪魔になる。
クラインセルト領内では領主により専売が認められているが、他領では違うからだ。唯一オガライトを入荷できるから結果的に専売になるだけで、商売敵が現れる可能性はある。
子供達が他領の商会に製法を教えれば教会の専売体制が崩れてしまうだろう。
教会にとっては子供達を確保するのに越したことはない。
子供達に危険が及ぶのは避けたいソラだが、連絡手段がないために今は無事を祈るしかない。
やれるのは逃げてきた子供達をどうやって保護するかを考え、準備する事だ。
「確か、領主軍に襲われた時の避難場所は街外れの猟師小屋だったな」
「はい。去年、オガライトを備蓄した小屋でもあるので子供達も覚えているはずです」
ソラが確認するとラゼットが付け加えた。
内通者がいた場合は教会にも知られている事になる。
連絡が取れない以上は避難場所の変更は行えない。
従って、避難場所から上手く領主館に連れてくる必要が生まれる。
「領主館に連れて来ても領主様が教会へ引き渡すのでは?」
ラゼットの質問にソラは三本の指を立てて見せた。
「村に連れ戻すことはあって
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