ていた装備アイテムもあった。
「なあ二人とも。何でこの人、テレポートで逃げなかったの?」
真は不思議に思っていたことを聞いた。昼猫が不可侵の結界を張ってその後でモンスターとPKを閉じ込めたのは見ていた。でもそれならランダムテレポートとかのスキルやアイテムでさっさと逃げてしまえば良かったのに、何故そうしなかったのか。それがわからなかった。puma 大阪
「それは夜猫のスキル。盾エフェが出たのあったやん?あれって騎士のクエスト習得スキルなんだけど、テレポ封じみたいなもんなの。燃費は悪いけど嫌がらせスキルとしては一流」
「ふ~ん。んじゃさ、何でこいつ、まだログアウトせんの?ここ死んだら戻れるんだろ?」
「流石はイブキ氏。ここがPvP仕様のログアウト制限マップだって知ってましたか。ま、ALT+F4でなら強制的にログアウトできないことも無いですけどね。こいつは知らなかったのかも。んで、どうして死に戻らないのかっていうと。ばら撒いたアイテムですよ、あれあれ」
スカイプで楽しそうに言う廃人コンビ。基本四人はパーティ内の会話をスカイプで済ましている。チャット入力が面倒だし、操作に集中したい、それに何より知人だけのパーティならスカイプの方が大いに楽だからだ。
「あのアイテム、そこそこ高いものばっかり。あいつが苦労して集めたんじゃないですかね」
「ま、PKした金でかもしれんけどさ。あいつはそれを諦めれないってわけ」
「……そんなものなのか。何か、気持ち悪いな。それで、拾ってあげて売りつけるとかするの?」
真は思ったことを口にした。自分で人のアイテムを奪おうとしておいて失敗したら自分のは諦めれないから拾えと言うのは余りにも我侭な考えに思える。
「マコト氏、それだとあいつはまったく反省せんでしょ。取り合えず名前は後で晒すとして、この装備は、このまま」
「そそ、このままだよ」
「このままって……消えちゃうんじゃ?」
そう、ドロップされたアイテムはモブからだろうとプレイヤーからであろうと一定時間で消えてしまう。
「当たり、消えるの。ま、この手の輩はね。自分が痛い目見たこと無いって奴が多いのさ。だから俺らが拾うのを待ってるんだろうし。だからさ、このアイテムがそのまま消滅しちゃったら、少しは堪えるんじゃない?堪えなくてもこいつの名前は晒しちゃうからやり難くはなるしね」
「PKはリスクがありますってことを理解してもらいましょ~」
廃人コンビは随分とドライな対応だ。こうしている間にもドロップされたアイテムは点滅の間隔を短くしていく。消滅までのカウントだ。
「死ね!ふざけるな!アイテム拾え!」puma king
PKは同じような文言で台詞を打ちまくっている。似たような文面が画面に次々と現れてしては消えて、会話のログは彼の言葉で一杯になる。
「ごめん、鯖が重くて動けないわ」
「同じく~」
昼猫と夜猫が発言すると同時に。
PKのドロップしたアイテムが消失した。何やら見るに堪えない言葉が滅茶苦茶に繰り返されていく。真と息吹は一連のやり取りそのものに嫌悪を感じたが、この場での発言はやめることにした。
「お」
「つ」
「か」
「れ」
「w」
明らかに相手を煽った発言の後、昼猫が開いた街への帰還魔法の光のエフェクトに乗る四人。
真はネットゲームの怖さを何となく感じ、奇妙な悪意に触れたことでゲームとの距離を少し取るようになる。なんだかんだと廃人コンビとは学校でも一緒にいるものの、ゲームではそこまで一緒ではない。そんな位置におさまる。夏休みに部活中心の生活を送った辺りからはそこまでプレイする
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