こんばんわ
今夜は「夜の海辺にて」 という ロマンティックなピアノ曲をご紹介します。
作曲したのは、ヘイノ・カスキ(Heino Kaski, 1885 - 1957)、
北欧フィンランドの作曲家兼ピアニストです。
彼は、フィンランドの偉大な作曲家 シベリウス に師事して、
シベリウスの推薦でベルリン留学を果たしましたが、第一次世界大戦により帰国を余儀なくされました。
その後はヘルシンキ音楽院のピアノ教師などを務めながら、
自身の代表作「交響曲ロ短調」の他、ピアノ曲、歌曲、ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、フルートソナタなどを書きました。
1957年、師であるシベリウスが91歳の天寿を全うして、
ヘルシンキ大聖堂で大規模な国葬が営まれたその日、
カスキも72歳の生涯を閉じたのです。
カスキの生涯は、シベリウスの影に隠れて目立ちませんでしたが、
叙情的なピアノ作品の真価に気づき、再評価への道を開いたのは、
日本のピアニスト舘野泉でした。