こんばんわ

 

今日はショパンのエチュード(練習曲)弾きました。

 

ショパンのエチュードについて少し解説します。

 

 

一般的に、練習曲とうと、

 

芸術的な音楽作品を芸術的に演奏するために必要な技術(=テクニック)を 習得するこ

 

とを主目的に創作された作品で、

 

演奏を聴くことを楽しむために書かれたものではありません。

 

 つまり一般的に練習曲は鑑賞用ではなく、あくまで練習目的の作品ということになります。 

なじみの深いところで言えば、バイエル、ハノン、ツェルニーなどがそれらの代表格です。

 イメージ的にはあくまでピアノの鍵盤上の技術習得のみを目的とした無味乾燥な作品ばかりで、

鑑賞に耐える作品は皆無に等しいという印象をお持ちになる方が 多いと思います。

 

一方で、ショパンのエチュード(練習曲)と聴いて、

 

皆さんはどんな曲を思い浮かべるでしょうか。

 

「革命のエチュード」、「別れの曲」、「黒鍵のエチュード」、「エオリアンハープ」、「木枯らし」などの曲名を 挙げる方が多いと思います。

 

これらの作品は技術の習得のみを目的とした無味乾燥な作品でしょうか?? 

 

いえいえ、むしろ逆ですよね。

 

ピアノ史に輝く珠玉の名曲の数々・・・ あの名曲「別れの曲」が実は練習曲だったという事実を知らない人も結構多かったりします。 

 

一体ショパンのエチュード(練習曲)はどうなっているのでしょうか?

 

本当にこれで練習曲と呼んでしまっていいのでしょうか?

 

ここにこそショパンのエチュードの特殊性があるわけです。

 

ショパンは練習曲のそれぞれの作品にピアノ演奏上の特定の課題を盛り込み、

 

練習曲としての役割を果たしながらも、 

 

それらの作品1つ1つに美しく魅惑的な旋律、極めて芸術的で洗練された和声、

 

熱い情熱をふんだんに盛り込み、 第一級の芸術作品へと昇華させたのです。

 

ショパンは「練習曲(エチュード)」と名のつく作品を27曲残しています。

 

 一般によく演奏される作品10, 25それぞれ12曲の練習曲と、

 

作品番号なしの「3つの新練習曲」です。 

 

ショパンのエチュードOp.10, 25はそのほとんどが極めて高度な技巧を必要とする難曲ですが、 

 

それに加えて、豊かな詩情、美しく魅惑的な旋律、多彩なハーモニー、

 

リズムに対する鋭敏な感覚、 音色に対する研ぎ澄まされた感覚などといった、

 

より音楽的に高度な資質と表現力が求められており、 

 

従来の作曲家による「練習曲」よりもはるかに高い次元の最高級の芸術作品として昇華されたものだと思います。

 

 

 

今日は25−1エオリアンハープを弾きました。