
[日本三大霊山立山について]
ハワイから帰って来たオレは四国に一度戻り、お世話になった人達に挨拶したのちに富山県の立山に向かった。
マウイ島にいる時に縁あって北アルプスの日本一標高の高い場所にあるホテル、ホテル立山で住み込みの仕事を得ることができた。
常夏の島からいきなり山頂の真冬の環境に住むことになった。
昔からバックカントリースノーボードに興味があって運よくできたらいいなって思っていた。
また、オレは立山に向かっていたものの実はスノーボードの道具をいっさいもっていなかった。
とりあえずサーフボード5枚を車のルーフラックに積み込んだ愛車のヴィッツで颯爽と高速道路を走らせた。

[荷物を積み込んだ愛車のヴィッツ]
そしてホテル立山での山ライフが始まった。
まず仕事はそこにある和食のレストランでの仕事だった。
着いてから早々ホテルのオープン前の研修があって久しぶりにマニュアルがある流れの仕事についた。
ハワイでヒッチハイクしながら動いていたから全くと言っていいほど違う環境に行った。
でも、そんな仕事の中で、たくさんのいい仲間達ができた。
やっぱりでかい山、そこに働きに来るメンバーは山を愛する人々でいっぱいだ。
中でも同じシフトで同じ職場の同い年であって、名前の始めの頭文字の『健』という文字まで一緒のケンジマンとは仲良くなれたし、ここで個人的に奇跡に感じるが、ケンジマンからはスノーボードの道具を全部貸してもらえた。
もし道具がなかったらサーフボードを使って滑ろうか考えていた時のタイミングだった。
おかげでオレはスノーボードをここ立山でスタートすることができた。
ありがたすぎる。
それにケンジは北海道のニセコでスキーのツアーガイドをしているくらいバックカントリーのスキーとスノーボードに関しての実力者だ。
そんな彼と雪山で遊んでいるだけでオレはある程度のバックカントリースノーボードをかじる程度だが経験することができた。

[ケンジマン]
10代の後半位から今までの人生のほとんどをサーフィンを基盤として考えてきたオレには、バックカントリースノーボードは本当に新鮮であって、サーフィンを始めたばかりの頃の自分を思い出すきっかけでもあった。
できないこと、わからないことだらけで新鮮で楽しいのだ。
それに元々登山が大好きなオレにはバックカントリースノーボードは登山とサーフィンが混ざったようなものに感じた。
それに最近は感覚としてはサーフィンもスノーボードも同じ枠内みたいな感じでとらえている自分もいる。
何はともあれ何をするにも、自分の真ん中にあるものはサーフィンだ。
サーフィンを軸にして物事を考えるのだ。

[地元でサーフィンするオレ]

[山を登るオレ(写真提供えーちゃん)]
ちなみにもうすでにバックカントリースノーボードでのミスを何回か繰り返している。
大きいミスは一度国見という山の上から滑落したことだ。
ホテルからの借りものスノーシューを履いて急斜面を登っていたらそこから足場が滑ってそのまま山の下まで滑り落ちた。
びっくりしたが無事でよかった。
自分の力で登るバックカントリースノーボードはそんな危険をも持っている。
そんなミスから学んだことは歩き方の技術は大事だということ。
また、コンディションによっての道具の使い分けも大事だということ。
それにきちんとしたギアが必要だということ。
また、経験値も大事だ。
自然をリスペクトすること。
そういったことを勉強させてもらった。
ちなみに自分は仕事を通して出会った周りの仲間のアドバイスがすぐもらえる環境にいて恵まれている。
強くそう感じる。

[ホテル立山と国見山]
また滑り方の面ではサーフィンのやり方が応用できる。
ただ、今オレが氣づいて言えることでサーフィンとスノーボードの違うところは背中側にターンして行く時に後ろの手や肩を入れすぎないことだ。
オレはレギュラーフッターなのだが、サーフィンではバックサイドで乗る時のボトムターンで左手と左胸を波の方に向けて開いて、右手と右肩を胸の前から波側に回してターンをする。
でも、それをスノーボードの斜面で滑る時にするとテールが回りすぎて抜けてしまうことがあるのだ。
スノーボードでは、後ろの手と肩を回しすぎづにある程度のところで止めてエッジを使ってターンをするのだ。
それを友達からのアドバイスで知った時は心地よく滑れてちょっとした悩みが解決して氣持ち良かった。
ただし、ウォールに当て込むときはほぼサーフィンの感覚に似ててやりやすい。
綺麗に当て込みが決まった時は爽快だ。
まるでサーフィンだ。
臨機応変にどっちの技術も使えて個人的におもしろい。

[ウォールに当て込むオレ(写真提供マーシー)]

[ウォールに当て込む友達マーシー(写真提供えーちゃん)]
そしてバックカントリースノーボードをしていてオレが最も感動したのはその景色を見ることだ。
もちろん滑るのもむちゃくちゃ楽しい。
でもそれだけじゃなく周りの大自然の真ん中に自分が思いきり置かれていることが快感に感じる。
特に立山では夕陽が沈む時間帯がたまらない。
毎日違う表情のサンセットを山の上から見ているこの生活がたまらない。
サンセットを見たいからわざわざ山に登って滑って降りてくることがあるくらい立派で美しい。
真っ白い世界の音のない空間でゆっくり沈んでいく太陽を見ていると一瞬時間が止まったかのような感覚になる。
あの太陽を見ていると心が満たされる。
あんな景色を拝めて素直に幸せを感じる。





[立山での夕陽]
それに新しい環境に来て、新しいことをすると今までにいなかったジャンルの人達と出会えてたくさんのことを学べる。
雪や山に対してオレにはそんなに知識はないが、その分周りの人達に学んで、学んだ分その人達と仲良くなれる。
北アルプスに来てから、またたくさんの友達ができた。
その分豊かな人生を歩めている。










[友達達(写真提供あゆみちゃん、マーシー、きくっちゃん)]
それにここ立山はさすが国立公園。
自然が大きい。
ここで生活していると自然の大きさからたくさんのことを学ぶ。
さっき言った太陽も、見ていると日の光の輝きが素晴らしくあんな太陽みたいな輝く人生を送りたいって思わされる。
また山はどしっと大きくかっこいい。
あんな山みたいに心地よくどしっと男前になれたらどんなにかっこいいことやら。
それに新月の時の星の輝きも素晴らしい。
天の川がはっきりと見えて、なおかつ何個も流れ星を見ることができる。
願い叶える前にあんなに綺麗な流れ星を見ていたら全てに満足してしまう。
それに満月もピッカーと本当に輝いている。
山のかげから月が出てくる時のあの瞬間もたまらなくかっこいい。
それと近くにみくりが池温泉と雷鳥荘に日本一標高の高い位置にある温泉があって時々そこで温泉にもつからせてもらっている。
かっこいい景色を見ながら入る天然温泉はたまらない。
とりあえずオレはこの立山連峰に惚れたし、ここでの生活が大好きだ。
母国日本にこんなに素晴らしい場所があることを誇りに思う。








[立山連峰の写真]

[新月の時の夜空(写真提供 吉沢さおり)]

[新月の時の夜空(写真提供 荻野くん)]

[星空と流れ星(写真提供 古宮監督)]
本当にいい場所にこれた。
それにバックカントリースノーボードに触れて自分のライフワークの幅が広がった。
海もいいが山もいい。
本当にいい経験をさせてもらっている。
これからの自分の人生がどう進むのかが楽しみでしょうがない。
新しいことをすることも楽しい。
ウキウキする。