誰でもない


どこにもないぜ


僕だけの光と影


闇の向こうの光を見に行こう、

光と影


これは私の大好きなアーティスト、ハナレグミの「光と影」という曲の歌詞です。ここ最近ずっと頭から離れません。


この人の歌声は、暖かくて味があって、深みがあってそして生活感があって、心に染みる…口で説明してたらキリがないほど素晴らしく、とにかく大好きなんですが、曲ももちろん最高で、そして歌詞も深いんです。


この「光と影」では、「光」だけでなく「影」があることも肯定しています。つまり光と影が両方必要なものであると(個人的にはとても共感できます)。冒頭の歌詞は一番のサビですが、別の箇所ではこう歌っています。

「光の先の闇を見に行こう、
光と影」


私は日頃そんなに手広く色々な音楽を聴くほうではないのですが、歌詞にはわりとうるさいです。


どんなに曲が好みでも、使い古された陳腐な言葉が出てくると一気に冷めてしまうし、日本語として違和感のある若者言葉や略語がでてくるともう聴いてられません(…なんかめんどくさい奴ですかね、私)。


ハナレグミの歌詞は、いつも新鮮な響きを持って、私の心の奥深いところに引っ掛かります。


それはきっと彼が常に、自分の心の奥底にある「本当の、正直な思い」を丁寧にかきだして(この作業、とてもしんどいはず)、「自分の言葉で」歌詞を創っているからだと思います。


おお…この「本当の、正直な思い」を「自分の言葉で」というのは、人に何かを伝えたり、表現したりする上でとても大切なポイントな気がしてきたぞ(自分で書いておきながら、わざとらしいですが)。


その他、僕の好きなハナレグミの「深い歌詞」を紹介します。


「君といて、僕を知る
何も求めぬほどに伝わる愛」
(マドベーゼ)


「君はそれでいいの?
夢の続きはどうしたの?
僕を忘れてもいいけど
自分はもう離さないで」
「さよならから始まることが
たくさんあるんだよ」
(さよならcolor)


他にもたくさんありますが、やはりキリがないので今日はこのへんで。


ハナレグミをご存知なかった方で、もしか興味を持った方がいたら、是非聴いてみてくださいね。