昨夜遅く、

 

お義兄さんはとうとう集中治療室入りし、

気管挿管された。

 

 

 

 

もっと早く入れてあげるべきだったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨夜の様子も、見るに見かねるほど酷かった。

 

 

 

病室に入るとベッドの右脇には、

 

 

 

静脈栄養、抗生剤、鎮痛剤、制吐薬、鎮静剤、等、

ありとあらゆる8種類の輸液瓶、輸液バッグがぶら下がっている。

 

 

 

癌もさながら、

 

毎日こんなに様々な多量の薬漬けだと、更に体がボロボロになってしまうだろう。

 

 

 

 

 

 

 

痛みによる絶叫は無く、上手く抑えられているようだが、

 

 

数日前からせん妄が始まり、

 

 

 

 

 

 

これ以上はあり得ないほどガリガリにやせ細ったベッドに横たわるその体には、

 

何日も満足に眠る事も出来ず、もう、動く余力は全く残っていないはずなのに、

 

 

 

 

何故か、ずっと、ずっと、

 

「早く!早く!」と叫び続け、

 

まるで焦燥感に駆られているかの様に、始終休むことなくギョロギョロ、バタバタと悶え苦しんでいた。

 

トルコ語で「Hadi!Hadi!」とずっと言い続けているのです。

一体何に急かされているのか、どこに急くのか、

何故「Hadi (早く)!」なのかは誰にも分かりません…

 

 

 

 

 

 

義兄の最後の日も近づいているんだな。

 

もうそれまで集中治療室でゆっくり眠らせてあげたらいい。

 

 

 

一週間程前にお義姉さんの誕生日を祝った際の病室

 

 

 

 

 

 

お義兄さんには、本当に悲しみで一杯なのですが、

 

 

 

 

 

なんと表現したらよいのか、

 

 

 

 

 

 

冷たいようですが、

 

 

お義兄さんの事は、

 

妻であるお義姉さん、

そしてその息子、

所詮 家族当事者だけの出来事であって、

 

 

 

 

 

 

どんなに懇意にしている 近しい親族、友人であっても、

 

 

その者達には、

 

 

愛する家族がおり、

 

いつもの生活があり、

いつもの日常、暮らしが待っており、

 

個々の人生は、いつもと何一つ変わらず、同じように今後も続いていくんです。

 

 

それはたとえ、お義姉さんの母である私の姑、弟である私のダンナにとっても。

 

 

 

 

 

 

心より悲しみながらも、

 

一旦病室を離れれば、

 

 

毎日仕事に行き、食事を̪し、TVを観て、ドラマやニュースの話を̪し、ジョークを言って時には笑う。

 

結局は、どこか他人事で、通りすがりの傍観者なんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

私も大概 人でなしですよ、

 

 

お義兄さんが再入院した為、

 

黒海地方の避暑地からイスタンブールに再び舞い戻ってきて、

 

我が家にスーツケースを持ち込み、3週間ずっと連泊中の姑に本当に辟易しており、

 

 

息子セゼロフ(あだ名)の留守に部屋を占拠中、ウチから義兄入院先の病院が遠くないので一緒に見舞う為連泊中

 

 

 

 

 

(お義兄さんが亡くなったら 娘の家に移動してくれるのかな)

(最悪、初七日まで居座られるかも、いや40日か)

(早く全てが片付いて、さっさと自分の家に戻ってくれれば良いのに)

 

※イスラムにも初七日があり、四十九日では無いが40日or52日に法要がある

 

 

 

 

 

などと、ある意味、

 

死に対峙し苦しみながら病と戦う義兄さんの命を思うどころか、

 

(偽善者的な、”早く痛みから解放してやって” だけではなく) 

 

そんな姑の煩わしさから逃れたいという小事の為に、人の早い死を心のどこかで望んでいるかの様な冷酷な自分って… 

 

 

かなり悪魔でブラックですよね。

 

 

 

 

 

 

 

ではでは~ラブラブ

 

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