6.地球の構造。地震、火山噴火のエネルギーは? p7.
地球は今も地震や火山噴火を起こすのは何故? 地下のプレートに断層があるから?
そのプレートを動かし、隙間から噴出するマグマの熱源は何? 地球の核に5千度の鉄が
存在するから? 核の鉄が高熱になった熱源は?地球が形成された45億年前の余熱か?
放射性元素の崩壊熱?などの納得が得がたい説明が国立科学博物館でも行われている。
地球内部の構造は地表から35㎞までが地殻、その下部600㎞までの上部マントルは
1700℃、更に地下2900㎞までの下部マントルは3000℃、より深い5100㎞までの外核は
液状の鉄5000℃、中心の内核6400㎞までは固体状の金属鉄が存在すると予想されている。
日本列島の地下は地下増温率1㎞あたり約30℃(地下10㎞で300度)。 圧力は地下
1㎞で大気圧の3百倍の割合で増加すると基礎地球科学に記載されている。火山噴火の光
景は恐ろしく、地下深く掘削するのは危険で困難と感じ、諦めている。
地球は宇宙の天体の一つ、地球は太陽を周回し、太陽系の星々は銀河中心を億年単位で
周回し、多数の銀河とその星々は重力を有する暗黒物質(DkM)の存在に支配されている。
地球の中心に金属鉄が存在すると予測された内核(中心から半径1300㎞)には(DkM)が
存在し、その表層で相転移した(DkE)は核エネルギー、放射性、電磁気力を発生して、各
種放射性同位元素を生成し、マグマを加熱して、今は地表の一部に地震や火山噴火を生じ
ている。地球の地下深くには莫大な熱エネルギーと各種原子の資源が存在する。その利用
を行う為には地下深部掘削探査を危険と困難を英知で克服して、新たな熱源と資源を得る
ことに人類の未来がある。地球の真実を知ることは宇宙形成の重力の真実を悟り、理論物
理の基本原理を齎す。地球の深部探査は人間が直接実験できる貴重で危険な研究所である。
地球の中心に(DkM)が存在すると想定した内部構造の予想は地下5100㎞、中心から半
径1300㎞の内核(固体の鉄が存在すると予想されていた領域)に(DkM)が存在すると予想さ
れる。内核の表面は圧力350GPa、重力加速度30万㎞/秒が予想され、(DkM)の穏やか
な相転移で核エネルギー、放射性、電磁気力の(DkE)が放出され、生成される放射性各種
原子と共に、表面温度10万℃以上。その上部の外核(地下5100~2900㎞)液状の重元素層
表面は1万℃、下部マントル(地下2900~660㎞)表層は3千℃。上部マントル(地下600
~35㎞では1500℃と予想される。地表から35㎞の地殻は高低差、火山帯など違いがある。
地下深部掘削計画の第1番目の目的は早期に実現したい大出力の地熱発電。火力、原子
力発電に変わる高出力の地熱発電は温暖化が危惧される地球環境に重要な緊急課題。
現在も温泉地、火山帯近くで小規模に民間企業が実施する地熱発電では原子力発電に及ばない。マグマ溜まりの間欠泉では力不足、高熱を安定継続的に熱媒体で抽出するには、
深部を掘削して高熱帯の広面積か多穴式の熱源が必要。地球深部掘削には場所の選択から、耐高熱高圧の掘削ドリル;気体冷却式、耐熱掘削機、熱媒体(気体,固体,液体)、熱交換器、高熱高圧操作ロボット、等など新たな発明、開発が必要である。
小資源国の日本では国家的事業として、早くから国費の科学研究費を優先的に投資して、地下深く掘削する知識、技術、機械設備、深部地熱発電モデルを世界に先駆けて開発する必要があった。しかし、科学研究者は危険で泥臭い地球探索を避けて、宇宙探査にロマンを感じ、素粒子探査にノーベル賞の栄誉と権威を感じ、基礎研究は良いと思われて巨額の公的資金が投資された。21世紀は専門家だけの象牙の塔で価値判断していた時代は終わり、科学の知識は誰にも理解され、活用され、人類の未来に役立つ成果が問われる。p7。