担任の堀内先生より山川さんが退学したことを伝えられた。

 

 

谷村さんに退学はよくあることなのか聞くと「よくあるよと」返答があった。

 

数日後山川さんに会った。少しだけ話をすることにした。

 

山川さんは私より一つ上であった。高校卒業後はフリーターをしていたが手に職をつけるために看護師を目指すことにした。しかし、自分に合わないと思い退学したと言った。

 

学校に止められなかったのか聞くと副学科長の三井先生が「はい分りました」と言いあっさりと了承した。止められることもなく退学まで進んだことが分かった。

 

救急の学校であれば「一回考え直せ」などと言われ説得される。問題を起こした私のことですら退学にしなかったぐらいである。

だから違和感を感じた。

 

 

 

 

山川さんは「私にこの学校はいい噂聞かないぞ。実習でやばいらしい。寝れないとか。教えてもらえないとか。俺の分までがんばれや」と言った。何でこんなに涼しい顔ができるのか不思議であった。

 

数日後に留年した茂木さんも辞めた。

 

座学の授業を受けた思ったのが救命士の学校で受けていたので2回目の授業であったので正直眠かったが寝ないように頑張った。

午前中は病院で仕事をしているためすごく大変であったが毎日充実していた。