この投稿は第20回~第22回の投稿の編集したものです

 

夏休みに地元の友達と東京に小旅行に行くためにバイトを始めた。そこには同じクラスで留年した山口さんがいた。ある日のバイト終わりに山口さんに食事に誘われた。

 

私は山口さんに留年した理由を聞くと「出席日数が足りなかった」からと答えた。「出席さえしてれば進級できる学校だから」と続けた。

 

なぜ救命士を目指したのか尋ねた。「特にやりたいこともないから安定した公務員(消防士)がいいと思って選んだ。救命士になる理由も消防士になる理由もないから、学校を辞める」と答えた。

 

 

 

 

実技の授業が酷いことが話題になった。「2年生になると本格的に指導されるようになるから」との返事があった。

 

棟田先生も一緒になってふざけていることについても聞くと「棟田先生もこの学校に来たばかりの頃はあんな人じゃなかったらしいよ。あの人を本気で怒らせると怖いよ」その時は、私はその言葉を信じられなかった。

 

夏休みが終わり最初のホームルームで担任の先生から山口さんが退学をしたことを伝えられた。私は事前に知っていたので何も感じなかった。

 

食事の時に山口さんと食べていたのはパスタです。