DMで病院で働く救急救命士に関する質問がありましたので書くことにしました。

 

救急救命士は消防官(救急隊)ための資格です。なぜ病院にいるのかは消防に就職できず、就職浪人として病院の救急外来で働きながら消防採用試験の勉強をしている人が多いです。

 

院内救命士という言葉を聞くことがありますが、病院で働く救急救命士の俗称です。

そこでの仕事は看護助手+α程度です。大病院や大学病院だと少しだけ違いますので後で書きます。医療の専門家であるのになぜそんな扱いなのか疑問に思った方がいるかもしれませんが、民間養成所では病院内医療の学習はしないからです。

 

具体例を挙げるなら。私の知っている限りでは救急救命士が処置で扱う薬剤は2種類です。病院では無限にあります。学校で習わない薬剤もあります。薬剤を投与したら作用や副作用の観察・その次の処置の準備をしなければなりません。知っているのと知らないのでは行動に違いが出ます。それらの知識を自己学習しなければなりません。

 

それでも病院に就職したい人(救急救命士)のために書きます。

大病院や大学病院だと少し救急救命士の扱いが違いますが、どんな人材を求めているかというと消防(救急隊)経験のある人材です。なぜかというと大学病院などの規模の大きい病院では研修医や医学生、新人に医師の教育の場ともなっています。救急救命士が授業の助手や実技指導などを行っています。現場経験がある人間にしか分からないことがあります、それを求めているのです。新卒で大規模の病院に就職したい場合は成績が相当よく病院幹部と深いコネが必要です。

 

要約すると救急救命士として病院就職するくらいなら看護師や臨床検査技師になった方がいいと思います。