首都高速道路は10月1日午前0時、通行料金を引き上げる。7月31日に改定内容を発表し、特設サイトで周知を進めている。普通車の距離料金は1kmあたり29.52円から32.472円に1割上がり、上限額は1950円から2130円になる。下限の300円は据え置く。全車種を平均した改定率は8.1%となる。
理由は維持管理コストの上昇だ。同社は直近10年でコストが約1.4倍に増えたと説明している。人件費や材料費の高騰に対応するとともに、維持管理の現場を担うエッセンシャルワーカーに適正な労務費を行き渡らせる狙いがある。
上限額は55km以上を走った場合に適用する仕組みで、この設定距離は変えず、車種ごとの額を引き上げる。軽・二輪は1590円から1740円、中型車は2310円から2520円、大型車は3110円から3410円、特大車は5080円から5570円になる。下限額はいずれの車種も現行のままだ。ETCを使わない現金車は従来通り、走行距離に応じた料金ではなく区間最大料金を支払う。普通車の場合は2130円となる。
ただし、10月1日に新料金を適用するのは軽・二輪と普通車のみ。中型車以上は2027年7月まで値上げを9か月先送りする。物流業界への猶予措置で、2026年10月から2027年6月まで現行料金に据え置き、運送事業者が運賃への価格転嫁を進める時間を確保する。
割引制度は続く。中型車以上を対象に最大45%としている大口・多頻度割引の拡充措置と、都心流入割引、都心流入・湾岸線誘導割引は、いずれも2031年3月末まで延長する。深夜割引も現行のまま継続する。このほか、圏央道を経由した場合の料金が首都高経由より高くなるケースでは、首都高経由と同額に調整する措置も続ける。
値上げ後の区間ごとの料金は特設サイトで確認できる。
