和歌山県は2025年の観光客動態調査の速報値を発表した。円安や大阪・関西万博開催でインバウンド需要が増し、外国人宿泊客数は前年より約20万人増加して約71万4000人(前年比39・8%増)と過去最高を更新した。
パンダ返還の白浜町も堅調
国・地域別の宿泊客は中国が最も多く24万3427人(同97・9%増)でほぼ倍増し、全体の34・1%を占めた。次いで、台湾5万5828人(同23・1%増)▽米国4万2819人(同36・9%増)▽フランス3万8111人(同24・2%増)――と続いた。
外国人の宿泊先自治体は白浜町が14万7547人(同35・9%)で最も多く、和歌山市と高野町、那智勝浦町が10万人を超えた。傾向として和歌山市や白浜町はアジア圏の観光客に人気で、高野町は欧米圏からの観光客が宿泊客の88%を占めるほど人気だった。
日本人を含む県内全体の観光客数は約3392万6000人(同3・7%増)で、うち日帰り客数は約2845万6000人(同2・9%増)、宿泊客数は約547万人(同8%増)だった。
主要観光地の入り込み状況は和歌山市が652万3627人(同6%増)を記録した他、田辺市本宮町が175万5460人(同8・5%増)、那智勝浦町が135万9653人(同8・4%増)と高い伸び率を示した。アドベンチャーワールドのジャイアントパンダが中国に返還された旧白浜町も309万327人(同2・8%増)と堅調だった。
26年予想は慎重
県観光交流課は「米国の雑誌『TIME』で熊野那智大社と青岸渡寺が『世界で最も素晴らしい場所2025』に選ばれ人気が高まった」と分析。26年の外国人観光客数については「中国人の訪日自粛や燃料価格高騰による航空運賃上昇で、昨年並みの伸びは難しいかもしれない」と慎重な見方をしている。
