政党のチームみらいは10月16日、国会で審議中の法案をわかりやすく解説するプラットフォーム「みらい議会」のベータ版を公開した。専門用語が多く理解しづらい法案の内容を、AI技術で平易な言葉に翻訳し、市民が政治に参加しやすい環境を整える狙いがあるという。
「みらい議会」では、国会で扱われる法案を一覧で表示し、ステータスや改正のポイント、背景となる理由、賛否の意見、影響を受ける可能性がある層、チームみらいの立場などをまとめて確認できる。現在は過去に提出され、継続審査中の法案を例として掲載している。
特徴のひとつが、専門用語と平易な表現を切り替えられる表示モードだ。初期設定では「やさしく」モードで簡単な言葉に置き換えて表示され、「詳しく」モードにワンタップで切り替えることも可能。「国際貿易における船荷証券の電子化法案」が「貿易で使う船荷証券をデジタル化する法案」と表示されるなど、内容理解を助ける工夫が施されている。
また、テキストを選択して質問できるAIアシスタント機能も搭載。難しい語句の解説だけでなく、「子供にもわかるように説明して」といった指示にも対応し、例えば船荷証券を「荷物のパスポート」と説明するなど、直感的に理解できるよう工夫している。
さらに、すべての漢字にルビを振るワンクリック機能も備え、多様な利用者への配慮を強化。チームみらいは「法案情報は形式的に公開されていても、市民にとって実質的にはアクセスしづらい」と指摘し、政治情報の“可視化”を目指している。
同団体は参院選で掲げた「100日プラン」の一環としてこのサービスを位置づけており、10月2日に公開した政治資金の透明化サイト「みらい まる見え政治資金」に続く第2弾のプロジェクトとなる。
今後は、市民が法案に意見を投稿できる機能を追加し、寄せられた声を議員の質問や投票行動に反映させるという。5000人以上の賛同で政府が市民の制作提案に正式回答する台湾の「JOIN」も参考にする。
チームみらいは参議院で1議席を有している。

