デジタル庁は、マイナンバーカードの対面確認アプリを8月中にも提供を開始する。23日、河野太郎デジタル大臣が会見で明らかにした。
対面確認アプリは、本人確認を業務として行う企業のスマートフォンで利用するもの。券面をカメラで撮影し、OCRで読み取って、利用者の暗証番号の入力を必要とせずに、ICチップを読み込んで本人確認できるようにする。
4月に発生した、市議会議員を狙った「SIMカードスワップ」など、マイナンバーカードの券面情報をもとに本人確認する事業者などで、偽造したマイナンバーカードが使われた事例が発生。より厳格な本人確認のため、同庁はカード内のIC情報を利用するアプリの提供を予告していた。
アプリは、事業者のスマートフォンにダウンロードして使用する。本人確認するカードの券面情報をカメラで撮影し、OCRで読み取ることで、ユーザーの暗証番号の入力を必要とせず、ICチップの読み取りが可能になるという。
アプリは、デジタル庁内で開発が概ね完了しており、7月中にも民間事業者の協力のもと、実際の窓口業務で現地実証を行うとしている。実証後、8月中に正式リリースを行い、必要とする事業者がダウンロードできるよう関係省庁とも連携して進めるとしている。