出版大手「KADOKAWA」グループがサイバー攻撃を受けた問題で、KADOKAWAは12日、ハッカー集団が流出させた同グループの情報を巡り、SNS上で拡散するなどの悪質な行為が473件確認され、法的措置を取る準備に入ったと発表した。中傷行為についても厳しく対応する。
同社が悪質だと認定したのは、子会社「ドワンゴ」関連で420件、ドワンゴがシステムを提供する角川ドワンゴ学園関連が53件。X(旧ツイッター)やネット掲示板「5ちゃんねる」などで確認された。
すでにSNSなどの運営者に対し、発信者情報の開示を請求。削除済みの書き込みを含め、発信者を特定し次第、刑事告訴を含めた法的措置を取る方針だという。
KADOKAWAグループは先月下旬以降、ドワンゴが取引するクリエイターや、角川ドワンゴ学園の通信制高校の生徒らの個人情報とみられる情報流出を確認し、拡散しないよう呼びかけていた。