KADOKAWAグループへのサイバー攻撃でECサイトも打撃 | ITCトレンダー・カワピーの気になるブログ‐ゲーム、PC、デジタル機器情報

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KADOKAWAグループにおけるシステム障害の影響が続いている。システム障害が発生した6月8日以降、「ニコニコ動画」「ニコニコ⽣放送」「ニコニコチャンネル」などのニコニコファミリーのサービス全般が停止。KADOKAWAが運営する複数のECサイトでは商品の受注不能や出荷の一部遅延が発生している。


システム障害は6月8日午前3時30分ごろ、グループの複数サーバーにアクセスできない障害が発生。社内で分析調査を行ったところ、「ニコニコ」を中心としたサービス群をターゲットとした大規模なサイバー攻撃を受けたことを確認した。

KADOKAWAは同日中に対策本部を立ち上げ、被害状況の全容把握と復旧に向け、調査と対応を実施している。被害の拡大を防ぐため、データーセンター内のサーバーをシャットダウン。事業活動や経理機能を管理する基幹システムの一部にも機能停止が発生している。

各事業への主な影響は、Webサービス事情においてニコニコファミリーのサービス全般を停止。ニコニコアカウントによる外部サービスへのログインが不可能となっている。公式ECサイト「カドカワストア」では、「KADOKAWA-ID」でのログインおよび注文ができない状況が発生している。ただ、通常通りカドカワストアIDおよびゲストでの注文は可能。


現在、影響範囲の特定とシステム復旧を進めており、影響を受けている全事業、業務の機能回復を図っている。事業活動の根幹である経理機能の立て直し、売上規模が大きい出版事業の製造・物流機能の正常化については、6月末をめどに、安全なネットワーク、サーバー環境の構築と基幹システムの復旧をめざす。


「ニコニコ」の復旧に向けては、安全な環境下でシステムを再構築する必要があり、正確な復旧時期は被害状況の調査結果次第になるが、1か月以上かかる見込み。できるサービスから順次再開していく予定。