『龍が如く』の歌「ばかみたい」が歌詞検索メディアの日本の曲の週間チャートでなぜかトップ10入り | ITCトレンダー・カワピーの気になるブログ‐ゲーム、PC、デジタル機器情報

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これは、予想外なランクイン!と言えるのではないでしょうか。


なにせ、人気ゲーム「龍が如く」と言っても、万人がプレイしてる訳ではなく、またその中のミニゲームのひとつである「カラオケ」のオリジナル曲が、インターナショナルな音楽チャートのランキングに入るなんて!?





Geniusは、音楽メディアだ。歌の歌詞を掲載しているほか、歌や歌詞の裏側を掘り下げる取材などもおこなっており、グッズなども販売している音楽総合メディアである。特に歌詞データベースとして強みをもっており、各国のスカラーユーザーによって歌詞が作成されデータとして集積され発信。かつてはSpotify向けに歌詞提供をしていたほか、現在はApple Musicと提携して、同サブスクサービスに歌詞を提供している。Genius Japanは、同メディアの日本向けコミュニティ・プロジェクトなわけだ。Genius Japanでは毎週検索された/閲覧された歌詞の曲についてのチャートが公開されており、そこになぜか「ばかみたい」がランクインしたようだ。





「ばかみたい」は、『龍が如く』シリーズに登場する曲だ。本作内には多数のミニゲームが存在し、その中にはカラオケが存在。カラオケではリズムゲーム風のミニゲームが展開され、キャラクターが全力で歌唱する。その中の曲として人気を博しているのが「ばかみたい」だ。同曲は、大切な人との別れ、そして忘れられない切なさをしっとりと歌い上げる。


「ばかみたい」の作曲はセガのコンポーザー福山光晴氏が担当し、作詞は同じくセガの堀井亮佑氏が手がけている。堀井亮佑氏は、龍が如くスタジオの中心人物であり『龍が如く7』『龍が如く7外伝』『龍が如く8』ではディレクターを担当している。同氏はプランナーとしてミニゲームなど幅広いジャンルの設計を得意としているが、開発の中枢の人間がしっとりめな歌詞も手がけているというのは同曲の特徴でもあるだろう。なお堀井氏はカラオケ好きであるとのこと。

「ばかみたい」の初出は2012年発売の『龍が如く5』ながら、なぜか2020年に入り海外で人気爆発。「Dame Da Ne」としてネットミームとして知れ渡り、一躍『龍が如く』の代名詞的な曲であった。そうしたブームもひとまず落ち着いたかと思いきや、またしても「ばかみたい」人気が再燃しているようだ。チャート入りについては、桐生一馬を演じる黒田崇矢さんが喜んでいるほか、前出の堀井氏も「世界のみんな、ばかみたいを聴いてくれてありがとう」と英語で感謝を述べている。

なぜこのタイミングで人気が再燃しているのか。それは11月に『龍が如く7外伝』が発売されたからかもしれない。同作では、桐生一馬が再び主人公となり、蒼天堀のカラオケでは「ばかみたい」を歌うことができる。またファーストサマーウイカさんが演じる赤目とのデュエットも可能だ。

「ばかみたい」は『龍が如く7』本編でも歌うことが可能ではあるが、歌うのはナンバだ。ナンバ演じる安田顕さんが歌う「ばかみたい」も、それはそれで貴重なのだが、やはり本家といえば桐生一馬ver。本家「ばかみたい」が歌える『龍が如く7外伝』がリリースされ、さらに同作のセールスが好調なことにより、「ばかみたい」人気が再燃して今回のチャート入りを果たしたのではないかと、筆者は勝手に想像している。何より、桐生一馬がimaseやAdoといった旬のアーティストと肩を並べるのはなかなかシュールである。


ちなみに『龍が如く7外伝』には、ゲーム終盤に「ばかみたい」カラオケで90点以上獲得してほしい、というオジサンによるクエストが存在。「ばかみたい」好きの方はこのお願いを叶えてあげるといいだろう。

なお今回紹介された週間チャートは、インターナショナル版だ。つまり海外も含めた各国で歌詞が検索された日本の曲が紹介されている。日本国内で歌詞を検索された楽曲はまた異なり、1位はYouTuber平成フラミンゴのスーパーヒロインがランクイン。YOASOBIなどは健在なものの、インターナショナル版とまた毛色が違う。Genius Japanをフォローして歌詞を踏まえて曲のトレンドを追っていくのも面白いかもしれない。