※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 なお、『逃病日記501』(2023.5.23)  の「『逃病日記』の表題の変更について」に記載したとおり、ブログの表題を『逃病日記 ー妻とともにー 』と変更することにしました。

 

 

(24.5.6.月)曇り時々雨

 今日はGW最後の休日。娘一家は、昨日、ムコさんの実家から帰って来ていた。マイカーで出かけていたが、往復とも、高速道路はかなり混んでいたようだ。今日は、実家からいただいたお土産を持って娘とS君、K君の三人で、自転車で鴨川、高野川の河川敷の道をやって来た。 ムコさんは、今日は家で仕事をしたいとのこと。

 S君はグローブを持ってきたが、あいにくと雨模様でキャッチボールは出来そうもなかったので、ヨメさんと一緒に『洛北阪急スクエア』へ買い物に出かけていった。

 娘や孫たちが我が家に来てくれるのは嬉しいし、特にヨメさんは喜んでいるが、娘たちは食事を終えると後片付けの手伝いをすることもなく、いつも「食べ散らかして」帰っていく。その後片付けでヨメさんも少々疲れ気味で、そうなるとてきめんに機嫌が悪くなる。 今日は、ムコさんが来ていないこともあって、我が家で夕食をとらずに、近くのお弁当やさん『キッチンとまと畑』で家族4人分のお弁当を買って帰って行った。それで我々も、今日の夕食は、同じ『キッチンとまと畑』のお弁当で済ますことにした。

 

 今夜は井上尚弥の「4団体統一スーパーバンタム級タイトルマッチ」があったがテレビ放映はなく、プライムビデオの独占放映だったが、当方はAmazonのプライム会員なので、なんとか観戦することができた。

 第1ラウンドに井上尚弥がまさかのダウンを喫してどうなることかと思ったが、第2ラウンドにダウンを奪い返し、その後は井上尚弥のペースで試合が進み、第6ラウンドで連打から右のフックで3度目のダウンを奪って、レフリーストップで4団体世界王座の防衛を果たした。第1ラウンドのダウンは、井上尚弥にとってプロ初ダウンだったようだが、慌てて立ち上がらずにカウントエイトまで片膝をついて回復を図っていたが、まさにクールそのものという感じ。

 

(24.5.7.火)曇り

 最近は、ヨメさんはスイミング・スクールに割りにすんなり行く日が続いている。今日も、以前のように「腰が痛い」なんていうこともなく、「喜んで出かける」というほどでもないが、まあ、なんとか出かけて行った。 

 ヨメさんが出かけた後は、いつものように録画溜めした映画を見るが、最近はNHKの朝ドラ『虎に翼』やBS時代劇再放送『鳴門秘帖』などを録画しておいて観ることも多い。

 週一回のスイミング・スクールは、無理なく全身運動ができるので、ヨメさんには、一番適しているように思っている。しかしそのスクールのクラスで親しくしているオバチャンが怪我をして休んでいて、辞める可能性もありそうなので、そうなるとまた、ヨメさんも一緒に辞めると言い出さないかと懸念している。週一回、数人のメンバーと話をするのは、ヨメさんの病気にとってはいいことだし、なかなか無理なく全身運動ができる機会もないだろう。辞めると言い出したら、なんとか説得して翻意させなければならない。

 

(24.5.8.水)晴れ

 5月1日(水)のブログに掲載した記事で、太川陽介さんと蛭子能収さんに関するYouTube『蛭子さんと5年ぶりの再会』を取り上げたが、今日、その続編『蛭子さんと5年ぶりの再会(後編)』を観た。

 内容としては前編の続きということではなく、同一録画の別編集の動画だった。話しているうちに蛭子さんの意識がはっきりしてきたからか、太川さんと蛭子さんとのコミュニケーションが、前編に比べてより密になってきたような印象だった。

 前編では、太川さんの「一瞬、一瞬が幸せだったらそれでいいよ」という言葉が印象的だったが、今回は、蛭子さんが会話中に何かを思い出せなかった時に、太川さんがさりげなく「忘れてもいいんだよ」と語りかけていた言葉が印象に残った。前編、後編を通じて、太川さんの優しさと気配りが随所に伺えるような内容だった。後編で、蛭子さんが「涙が出てきちゃう」と涙ぐむシーンがあったが、蛭子さんもそれとなく太川さんの優しさを感じ取ったんだろう。

 動画公開に寄せられた1000件近いコメントを見ても、そのほとんどが「涙が止まらない」「感動した」等々の感謝と感動の言葉で溢れている。

 ただ、関連動画で紹介されていた『小森康範チャンネル』という元毎日放送アナウンサーのYouTubeチャンネルで「たまたまチャンネルが合うと見ていたテレビ東京のバス旅。蛭子能収さんと太川陽介さんのコンビを超えるのは難しいほどいい番組でした。そのコンビ解消から5年、認知症を公表している蛭子さんと太川さんが再会し、蛭子さんの好きなつばめグリルのハンバーグを一緒に食べる動画がYouTubeに公開されました。で、太川陽介さまへ。事務所サイドが許可したにしても、思った以上に認知症が進んでいることはやりとりしていたら分かるでしょうから、動画は非公開にしてもらえませんか? 嫌なら見なければいいという話ではなくて、蛭子能収さんの尊厳を守るために、です。」と、この太川さんの動画に否定的なコメントを述べている。この『小森康範チャンネル』は、「朝刊チェック」と称して、小森氏が当日の朝刊をチェックしてコメントするんだが、元毎日放送アナウンサーにもかかわらず、何故かネト元の新聞が『産経新聞』、このことから多少なりとも同氏の思想・信条が推しはかれるかもしれない。

 同氏のコメントを見聞すると、氏は「認知症」という病気に対して偏見を持っているように思える。認知症の患者さんがテレビに出たっていいではないか。それを「さらしものにするな!」というのは、認知症の人が「ありのまま」の姿を見せると、あたかも尊厳が失われる、というようなニュアンスのコメントだ。「見せてはいけない」という発想は、「認知症」というものをネガティブに捉えていることにほかならないように思う。

 

(24.5.9.木)晴れのち曇り

 最近、運動をさぼっているせいかお腹がだいぶ出てきた。お風呂の後に体重を測ると85kgを前後している。以前はおへその位置辺りでズボンのベルトをしていたが、近頃はベルトを下腹部辺りにしている。膨れたお腹にベルトをしても、自然と下がっていって、仕方なくそうなってしまうのを実感するようになった。それで、起床時、昼食後、就寝前にストレッチや腹筋等の軽運動を欠かさずにするように心がけている。トータルすると1日当たり1時間前後の運動になる。それと昼間のジャージに着替えて行うウォーキングもサボり気味で、散歩程度でお茶を濁している。

 この手の身体的負荷を習慣化したり、逆に習慣化している悪習などをやめることに関しては、禁煙の「成功体験」  40年近く、ピース系の強めの煙草を1日2箱以上吸っていたが、それほどしんどい目をすることなく止めた  があるので、自信がある。

 現在、上記の1日3回のストレッチや腹筋等の軽運動を継続して3週目に入った。土・日曜日は身体を休める意味で、朝だけの運動に留めている。それでも効果が現れてきたのか、85kgを超えることはなくなってきた。あとはウォーキングを週3回はするようにしたいと考えている。

 

【今日の読書478※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-44『明治大正史 下』

③-54『すごい実験』

③-55『ありえない138億年史』

④-9『小林秀雄全集7/歴史と文学・無常ということ』

⑥-25 『文庫の読書』

⑥-27『小説家の四季 2007-2015』

⑦-89『騎士団長殺し3』

⑦-90『フィッツジェラルド10』

⑨-5『自省録』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑩-43-『前人未到』

⑪-9『色川武大・麻田哲也エッセイズ1』

⑫-29『小説の読み書き』

⑬-11『こころ』(Kindle)

コメント:引き続いて、③-52『生命 最初の30億年』から、私が印象に残ってマーカーを引いた箇所を引用しておく。

p.216「細菌は、何もしないという能力にとくに長けている。周囲の環境が成長に適しているときには、口の中のように急速に繁殖する。一方、環境条件が成長に向いていないときには、ほとんどエネルギーを消費しない休眠状態のままでいられる。現に、多くの細菌は多くの時間、代謝を停止した状態で過ごし、資源が手に入るようになるとすばやく行動に移る。」

p.220「地球史の時間的スケールでは細菌の進化のテンポが環境変化の速さで決定されることも示している。新しい環境が新しい適応をもたらす結果、生息可能な環境の範囲が広がるのに合わせて、細菌の多様性も増して行ったわけである。(中略)環境には物理的なものだけでなく、生物的なものもある。進化する動植物そのものも、細菌にとって新たに攻略すべき環境となったのだ。」

p.232「葉緑体が、養分を得て成長し、タンパク質や炭水化物を合成し、形質を子孫に伝える  これらはすべての細胞核と独立におこなわれる。要するに葉緑体は独立した生物のように振る舞い、またそのように見るべきなのだ。それらは共生体であって器官ではない。」

p.234「ダーウィンの見事な洞察によれば、進化は基本的に枝分かれの  つまり多様化の  プロセスとなる。共通の祖先をもつ子孫がお互いに遠ざかるにつれ、新しい携帯や生理機能が生まれるというわけだ。」

p.237-238「一個の細胞が、どうしたら別の細胞の一部になれるのだろう?第一の条件は単純明快で、宿主が寄生者を消化してしまってはならないというものだ。シアノバクテリアが共生体となるには、宿主の消化酵素の放出を抑える物質を生成する必要があった。その物質は糖で、内部の共生体から出て周囲の細胞に吸収された。一方、宿主の細胞は、共生体に二酸化炭素と栄養物を安定的に供給して、光合成による糖の生成を促した。このような代謝物の交換によって、協力関係ができあがった。」

 

今日の映画478】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『レジェンド・オブ・フォール(NHK-BSの録画で視聴)

原題:Legend of the Fall

製作年:1994年

製作国:アメリカ

監督:エドワード・ズウィック

出演:ブラッド・ピット/アンソニー・ホプキンス/エイダン・クイン/ジュリア・オーモンド/ヘンリー・トーマス

ストーリー:20世紀初め、元騎兵隊大佐のウィリアム・ラドロー(アンソニー・ホプキンス)は、戦いの記憶から逃れるため、モンタナの牧場に定住して3人の息子たちの成長を見守る。中でも狩りを好む野性児の次男トリスタン(ブラッド・ピット)に、ことのほか愛情を注いだ。ウィリアムの妻イザベルは、過酷な自然環境に耐えられず彼と別居して街に住んでいた。時は流れ、ハーバード大で学んでいた末っ子サミュエル(ヘンリー・トーマス)が、婚約者スザンナ(ジュリア・オーモンド)を連れて帰郷した。やがて第一次大戦が勃発し、3兄弟はヨーロッパ戦線に出征するが、サミュエルは戦闘中に死亡する。帰国したトリスタンは、悲しみに暮れるスザンナを慰め、その夜に2人は結ばれ、同じく彼女を愛していた長男のアルフレッド(アイダン・クイン)は、もう兄弟ではないと告げて街へ去った。アルフレッドは街で事業に乗り出して成功するが、弟を救えなかった罪の意識に憔悴しきったトリスタンは、「永遠に待つわ」と言うスザンナを残して世界各地へ放浪の旅に出た。数年後、モンタナに帰ってきたトリスタンを迎えたのは・・・

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.8、TSUTAYAは3.48、Filmarksは3.6で、私の評価は4.0とした。

 2時間ちょっとの作品だが、波乱に満ちたストーリーを破綻なく、これだけの時間によく盛り込めたなあという感じがする。メインテーマは「家族の愛憎」を中心に「兄弟の愛憎」や「男女の愛憎」などが、モンタナの美しい自然を背景に無理なく描かれている。

 

【今日のジャズ478※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:Living Legend

アーティスト:Art Pepper

レーベル・品番:Contemporary・S 7633//ビクターエンターテインメント・VICJ 60764/・VICJ 23645//Fantasy・OJC 408/・OJC CD 408-2

録音年月日:1975.8.9

曲名:①Ophelia/②Here's That Rainy Day/③What Laurie Likes/④Mr. Yohe/⑤Lost Life/⑥Samba Mom-Mom/⑦Samba Mom-Mom (alt take)

ミュージシャン:Art Pepper (as)/Hampton Hawes (p)/Charlie Haden (b)/Shelly Manne (ds)

コメント:再起不能と伝えられ、行方もほとんど知られていなかったアート・ペッパーが75年に吹き込んだ復帰作。60年台の大半を麻薬で棒に振り、70年台も半ば過ぎたころに登場したこの作品は、しかしながら、即興演奏において素晴らしい感性の持ち主であることを伝えている。円熟みだけでなく、奔放さにおいて申し分のないプレイは、この時点でトップ・アーティストの一角に食い込む実力を示していた。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

Art Pepper Quartet (May 9, 1964) - Jazz Casual

1981 Art Pepper 4tet

Jazz Docu - Art Pepper - Jazz Survivor