※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 なお、『逃病日記501』(2023.5.23)  の「『逃病日記』の表題の変更について」に記載したとおり、ブログの表題を『逃病日記 ー妻とともにー 』と変更することにしました。

 

 

(24.4.22.月) 曇りのち雨

 私とヨメさんとの分の「特定健康診査」の受診案内が京都市から届いた。これに基づいて、最寄りの医療機関で「個別検診」を受けたり、保健所等で「集団検診」を受けたり、または希望する者は所定の医療機関で「人間ドック」を受けたりすることができる。

 昨年は、私は人間ドックを受けなかった。 5年半前に発病した「気管がん」の経過観察中なので主治医に確認したら、半年毎に上半身造影剤CT、脳MRI、PET-CTなどの画像診断や血液・尿検査をしているので、受けなくてもいいだろうとのことだった。胃や大腸などの一部の特定部位の画像診断などは含まれていないが、「がん」についてはPET-CTで全身をカバーできるだろうし、血液検査に含まれる腫瘍マーカー検査でも多くの「がん」のチェックができるんだろうと思う。「がん」以外の成人病も大部分は血液・尿検査でカバーできる。

 今年もまだ経過観察中で、5月上旬に検査と診察予約が入っているが、主治医に改めて確認するまでもなく、人間ドックを受ける必要はないかもしれない。

 ヨメさんは、従来は近くの医院で「特定健康診査」を受けていたが、昨年、初めて人間ドックをA病院で受けた。かかりつけの病院がある場合は、人間ドックも同じ医療機関で受ける方が、検査、診療データが一元管理できるのでいいだろう。ヨメさんの場合は「MCI(軽度認知障害)」で恒常的にA病院にかかっているので、ここで人間ドックを受けるようにした。

 私の場合は5年半前に「気管がん」を見つけてくれたK医療センターで人間ドックを受けている。ただ、ちょっと自宅から離れているので、「かかりつけ医」を想定して、A病院に切り換えていきたいと思っているが、人間ドックに関してはK医療センターのようにシステム化されていなような感じがする。

 

(24.4.23.火) 雨時々曇り

 この4月からNHKの「朝ドラ」が新しくなった。前回の『ブギウギ』も面白そうだったが、オープニングのタイトルバックの、なんか骸骨のような感じの画像のイメージが悪かったので観なかった。

 今回の『虎に翼』は、主演の伊藤沙莉がなかなか表情豊かだが、数年前の『ひょっこ』の米子役が軽妙で、そのハスキーボイスとともに印象に残っている。

 ただ、現在は、朝8時からは『羽鳥慎一モーニングショー』を観ているので、『虎に翼』は録画しておいて、適宜、取り溜めしたのを観るようにしている。お昼の再放送は時間的に落ち着かないし、土曜日にNHK-BSで一週間分をまとめて再放送しているのは、オープニングのタイトル画像が毎回分流れて煩わしいので、録画画像のタイトル画像を早送りしてビデオを観ている。

 今日は、ヨメさんは『エル・スポーツ』のスイミング・スクールに行く日なので、映画のビデオを観る前に、この『虎に翼』の数回分をまとめて観た。録画をしないで、毎朝、夫婦で一緒に観てもいいかなあとも思うが、最近はヨメさんが連続ドラマを全く観なくなってしまった  かつては日曜日のNHK-BSの「韓ドラ」をたのしみにしていたが、「連続ドラマ」については、前回分を覚えられなくなってしまったので面白くないのだろう、「大河ドラマ」や「韓ドラ」もだんだん観ないようになってしまった。

 毎回続けてドラマを観ているのは私一人なので、自由な時間に観れるように、連続ドラマ  朝ドラ『虎に翼』、大河『光る君へ』、韓ドラ『青春ウィルダム』、BS時代劇再放送『鳴門秘帖』、再放送『続・夢千代日記  を全て、ビデオを「連ドラ予約」に設定して観るようにしている。

 

 今日もヨメさんはスイミング・スクールの後に『HELP』に寄って、買い物をして帰ってきた、ということは、調子はまあまあというところなんだろう。

 

(24.4.24.水) 曇りのち雨

 『夢千代日記』の原作者を山田太一と勘違い(本当は早坂暁)して、Wikipediaでいろいろと検索してみたら、早稲田大学の同窓に劇作家の寺山修司がいて、在学中、寺山とは深い親交を結び、寺山がネフローゼで休学・入院すると山田は頻繁に見舞って話し合った、との記事があった。それで、山田太一の原作を映画化した作品『異人たちとの夏』なんかを観たりしたが、古い作品だったがなかなか面白かった。また一方で、寺山修司とは深い親交を結び、寺山がネフローゼで休学・入院すると山田は頻繁に見舞って話し合い、寺山の母から見舞いを控えるよう叱責された後は手紙をやり取りし、寺山の死去から32年が経過した2015年に、両者が学生時代に交わした書簡や寺山の日記を収めた『寺山修司からの手紙』が、山田の編著により岩波書店より刊行されている、と知った。それで、早速『Amazon』で検索したら、8年前に刊行された本なのに新刊本の在庫があったので、即、注文した。また『Amazon』で検索していたら、青森在住の恩師への書簡集『寺山修司 青春書簡』という本があるのを見つけ、同時に発注した。

 

(24.4.25.木) 

 昨日、『寺山修司からの手紙』と『寺山修司 青春書簡』をAmazonで購入したことを、このブログに書いた。

 現在の私の図書購入のルートは、前記の『Amazon』と、リアル書店では、河原町の『丸善』『京大書籍部ルネ』『大垣書店高野店』『恵文社一乗寺店』というところ。

 『Amazon』は、特定の著者のかなり以前に刊行された本やレアな出版社の本を購入するときにもっぱら利用する。目的の本を見つけると、そこに横並びに同じ著者の本や同じジャンルの本などがアップされているので、ついつい目的としていた本以外の本を買ってしまうのが、Amazonのメリットでもありデメリットでもある。前記の『寺山修司 青春書簡』は、『寺山修司からの手紙』を購入しようと思って検索して、アップされていたのを見つけてついでに買ってしまった具体例。

 新聞広告に掲載されているようなメジャーな書店の本は、散歩のついでに『大垣書店高野店』や『恵文社一乗寺店』に寄れば、ほぼゲットすることができる。

 新聞広告や朝日新聞『読書』の書評などで紹介されている本でも、高額な価格の本は、もっぱら『京大書籍部ルネ』で購入するようにしている。なんせ10%割引で購入できるので、5000円を超えるような本  吉本隆明全集』など  は、たとえ他の書店で気に入った本を見つけても、買い控えておいて、後日、この『ルネ』で購入している。

 しかしなんと言っても、ほんとうに本を選ぶ楽しみが味わえるのは『丸善』だろう。平積みの新刊書コーナーはスペースが広く、多くの本が置かれているので、ここで「あ!こんな本が出てたんや」と見つけて買うことも多い。文庫や新書のエリアで「ちくま文庫」「岩波文庫」や「岩波新書」「中公新書」などの書棚で、過去の刊行本からずらっと並んでいる文庫や新書の背表紙を見ていって、「あ!こんな本があったんや」というのもまた楽しい。

 

【今日の読書474※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-44『明治大正史 下』

③-54『すごい実験』

③-55『ありえない138億年史』

④-9『小林秀雄全集7/歴史と文学・無常ということ』

⑥-25 『文庫の読書』

⑥-27『小説家の四季 2007-2015』

⑦-89『騎士団長殺し3』

⑦-90『フィッツジェラルド10』

⑧-17『ステパンチコヴァ村とその住人たち』(Kindle)

⑨-5『自省録』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑪-9『色川武大・麻田哲也エッセイズ1』

⑫-29『小説の読み書き』

⑬-11『こころ』(Kindle)

コメント:引き続いて、③-52『生命 最初の30億年』から、私が印象に残ってマーカーを引いた箇所を引用しておく。

p.52「硫黄や窒素の生物地球化学的循環では、これらの元素を循環させる主な代謝経路はどれも原核生物のものだ。(中略)莫大な窒素の宝庫を、われわれは生体で直接利用できない。ヒトを含め動物はほかの生物を食べることによって必要な窒素を手に入れている。」

p.53「炭素、窒素、硫黄などの元素の循環は、相互に絡み合って、地球の生命の鼓動を生み出す複雑なシステムを形成している。生物にはタンパク質などの分子のために窒素が必要なので、窒素が固定されなければ炭素循環は成立しえない。そしてまた、窒素の代謝は鉄を含む酵素を利用するため、生物に利用できる鉄ができなければ窒素循環も成立せず……それゆえ炭素循環も成立しえない。」

p.53-54「地球以外の惑星に、大型の生物や知的生命がいるかどうかわからない。だが、長期間生態系が維持されていれば、生物に必要な元素を生物圏全体に循環させるために、このような相補的な代謝が用意されているはずだ。そろそろ、動植物が原核生物の世界に適応進化したのであって、その逆ではない、と前に私が言ったわけがわかるのではなかろうか。細菌の細胞の数が多いといった些細な意味で『原核生物の世界』といっているのではない。原核生物の代謝が、生態系の基本回路を形成しているからだ。」

p.67-68「生命の系統樹は生命史がたどった道筋を示し、その枝分かれの順序は生物が次々と多様化した様子を反映していそうだ。この木は、初期の生態環境が主に熱水噴出口や温泉で、のちに光合成が登場して生命が地球上に広まっていったことを示唆している。動物や植物といった大型生物進化の後発組で、大半が微生物である真核生物の末端の枝にあたる。(中略)一般に生物は、とくに微生物は、たいてい決まった環境に住んでいるので、系統樹は地球環境の歴史としても読めるのだ。」

p.68「生命は変化のない惑星の表面で進化したわけではないということだ。むしろ、生命と環境はこの惑星の歴史を通じて共進化を遂げ、両方が関与する生物地球化学的循環によって固く結びついているのである。」

 

今日の映画474】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『異人たちとの夏(U-NEXTで視聴)

原題:     

製作年:1988年

製作国:日本

監督:大林宣彦

出演:風間杜夫/秋吉久美子/片岡鶴太郎/永島敏行

ストーリー:40歳のシナリオ・ライターの原田英雄(風間杜夫)は、妻子と別れ、マンションに一人暮らしをしていた。ある日、原田は幼い頃に住んでいた浅草に出かけ、偶然、死んだはずの両親に会う。二人は原田が12歳の時に交通事故で死亡したが、なぜかその時の年齢のまま、浅草に住んでいた。原田は懐かしさのあまり浅草の両親の家へたびたび通うようになる。一方で、原田は同じマンションに住む桂(名取裕子)という女性と、愛し合うようになっていた。彼女は、もう両親には会うな、異人(幽霊)と近づくと自分の体は衰弱し、死に近づくのだ、という。原田はようやく両親と別れる決心をし、浅草にあるすき焼き屋で親子水いらず別れの宴を開いた。暖かい両親の愛情に接し、原田が涙ながらに別れを告げると、二人の姿は消えていった。しかし、原田の衰弱は止まらない。実は・・・

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは4.1、TSUTAYAは3.51、Filmarksは3.7で、私の評価は3.5とした。

 昨年末に亡くなった脚本家山田太一の原作を映画化した作品。古い作品だが、幻想的な内容だが、割と自然に入り込める。片岡鶴太郎が下町の江戸っ子の職人のべらんめい調でいい味を出している。

 

【今日のジャズ474※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:Something For Lester

アーティスト:Ray Brown

レーベル・品番:Contemporary・S 7641/ビクター・VIJ 310/・VDJ 1555/・VICJ 23535/・VICJ 41409/Fantasy・OJC 412/・OJC CD 412-2

録音年月日:1977.6.22-24

曲名:①Ojos De Rojo/②Slippery/③Something In Common/④Love Walked In/⑤Georgia On My Mind/⑥Little Girl Blue/⑦Sister Sadie

ミュージシャン:Cedar Walton (p)/Ray Brown (b)/Elvin Jones (ds)

コメント:レイ・ブラウンが、シダー・ウォルトン (p)、エルヴィン・ジョーンズ (ds)の名手と繰り広げたトリオによる名盤。スウィンギーなタッチが持ち味のウォルトンとダイナミックなドラミングのエルヴィン。そこにブラウンの強力なビートが加わり、ノリのいいジャズを味わせてくれる。〈ジョージア・オン・マイ・マインド〉〈リトル・ガール・ブルー〉〈シスター・セイディ〉など、どれをとっても秀逸。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

RAY BROWN TRIO FEAT BENNY GREEN & GREG HUTCHINSON

Ray Brown Trio - Lady Be Good

MILT JACKSON RAY BROWN QUARTET