※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 なお、『逃病日記501』(2023.5.23)  の「『逃病日記』の表題の変更について」に記載したとおり、ブログの表題を『逃病日記 ー妻とともにー 』と変更することにしました。

 

 

(24.4.15.月) 曇りのち晴れ

 今日は月の15日なので、恒例の『百万遍知恩寺』の『手づくり市』に、ヨメさんと自転車で出かけることにした。

 ここ最近は、『手づくり市』へはお昼前後に出かけて、その近場で昼食を取ることが多い。出かける前に、今日は『ますたに』のラーメンか『魚兼』の天丼かなぁ、なんて言っていたが、里の前の交差点近くまで来たら、珍しく中華料理の『華祥』が開いていた。この『華祥』でお昼を食べてから『手づくり市』へ、と思っていつも出かけるんだが、最近はいつ行ってもお店が閉まっていた。先代の「黄綬褒章」を受賞されたご主人  四川料理の父と言われた陳建民氏の最後のお弟子さんで、「現代の名工」も受賞されたTシェフ  が亡くなられて、2代目の息子さんが継承されてると聞いていたので、お店を閉めたということはないんだろうと思っていたが……。今日、店に入って、カウンター内で調理をしていたその息子さんと思しき男性に話しかけたら、水曜日と木曜日が定休日とのこと。これまで出かけた日がたまたま定休日と重なっていたようだ。

 今日は二人ともランチメニューの「あんかけ焼きそばセット」を注文。この店の「あんかけ焼きそば」は、「皿うどん」のような「揚げそば」ではなく「茹で麺」で、麺があんと絡まってなかなか美味しい。セットメニューは、これにとり唐揚げ、ご飯、ザーサイが付くが、このとり唐揚げやザーサイとご飯を食べるのも、シンプルだが美味しいので、「あんかけ焼きそばセット」が出来上がるまでにご飯を半分近く食べてしまった。しかしヨメさんは、さすがにご飯と焼きそばの両方は食べきれないようだった。

 食後は『手づくり市』へ行ったが、いつもは『手づくり市』の後で昼食というパターンが多かったが、今日は先に昼食を食べたのでをゆっくりと出店を見て回れた。買ったのは、漬物3品500円、鉢植え小物800円、飾り小物1300円など、結局はなんなと買ってしまう。

 

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(24.4.16.火) 曇りのち雨

 昨晩から気を遣って声がけしていたからか、今日は、ヨメさんは朝起きて「お腹が痛い」ということもなく、あまり気が進まない感じではあったが、「行ったら行ったでスッキリするもんやで」なんて私の言葉に乗せられたわけでもないだろうが、そこそこ機嫌よくスイミング・スクールに出かけて行った。

 ヨメさんが出かけている間は、いつものように録画溜めしてある映画鑑賞ということになるが、今日は、先日放映されていたNHKスペシャル『なぜ妻はいなくなったのか〜認知症行方不明者1万8000人〜』を録画していたのを観ることにした。「認知症」という言葉に過敏になっているヨメさんと一緒には観にくい番組だ。また、私自身も、番組を観てしまうと、「認知症」に対する理解よりは、逆に病気に対して変な先入観を抱いてしまうのではないかと、若干、懸念したが、最終的には観ることにした。観終わった感想としては、懸念するようなことはなく、この番組を観ることによって新たな知見が得られたように思う。

 ヨメさんの場合は、まだ「MCI(軽度認知障害)」の段階で、番組中で取り上げられていたケースに比べれば、まだまだ軽い段階のようだ。日々の買い物も自然系スーパー『HELP』へ一人で自転車で行っているし、スイミング・スクールに行く日は、スクールが終わった後に『HELP』に寄って買い物をして帰ってくる。時々は『高島屋』などにも出かけ、帰りは、四条河原町から自宅近辺まで来るバスの本数が少ないため、取り敢えず適宜のバスで祇園まで行き、本数が多く自宅近くにバス停のある206系統に乗り換えて帰って来る。

 毎日、服用しているドネペジルが効いているのか、症状的に進行の遅いタイプなのか分からないが、当分は「物忘れがひどい」という程度の症状で推移しそうな気がする。そのためには、毎日、楽しく過ごさせることが大切なんだろう。孫と接する機会をなるべく多くするのが一番だが、この他にも、美味しいもの食べに行くとか、旅行するとかなんかもいいんじゃないかと思っている。だから、私の「ゴルフワゴンで日本一周」計画も、近場についてはヨメさんと二人でいければと考えている。

 

(24.4.17.水) 晴れ

 孫のS君は4年生になったが、相変わらず水曜日は3時頃に学校から帰ってくるというので、ヨメさんが娘宅へ出かけて行った。取り敢えず『高島屋』に行ってなんなと買って、娘宅に寄って帰るとのこと。最初は、『高島屋』で開催されている『北海道展』に寄ると言っていたが、この催し物はもうとっくに終わっている。また『ワコール展』に行くとも言っていたが、これも月曜日に終了しているんだが……、私としては「先週、終わったでぇ」と事実だけを告げて、あとはとやかく言わずにスルーするようにしている。以前なら、冗談混じりに「なにいうてんねんな、先週、終わったやんか、ボケてんのんかいな」などと言っていたかもしれないが、今は、口が裂けてもこんな言葉を発することは出来ない。

 高島屋では催し物は何もやってなかったので、デパ地下でミンチカツとコロッケを買って帰って、途中、娘宅にも寄って、お裾分けしてきたとのことだった。

 晩ごはんにはミンチカツとコロッケをお皿に盛ってくれたが、形が同じなのでミンチカツとコロッケの区別がつかない。ヨメさんは「よう似てるし分からへんなあ」と言って、少し割って中身を見ていたがどれもコロッケのようだ。実際に食べはじめたが、結局、みんなコロッケだった。そもそもミンチカツとコロッケが同じような形をしていたら、作る方も区別できないだろうから、多少なりとも形は違っているだろう。結局、娘宅で取り分ける時に間違ったんだろうとは思うが、取り敢えずは、あまりとやかく言わずにおいた。

 まあ、ミンチカツとコロッケの取り違えなんてのはどうでもいいんだが、多少なりとも日常生活に影響を与えるような、勘違いや、取り違えが増えてきたように思う。

 最近、よくあるのが、食材の「賞味期限切れ」と、同じ食材をダブって買ってしまうこと。例えば、ケチャップなんかは使用中のものが1品あるが、それと別に封を切っていない新品が2品もある。そんなに頻繁に使う調味料でもないので、セールで安い時に買い置きしておくようなものでもないだろう。卵も、前日にパックで買ったばかりなのに、また同じようにパックで買って来ていた。一方で、なくなってしまったので買うように頼んでいるにもかかわらず、なかなか買ってこないことも多い。ダブって買ってしまったものは、賞味期限切れになることも多く、そんな時は冷凍保存しようとする。これもまた困ったことで、賞味期限切れの近い食材を冷凍保存しても、冷凍保存した日にちを明記しておかないので、結局、食べるに食べれなくなる。娘は「父さんが気をつけとかなあかんなぁ」と言うので、冷蔵庫内の食材の賞味期限については注意するようにしている。しかし、さすがに買い物に一緒について行くわけにもいかず  そのうち一緒に付いて行かなければならないようになるだろうとは思っているが  、今のところは「買わなあかんもんとかは何でも手帳に書くようにしときや」と言っている。なかなか聞き入れようとしないが……。 

 

(24.4.18.木) 曇り時々晴れ

 今日は、久しぶりに、御幸町丸太町下がるにある日本料理の『さかい』で昼食をとった。この店は、友人のO氏に連れて行ってもらって気に入り、それ以来、ヨメさんとふたりで行くようになった。先日、なんとなく行きたくなって電話をしたらカウンター席が空いているとのこと。この店は、やはり、カウンター内の調理場で店主の板前さんが料理を作っているのを見ながら食事をするのが楽しい。こちらの問いかけにも丁寧に答えてくれるし、この頃はなんとなく顔馴染みになってしまった。いつもは奥さんとふたりで切り盛りされているが、今日、行ったら若い女性がいたので「アルバイト?」と尋ねると、修行中の板前さんとのこと、女性の板前さんとはめずらしい。

 料理は、先付けとデザートを含め七品出るが、これとは別に白ご飯に出汁巻き卵が付いている。カウンター席にいると、この出汁

巻き卵をイチから焼き上げて行くワザを目の前で見ることができる。それと最後に出る土鍋で炊いたご飯が、また美味しいん。一杯目は焼き上がったばかりのあつあつの出汁巻き卵と一緒に食べる。次に、一緒に出てくるちりめん山椒、塩昆布、漬物をご飯にのせて食べる、最後に、あられや三つ葉と、少し残しておいたちりめん山椒、塩昆布、漬物をのせて出汁茶漬けで食べる、こんな感じでいつもご飯を「味変」で三杯も食べてしまう。

 祇園に『八代目儀衛』という行列のできる、「銀シャリ」が「ウリの店」があるが、一度、この『さかい』の白ごはんと食べ比べてみたいもんだ。

 

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【今日の読書472※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-44『明治大正史 下』

③-54『すごい実験』

③-55『ありえない138億年史』

④-9『小林秀雄全集7/歴史と文学・無常ということ』

⑥-25 『文庫の読書』

⑥-27『小説家の四季 2007-2015』

⑦-89『騎士団長殺し3』

⑦-90『フィッツジェラルド10』

⑧-17『ステパンチコヴァ村とその住人たち』(Kindle)

⑨-5『自省録』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑪-9『色川武大・麻田哲也エッセイズ1』

⑫-29『小説の読み書き』

⑬-11『こころ』(Kindle)

コメント:③-52『生命 最初の30億年』から、私がマーカーを引いた箇所を引用するが、本編からの引用では個別・具体的すぎるのでなるだけ避けて、総論的な「新版へのまえがき」「プロローグ」「エピローグ」などから印象に残った箇所を引用しておく。

p.40「多様な生物の遺伝子の塩基配列を比べて得られる『生命の系統樹』では、植物や動物は、ひとつの枝の最先端近くで分かれた小枝にすぎない。もっと多様で、おそらくもっと歴史の古い生命は、微生物である。」

p.40-41「個々の話に問題があっても、学者はさまざまな記録をふるいにかけて共通点や補完する見方を手にいれ、偏見のない知識に到達できる。生物の歴史の研究も、ほぼ同じようにして取り組める。コトゥイカン川に沿った化石が産出する崖(引用者注記:北シベリアにあって、カンブリア紀の化石が多く算出される)は、地球の進化の歴史  地質学的な記録  を収めたひとつの巨大な図書館へといざなってくれる。(中略)もうひとつ参考にできる図書館がある。今日のわれわれを取り巻く生物の多様性である。比較生物学は、進化を研究するための手段をいろいろ提供してくれる。古生物学による過去の記録を系統学で、地質学による環境変化の記録を生理学で補ってくれるのだ。」

p.41「生命史を理解したければ、地質学と比較生物学の両方から得られる知見を織り合わせなければならない。」

p.43「『変化をともないながら世代を重ねる』ことで、つまり共通の祖先から自然選択の影響を受けて進化上の分岐が起きた結果、時とともに生物に違いが生まれたのだ、と彼(引用者注記:ダーウィン)は書いている。」

p.44「共通の特徴があるからといって、すべてが『由来の近さ』を決定するのに役立つわけではない(これもまた見事なダーウィンの考えだ)。」

p.44-45「翼はそれぞれの動物で独立に、飛行のために適応進化した。系統生物学では、こうした特徴を『収斂』形質という。しかし、進化の関係を調べるのに利用できるのは、共通祖先がいるために共通する特徴(進化研究の用語で『相同』形質)だけだ。」

 

今日の映画472】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『クライム・ゲーム(U-NEXTで視聴)

原題:No Sudden Move

製作年:2021年

製作国:アメリカ

監督:スティーブン・ソダーバーグ

出演:ドン・チードル/ベニチオ・デル・トロ/デビッド・ハーバー/キーラン・カルキン/ブレンダン・フレイザー

ストーリー:1950年代のデトロイト。黒人ギャングのカート・ゴインズ(ドン・チードル)は街を離れたがっていたが、そのための金を工面できずにいた。そんなカートの下に、ダグ・ジョーンズ(ブレンダン・フレイザー)と名乗る人物から「会計事務所の金庫からある書類を盗み出してほしい」という依頼が舞い込んできた。オファーを快諾したカートが指定の場所に向かうと、そこには見知らぬギャングであるロナルド(ベニチオ・デル・トロ)とチャーリー(キーラン・カルキン)がいた。2人もまたダグに雇われたのだという。その後、3人は会計士のマット(デビッド・ハーバー)の家に押し入り、家族を人質にして金庫を開錠するよう迫った。必死の思いで金庫を開けたマットだったが、そこには何も入っていなかった。3人は偽の文書をダグに渡すことに決め、マットを連れて彼の自宅に戻った。その直後、チャーリーは突然銃を手に取り、マットとその家族を皆殺しにしようとした。カートとロナルドには大量殺人に加担する気はなかったため、やむなくチャーリーを射殺した。ここに至り、2人は「たかが文書ごときで人殺しをするなんておかしい。俺たちは何かヤバい案件に関わってしまったのではないか」と思い始めたが、時すでに遅かった。実は、その文書にはデトロイトの根幹を揺るがすような情報が書かれており、裏社会どころか、表社会をも巻き込む形で文書の争奪戦が展開されていたのだが・・・

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.3、TSUTAYAは2.65、Filmarksは3.3で、私の評価は3.3とした。

 特に有名な俳優も出ていないので地味な感じがするが、それなりに面白い作品だった。ただ、例によってプロ野球中継を観ながら観ていたので、ちょっと入り組んだ内容が分からないところがあった。

 

【今日のジャズ472※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:Swingin' The '20s

アーティスト:Benny Carter

レーベル・品番:Contemporary・7561//Fantasy・OJC CD 339-2

録音年月日:1958.11.2

曲名:①Thou Swell/②My Blue Heaven/③Just Imagine/④If I Could Be With You ( One Hour Tonight )/⑤Sweet Lorraine/⑥Who's Sorry Now/⑦Laugh! Clown! Laugh!/⑧All Alone/Mary Lou/⑨In A Little Spanish Town/⑩Someone To Watch Over Me/⑪A Monday Date/⑫Who's Sorry Now (alt take)/⑬Laugh! Clown! Laugh! (alt take)/⑭All Alone (alt take)

ミュージシャン:Benny Carter (as,tp)/Earl Hines (p)/Leroy Vinnegar (b)/Shelly Manne (ds)

コメント:20年代から活躍していたヴェテラン・アルト・サックス奏者にして作編曲家でもあるベニー・カーターが、20年代にヒットした名曲をモダンでスウィンギーなジャズとして蘇らせる。スウィング派の大御所ピアニスト、アール・ハインズを迎えたことから、当時の雰囲気も損なわれていない。それでいて、オールド・ファッションにならない両者のプレイが見事だ。そこに、彼らの矜持があるようだ。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

Benny Carter & George Barnes & Friends

AUREX JAZZ FESTIVAL 1980 JAPAN BENNY CARTER SHELLY MANNE

Benny Carter All-Stars (1985)