※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 なお、『逃病日記501』(2023.5.23)  の「『逃病日記』の表題の変更について」に記載したとおり、ブログの表題を『逃病日記 ー妻とともにー 』と変更することにしました。

 

(24.4.1.月) 晴れ

 孫のS君の春休み期間中は、我々夫婦の生活もS君を中心に回っている感じ。

 迎えに出る時は、車で行く場合も自転で行く場合も、11時には我が家を出るようにしている。S君は、鴨川、高野川の河川敷を自転車で走ってくる方が楽しいようだ。私も送迎のために3キロの距離を往復4回走ることになり、結構いい運動になるので嫌ではないんだが、天気のいい日が続くと、さすがにしんどさを感じることもある。

 S君が来る度に、近くの公園で1時間ほどキャッチボールとバッティングをするのが日課になった。S君がどんなきっかけで野球に興味を持ったのか分からないが、パパ(ムコさん)は、どちらかというと野球は不得手なようだ。もっぱら私がキャッチボールやバッティングの基本を教えている感じ。毎日続けていると、さすがに多少なりとも上達してきているように思うが、まだまだ身体のこなしがぎこちなく、ギクシャクしている。肘をたたんで肩より上の位置に構えて、遠方にボールを投げようと自然な動きをすれば、無理のない投球フォームが身につくように思うが、現実はなかなかそんなもんでもないようだ。

 

 キャッチボールとバッティングを終え、今日の昼食は、めずらしく『洛北阪急スクエア』の地階の『茶房ひまわり』で食事をした。二階のフードコートとは別に、この地階にも何店か飲食店が入っている。『にぎり長次郎』には、孫と一緒によく行くが、今回の『茶房ひまわり』は一度だけ行ったような記憶がある。「明石焼き」がウリのようで、いろんなセットメニューに「明石焼き」が付いていて、私はざる蕎麦とのセットを注文した。S君は「鰻丼」が好きというので注文したが、小学3年生で鰻丼好きというのも珍しい。しかし、ここの鰻丼は、うなぎは三切れしか入ってなかったが、値段が千円そこそこと格安。ヨメさんは「うなぎやったら『HELP』の四万十川の天然もん」なんて言っているが、うなぎって、天然にしろ養殖にしろ、所詮は、マリアナ海溝で産卵したものが、ある程度育って日本に流れ着いた稚魚が大きくなったもので、それほど違いはなように思うんだが……。

 

(24.4.2.火) 晴れ

 今日は、S君の誕生日。一応、一昨日の日曜日に『都ホテル(ウェスティン都ホテル京都)』のバイキング「オールデイダイニング」で、我々も交えて食事会をしたが、今日が“本チャン”で、ケーキなどを買ってきて娘宅でお祝いをするそうだ。料理はS君のリクエストで「手巻き寿司」だそうだが、ムコさんが仕事で遅くなるので我々二人に来ないかと声をかけてくれた。

 手巻き寿司をするとなると、お刺身のネタはどうしても『HELP』で調達することになる。「お呼ばれ」してもらってヨメさんも喜んでいたが、これまでも、娘たち一家が我が家に来た時には、何度も『HELP』でネタを買ってきて手巻き寿司をしたことがある。

 それで、今日はヨメさんのスイミング・スクールの日だが、エル・スポーツに行く前に『HELP』に寄って、寿司ネタを手巻き用に適当に見繕ってもらっておいて、スイミング・スクールの帰りに受け取って帰る、という段取りになった。

 ところが買ってきたのは、『HELP』の握り寿司と海鮮ちらし寿司と鉄火巻きだった。刺身用のいいネタがなかったらしい。まあ、子供たちと食べる段取りとしては、一から作る手巻き寿司よりこちらの方が食卓が散らかることもないのでいいだろう。

 買ってきたお寿司を持って、夕方6時頃に車で娘宅に行った。ムコさんの車が修理が終わって帰ってきていたため、娘宅の駐車場は使えない。娘宅と道を隔てて反対側にあるコインパーキングに車を駐めておいたが、表通りに面していないので40分200円とリーズナブルな料金なので、気兼ねなく利用できる。

 食卓につ着いて、さっそく持参したお寿司を取り分け、娘が『高島屋』の「北海道展」で買ってきた「イカメシ」や「ホッケのフライ」なんかも出て、誕生会がスタート。食事の後は、娘が誕生ケーキを買ってきていたので9本のローソクを立て、S君が吹き消して「ハイ!ポーズ」ってな具合。

 

(24.4.3.水) 曇りのち雨

 今日は、一日、「雨」という予報なので車でS君を迎えに行った。

 雨降りで、外で野球ができないので、段取りとしては、『洛北阪急スクエア』のフードコートで昼食。その後、スクエア内で、「クレーン・ゲーム」をしたり、ヨメさんに付き添って買い物をしたりして時間を潰すことになる。それと、S君はなぜか料理を作るのが好きで、お菓子でもちょっと手を加えるような「ねるねるねーる」なんかをよく買ってくる。

 「クレーン・ゲーム」なんかは、幼い時から「ギャンブル依存症」を育むようなもので、子供の小遣いを巻き上げて、射倖心を煽ってええんかいな。

 というわけで、今日の昼食は、私もヨメさんも『丸亀製麺』で食べたかったが、長蛇の列だったのであきらめて、私は、また例によって『ステーキ食堂 正義』のステーキとライスのセット、ヨメさんは『銀だこ』のたこ焼き、S君は『マクドナルド』のダブルバーガー・セットを各々注文。

 しかしこの洛北阪急スクエアのフードコート『スクエア・ダイニング』は大成功という感じだな。お昼時は、平日でも、いつ行っても満席だし、今、春休み中は、席を取るのも大変。家族連れ、学生のグループ、老夫婦、外国人と、あらゆる層の老若男女が集まっている感じだ。学校の長期休暇以外の時などは、ノートやパソコンを広げている学生も結構多い。

 昼食の後は、S君の相手はヨメさんに任せて、私は帰宅した。

 

(24.4.4.木) 曇りのち晴れ

  S君が、一昨日の誕生日にプレゼントで買ってもらった、ラジコンのスーパーカーを我が家に持って行きたいというので、振動を与えないように、自転車ではなく車で迎えに行った。

 我が家に着いて、早速、集会所前の広場に行ってラジコン・カーを走らせていた。小一時間、遊んでから昼食のために我が家に戻ってきた。今日の昼食はヨメさん手作りの牛丼で、まあ、毎日毎日『洛北阪急スクエア』に行っているわけにもいかない。

 昼食後は、しばらくYouTubeで『クレヨンしんちゃん』を観ながら、ゲラゲラと声を出して笑っていたが、しばらくして、また野球がしたいとのこと。この春休みの三週間で、身体の動きのギクシャクした感じは否めないものの、多少なりとも上達はしたように思う。

 私自身はスポーツに関して、決して運動神経がいいとは言えないと自認しているが、フォームというか、形から入れるスポーツ  水泳、野球、テニスなど  については、テレビで放映されているスポーツ選手のフォームをまねたりして、そこそこ上達することができたように思う。水泳なんかでも、誰に教わったということもないが、そういう風にして見よう見まねで、四泳法をマスターできた。テニスなんかも、レンドル、サンプラス、フェデラーの歴代の片手バックハンドの名手のフォームをまねして、片手バックハンドのトップスピン打法などをマスターした経験がある。身体能力の優れた人間は、そんな苦労はしなくても、例えば野球やテニスなら、来たボールに対する自然な身体の反応や動きが、即、合理的なフォームになっているように思う。野球やテニスをやっていた友人で、そういう人間を何人も見た記憶がある。だから一方で、それほど身体能力が高くない私などは、フォーム(形)から入ることによって、ある程度のスキルを身につけることができたように思う。

 

 明日金曜日は、娘らのドイツ在住の時の友人  孫のS君のインターナショナル・スクール在校時の友達とママ友   が来るので、京都案内をするため、我が家の「学童」はお休みで、今日が春休みの我が家の「学童」の最後になる。

 この三週間、午前11時頃から夕方5時頃までの時間帯は、送迎を含めて孫の相手のために時間を費やすので、読書がほとんど出来なかったが、これでやっと普段の生活に戻ることができる。

 もっとも、月曜日は始業式でお昼まで、水曜日は入学式で在校生はお休みということで、まだしばらく面倒を見なければならないようだ。

 

【今日の読書468※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-44『明治大正史 下』

③-52『生命 最初の30億年』

③-54『すごい実験』

④-9『小林秀雄全集7/歴史と文学・無常ということ』

⑤-13『吉本隆明×吉本ばなな』

⑥-25 『文庫の読書』

⑥-27『小説家の四季 2007-2015』

⑦-89『騎士団長殺し2』

⑦-90『フィッツジェラルド10』

⑧-17『ステパンチコヴァ村とその住人たち』(Kindle)

⑨-5『自省録』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑪-9『色川武大・麻田哲也エッセイズ1』

⑫-29『小説の読み書き』

⑬-11『こころ』(Kindle)

コメント:引き続き、⑤-13『吉本隆明×吉本ばなな』から、吉本ばななさんの創作に関して、ご本人と父親の隆明氏の両人による貴重な発言が記録されている箇所から引用しておく。

p.172(ばなな)「私は(中略)本当に本筋というか、本当のこうメインの通りみたいな、村上春樹先生とかを訳してくれればいいのにっていうのがあってその脇の方で、ちょっと若い人の中で人気があるよっていうような感じでいいかなって、じぶんはそういうことしか思っていないから、あまりこう、主流なものとは思ってないですね。じぶんの作品もそう思ってないしじぶん自身もそう思ってないし、だからいまの状況はやっぱり、みんなが間違ってるっていうか、そういう風にも思う。思いますし、それからただもう潜在的に読書になりえる層っていうのは本当に共通したものだと思うから、どういう質の人間がそういうときに必要として読むかっていうことに関しては万国共通だと思うから、その人たちに向けてうまく届けばいいわけで、顧客に向けてちゃんと供給されればそれで満足」

p.172(隆明)「じゃあ受けてる要素もそこの要素だってことだ」

p.172(ばなな)「だからその絞り込み方というか」

p.172(隆明)「そういう解釈をじぶんで取ってるわけね」

p.172-173(ばなな)「私はとにかく根気がないから、ものすごく分厚くてしかもおもしろくない本はやっぱり読みたくないし、だけどものすごく読みやすいけどつまんない本も読みたくないから、じぶんが読みたいぐらいの長さで読みたいぐらいの盛り上がりを(笑)」

p.184-185(ばなな)「こういうことがあったからこれを書いたっていうことが見えちゃうようなつまらないことだけは、どんな段階でもこう、いままでも避けてきたしこれからも多分避けることだと思うんですけど。結局世界各国の人が共通して理解できることっていうのは、言葉ではないし、なんかムードみたいなものっていうか、ムードとしか言い様がないんだけど、こういう天気のときにこういう風にしてたらこういう気持ちになったとか、こういう気持ちのときにここを歩くとこうなるとかいうことに関してはもう、人間であるかぎり多分ほとんど共通してるんじゃないかって思うから、それをすごく突き詰めていくと、一番近いものっていうとやっぱり、映画を観たあとのような気持ちというか、そういうところまで持っていけるんじゃないかなと思うんだけど。私は文学っていうものはそんなにすごいものっていう風にはもともと思ってなくて。誰かが家に帰る途中にちょっと本屋に寄って『ああ、これは新刊だ』買って帰ってその二、三時間の間とか、まあ読んでる三日間ぐらいの間、ちょっとこう気分が変わったり、人生でな何かがあったときふとその本の内容に救われたりすれば私はそれが一番すごいことだと思うので。だからその幅がね、間口が広がるといいというか、そういう風には思ってるけどそれ以外の発展の仕方みたいなのにはあんまり興味がない。」

 

今日の映画468】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『ボーン・アルティメイタム(U-NEXTで視聴)

原題:The Bourne Ultimatum

製作年:2007年

製作国:アメリカ

監督:ポール・グリーングラス

出演:マット・デイモン/ジュリア・スタイルズ/クリス・クーパー/ブライアン・コックス/パディ・コンシダイン

ストーリー:アメリカ合衆国の秘密プロジェクトとして、CIAが主宰した人間兵器作成計画「トレッド・ストーン作戦」の第1号として世へ送り出されたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、ある任務をきっかけに記憶を喪失してしまい、図らずも所属元のCIAから追われる。ボーンは記憶を取り戻す旅を続けながら、CIAと戦い、現場責任者であったコンクリン(クリス・クーパー)を追い詰めて恫喝して去る。しかし総責任者のアボット(ブライアン・コックス)はコンクリンを暗殺、全ての責任を彼へ被せ「トレッド・ストーン作戦」を中止した。そして新たなプランとして「ブラックブライアー作戦」を開始する。しかし、イギリスの新聞記者サイモン・ロス(パディ・コンシダイン)が闇に葬られたはずの「トレッドストーン作戦」の存在を嗅ぎつけ内容を世間に暴露しようとする。ボーンは新聞記事を見てロスへ接触したが・・・

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは4.2、TSUTAYAは3.90、Filmarksは3.8で、私の評価は4.2とした。

 「ジェイソン・ボーン」シリーズ三部作の最終作品。前回の『ボーン・スプレマシー』のコメントでも書いたが、このシリーズは、①インターネットや防犯カメラを駆使した犯人等の検索や追跡シーン、②ボーンのバトルシーン、③カーチェイスのどれをとってもスピーディで迫力満点、表情豊かなマット・デイモンの演技と相まって、この手のスパイ・アクション作品では一番面白いではないかな。三作品とも何回も観ているが、何度観ても緊迫感があって面白くて飽きない作品。

 

【今日のジャズ468※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:Way Out West

アーティスト:Sonny Rollins

レーベル・品番:Contemporary・S 8017/・7530//ビクター音楽産業・VDJ 1551//Fantasy・OJC 337/・OJC CD 337-2

録音年月日:1957.3.7

曲名:①I'm Old Cowhand/②I'm Old Cowhand (alt take)/③Solitude/④Come Gone/⑤Come Gone (alt take)/⑥Wagon Wheels/⑦There Is No Greater Love/⑧Way Out West/⑨Way Out West (alt take)

ミュージシャン:Sonny Rollins (ts)/Ray Brown (b)/Shelly Manne (ds)

コメント:ハード・バッパーとして絶頂期にいたソニー・ロリンズが、西海岸をツアーした際、現地のレイ・ブライアントとシェリー・マンを得て、ピアノレス・トリオで吹き込んだ野心的な作品。@ピアニストがいないことから、いつになく奔放なプレイを繰り広げる。〈俺は老カウボーイ〉や〈ワゴン・ホール〉ではユーモラスな表現に磨きをかけ、〈ソリチュード〉ではしっとりとしたバラードを聴かせる。その姿が眩しい。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

Sonny Rollins live 65' 68' - Jazz Icons DVD

Sonny Rollins - Jazz à Vienne 2011 - LIVE HD

SONNY ROLLINS LIVE IN TOKYO  Mar 30 1988