※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。
なお、『逃病日記501』(2023.5.23) の「『逃病日記』の表題の変更について」に記載したとおり、ブログの表題を『逃病日記 ー妻とともにー 』と変更することにしました。
(24.3.22.金)晴れ
一昨日の水曜日に予定していた、大阪のK市への墓参りは台風並みの強風で取り止めたが、その際、義兄とは電話で「お互いヒマな身なので休日に拘らず、天気のよい日に思いつきで出かけてもいいんじゃないか」と話していた。
今日、天気が良かったので大阪へ墓参りへ行ってもいいかなと思ったが、ヨメさんが「お墓参りだけで行ってもしゃあないやん。てっちゃん(義兄の愛称)やらとお昼食べへんのんやったら」と言うので、結局、東山の『大谷さん(大谷祖廟)』に行くことにした。私の家もヨメさんの家も宗派は「浄土真宗」なので、両家とも大谷さんに分骨してあり、こちらにお参りしても、まあ、差し支えないと言えば差し支えない。二束ある供花の一束を取り敢えず家の仏壇にいけ、もう一束を「大谷さん」に持っていくことにした。
市バスを祇園で降り、下河原通りから『東大谷参道』を歩いて『大谷祖廟』に向かった。この参道の坂道を歩くのは何年ぶりだろうか、そもそもここら辺の祇園界隈を歩くのも数年ぶり 少なくとも5年前の発癌以降は来ていない になるだろう。ヨメさんの実家が『清水坂』から『維新の道』を上り詰めた『霊山町』にあるので、二年坂、三年坂や清水から祇園一帯はしょっちゅう歩いたというか、言わば私たちの「庭」みたいなもんだった。当時は土・日曜日以外はそれほど混んではいなかったので、平日に出かけたらゆっくり界隈をうろつくことができたもんだ。
「納骨堂」にはエレベーターで昇れるのがありがたい。まだお彼岸の期間中なのでそれなりの人出で、納骨堂の前に供花台も置いてあった。
お参りを済ませ、『八坂神社』境内から『祇園石段下』を経て、京阪四条まで四条通りを久しぶりにぶらついた。さてお昼ご飯をどこで食べるか?高島屋の『京回廊』まで行こうということになったが、途中、京阪四条辺りを歩いていて『レストラン菊水』の前で、「ここ入ろか?」ということになった。私は「エビフライランチ」、ヨメさんは「日替わりランチ」を注文、味については、私はまあまあかなと思ったが、ヨメさんは「あんまり美味しないなぁ」と言って、少し料理を残していた。
帰路は、四条京阪前から京都バスで帰ったが、ヨメさんは河原町丸太町で降車して少し歩いて娘宅に立ち寄ったが、私はフリーパスを持っていないのでそのまま高野まで乗り続けた。
(24.3.23.土)雨
今日の晩は1ヶ月半ぶりに『是酔庵』に行くことになった。お昼頃にダメもとで電話したら、ご主人 別名は我が家で「ナマズ」と言っている が電話に出てきて、予約OKですとのこと。
私たちは二人ともあまりアルコールは強い方ではなく、どちらかと言えば、美味しい料理を食べる方がメインだが、最近は私も二杯目は日本酒に切り替えるようにしている。
夕方5時の開店なので4時半頃に家を出て、『大原街道』を北上した。帰路は川端通りを走っている京都バスを利用するつもり。
5時過ぎに店に着いて入店するとすでにお客さんがいたが、この店にしてはめずらしい若めのカップルだった。我々も取り敢えずカウンターの彼らの横に着席した。まずはいつものよに黒生ビールを注文すると小鉢の突き出しが出てくる。例によって最初はお造りだが、今日はまず「カワハギのお造り」を注文、これには肝が添えてあった。次に焼き物は、少々高かったが「金目鯛」を、揚げ物は定番の「三種盛り」を注文した。お造りの二品目は「いわしの酢洗い」(いわしの「しめ鯖」みたいなもの)を注文、ビールが空いたので次に山形県の日本酒「純米吟醸米鶴」注文した。やはり日本酒はこの手の料理との相性がいい、呑むというよりちびりちびりと舌を潤す感じ。しばらくこれで時間を繋いでいた。今日は、いつもよく会う、八瀬から来ているというおばあちゃんが来ていない。カウンター内で切り盛りしているチカちゃん(ナマズの嫁)に訊くと昨日金曜日に来たとのことだった。この店は左京区界隈の常連のお客さんが多く、カウンターで席を並べると自然に会話が始まるのでいい。今日隣り合わせた若めのカップルとは最後に挨拶程度の会話を交わしただけだった。そうしているうちに、そろそろお腹も膨らんできたので、最後に「いさきの木の芽ずし」を注文したら、同時にチカちゃんが熱いお茶を出してくれて、お開きとなった。
帰路は、予定どおり、京都バスの「修学院駅前」から乗車し、「高野橋東詰」でバスを降り、バス停近くの『洛北阪急スクエア』の『GU』側入口から入り、地階で明朝分のパンを買って帰った。
(24.3.24.日)雨時々曇り
今日は昼間にオリックスとのオープン戦を中継していたが、いよいよプロ野球のシーズンが始まる。プロ野球中継が始まると、土・日曜日の午後は、プロ野球中継を観戦しながらブログの作成ということになりそうだ。
さて今年はどんなもんだろう。私の場合、興味の中心はセリーグだが、阪神タイガーズの優勝は固いところだろうな。
読売系なんかでは、解説者の高橋由伸が、ジャイアンツが優勝候補だ、なんて言っていたが、まあ、読売系のスポーツ番組のコメンテーターをしてはそう言わざるを得ないんだろう。というか、シーズン前の予想なんてほとんどの解説者が外すことのほうが多いんだし、的中させることよりも系列局としてのプロパガンダという意味合いだろう。まして巨人軍のスポンサーの読売系の番組なんだから、由伸が「優勝候補は阪神タイガース」なんて言えんわなぁ。ただ阿部新監督がよう分からん。体育会系でアホっぽい感じがするが、「大化け」や「大コケ」のどちらもありそうな感じがする。
中田の活躍次第で、意外と「台風の目」になりそうなのが中日かな。あと、広島とヤクルトとは現状維持で、DeNAは今永の抜けた分、確実に昨シーズンを下回るだろうな。
てなことで、数十年来の阪神タイガースファンの2024プロ野球セリーグの予想、あえて順位をつけるなら、①阪神、②巨人、③中日、④広島、⑤DeNA、⑥ヤクルト、といったところか。
【今日の読書465】※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
①-21『吉本隆明代表詩選』
①-25『心的現象論序説』
②-44『明治大正史 下』
③-52『生命 最初の30億年』
③-54『すごい実験』
④-9『小林秀雄全集7/歴史と文学・無常ということ』
⑤-13『吉本隆明×吉本ばなな』
⑥-25 『文庫の読書』
⑥-27『小説家の四季 2007-2015』
⑦-89『騎士団長殺し2』
⑦-90『フィッツジェラルド10』
⑧-17『ステパンチコヴァ村とその住人たち』(Kindle)
⑨-5『自省録』
⑩-39『プルーストを読む生活』
⑪-9『色川武大・麻田哲也エッセイズ1』
⑫-29『小説の読み書き』
⑬-11『こころ』(Kindle)
コメント:⑤-13『吉本隆明×吉本ばなな』から、吉本ばななさんの創作に関して、ご本人と父親の隆明氏の両人による貴重な発言が記録されている箇所から、引き続き引用しておく。
p.159(隆明)「あと君の作品の特徴として言えることは、たやすく登場人物を殺すことだね。」
p.159(ばなな)「最近はそんなことはしない。最近は少ないと思う(笑)」
p.159(隆明)「殺すとかもう死ぬ以外にないみたいな。病気だとか。それから生きるっていうことと死ぬっていうことが、さり気なくって言ったらいいのかな、平気でって言ったらいいのかなあ、よく殺すよね。都合悪くなるとっていうんじゃないけどさ(笑)」
p.159-160(隆明)「作品の展開の仕方としては、あっさり殺す。死ぬっていうこと。普通の常識的なっていうか、リアリズムを基調とする小説概念では、死ぬまでが大変だとか 死なせるようにするところの推移が大変だっていう風なところで作品をでき上がらせちゃう。君の小説はそういうところは無造作に死ぬなら死ぬ、病気は病気っていう風になっちゃう。ものすごい特徴だと思いますよ。(中略)これは近親だからとか肉親だからっていうことだけど、たとえばモデル問題っていうのはあると思うの。つまりおれの推測では君の登場人物っていうのは全然架空っていうのは少ないんだよね。」
p.160(ばなな)「いや、そんなことはない。モデルが露骨にあることが一人ぐらいで」
p.160(隆明)「ないかな。おれはなんか『この登場人物はどっかに痕跡があるな』みたいなことを感じつことがあってね。それは事実とか事物でもあるんだよね」
p.167-168(隆明)「重点的に対象を描いていくっていうことをやってるね。それは批評じゃなくて肯定的な評価として、君は何を描くかっていう選択力で、何を簡単に済ませておいて何を重点的に描くかっていう、そういうことがひとつの方法として身についている」
【今日の映画465】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『ボーン・レガシー』(U-NEXTで視聴)
原題:The Bourne Legacy
製作年:2012年
製作国:アメリカ
監督:トニー・ギルロイ
出演:ジェレミー・レナー/レイチェル・ワイズ/エドワード・ノート/ジョアン・アレン
ストーリー:アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)はアウトカム計画の参加者で、アラスカにて日々過酷な訓練をしているが、その訓練課程において薬の服用、血液採取、問診を義務付けられている。その頃CIA内部調査局のパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)の告発などにより、暗殺者養成プログラムのトレッドストーン、ブラックブライアー、そしてアウトカム計画の存在が白日の下に曝されようとしている。国家調査研究所のリック・バイヤー(エドワード・ノートン)はアウトカム計画の一時的な消去と蓄積されたデータの隠匿を命じる。この命令によりアウトカム計画の参加者たちは次々に無人攻撃機に爆撃されたり、毒殺される。
一方、アーロンは自分の強化された能力を駆使してかろうじてその危機を逃れ、自分の死を偽装することに成功する。その頃、アーロンの体調を管理しているステリシン・モルランタ社で銃の乱射事件が発生する。その会社ではその部署で「プログラム可能な行動、神経学的なデザイン」の研究を行っている。銃の乱射事件での唯一の生存者のマルタ・シェアリング博士(レイチェル・ワイズ)はバイヤーの放った刺客たちによって再び命を狙われるがアーロンに救われるが・・・
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.1、TSUTAYAは3.11、Filmarksは3.3で、私の評価は3.5とした。
本作品も「ジェイソン・ボーン」シリーズの一作かと思っていたが、本作品の主人公アーロン・クロスは、CIAの「トレッドストーン計画」などとは別のアウトカム計画に参画した工作員で、ストーリーとしては、「ジェイソン・ボーン」シリーズのスピンオフ的な位置付け。途中でジェイソン・ボーンが顔写真で出てくるシーンもある。マット・デイモンが演じるジェイソン・ボーンとジェレミー・レナーが演じるアーロン・クロスと何が違うんだろうか、やはり役者の質というか、“華”があるか否かの違いなんだろう。
前後するが、【今日の映画464】で取り上げた『ジェイソン・ボーン』は、その作品名のとおり、「ジェイソン・ボーン」三部作の後日談であった。やはりこのシリーズはマット・デイモンでなければと思うが、この先、年齢的なものもあるのでいつまでも続けられないだろう。
【今日のジャズ465】※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
アーティスト:Barney Kessel
レーベル・品番:Contemporary・C 3513/ワーナー パイオニア・P 7639/Fantasy・OJC CD 317-2
録音年月日:1955.3.28/7.26
曲名:①Begin The Blues/②Louisiana/③Happy Feeling/④Embraceable You/⑤Wail Street/⑥Indiana/⑦Moten Swing/⑧Midnight Sun/⑨Contemporary Blues/⑩Don't Blame Me/⑪12th Street Rag
ミュージシャン:Barney Kessel (g)/Harry Edison (tp)/Georgie Auld (ts)/Bill Perkins (ts)/Jimmy Rowles (p)/Al Hendrickson (g)/Red Mitchell (b)/Irv Cottler (ds)/Shelly Manne (ds)
コメント:シェイクスピアの名セリフをもじったタイトルの、粋ですウィンギーなタイトルの名盤。チャーリー・クリスチャン直系のギタリスト、バニー・ケッセルがスウィンガーぶりを発揮する。洒落た演奏で人気を博したウエスト・コースト・ジャズの諸作中でも、このアルバムはとりわけご機嫌な内容を誇る。ケッセルの最高傑作にして、この時代のジャズを代表する名演を収録したアルバムとして、収録したアルバムとして、多くのひとから愛されてきた一枚。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)
<YouTubeライブ映像>