※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 なお、『逃病日記501』(2023.5.23)  の「『逃病日記』の表題の変更について」に記載したとおり、ブログの表題を『逃病日記 ー妻とともにー 』と変更することにしました。

 

 

(24.3.1.金)曇りのち雨

 今日は、読書もせずに、自宅にこもって、税金の還付手続(確定申告)の書類を作成していた。

 以前ほどではなくなったが、現在でも私の医療費は結構かかっており、加えて、昨年はヨメさんが白内障の手術を受けたり、「MCI(軽度認知障害)」と診断されたり、世帯全体での医療費はバカにならない。還付手続きをすることによって、年金から源泉徴収された税金が還付されるが、それよりも、税額を基準として算定される「国民健康保険料」「介護保険料」などの社会保険料の徴収額や「高額療養制度」などの医療制度の適用が、還付の有無によって大幅に異なってくる。

 私が5年半ほど前に発癌、入院して「高額医療制度」を利用して以来、毎年、還付手続きを行なっている。書類作成作業は、以前のように多くの医療費を支払っていた頃は、膨大な領収書を見ながらエクセルで入力する作業が大変だったが、最近は医療費の領収書も減り、また作業そのものにも習熟してきたこともあって、書類作成のハードルはだいぶ下がってきた。それでも、現役当時のように毎日エクセルを利用して仕事しているのならともかく、現在はエクセルを日常的に利用することはないので、毎年一回、気の重い作業ではある。書類の作成を始めたら始めたで、結果的には半日程度で終わってしまうので、作業そのものはそれほどの負担というほどのことはないんだが、毎年一回、頭の片隅にある「非日常」の年中行事ではある。されで最近は、iPhoneのカレンダーに3月1日に作業開始とスケジュールとして上げるように意識づけしている。

 来週6日の水曜日がK大病院の整形外科の診察なので、ついでに『左京税務署』に寄って、作成した書類を提出しに行こうと思っている。一般の「確定申告」で混み合っているようなら、日を改めて出直すつもりでいる。還付手続きは対象年の翌年1月1日から可能なので、毎年のことであり、、来年以降、混み合う確定申告の期間を避けてスケジュールを立ててもいいかもしれない。

 

(24.3.2.土)晴れ

 いつもなら、土曜日は職場が休日なので、ムコさんが子供たちの面倒を見るんだが、今日は岡山で仕事があるとのことで、私どもが孫二人を預かることになった。

 最初は『京都府立植物園』に行こうかと思ったが、最高気温が5度程度と、あまりにも寒すぎるのでキャンセルすることにした。まあ、ずっと温室に入っていたら暖かいかもしれないが、そうもいかんわな。

 娘が9時過ぎには仕事に出かけるとのことだったので、9時ちょうどに、私一人でマイカーで迎えに行った。兄のSは補助席に、弟のKは後席でチャイルドシートを使っているが、もう5歳で幼稚園では年中組なので、ヨメさんが横にいる必要もないだろうとのことで、私一人で迎えに行った。

 我が家に着いてお昼頃までは、SはテレビでYouTubeを観たりiPadでゲームをし、Kは道路図のビニールシートを広げてトミカのミニカーで遊んでいた。

 お昼は、手軽に『洛北阪急スクエア』のフードコート『スクエア・ダイニング』でとることにした。私は『ステーキ食堂 正義』のステーキ、ヨメさんとSは、『越後秘蔵麺 無尽蔵』のラーメン、Kは『築地銀だこ』と、まさにフードコートならではのメニュー選択。

 昼食後は、孫たちの興味の赴くまま、洛北阪急スクエア内の『ひごペットフレンドリー』やクレーンゲームの『モーリーファンタジー』などをウロウロして帰宅した。

 我が家に戻ってからは、団地横の『東開児童公園』で、Sは私とキャッチボールとバドミントン、Kはヨメさんとブランコや滑り台で遊んだ。いつもKが楽しみにしているイズミヤ内の『ザキッズ』は、今日は寒さが酷かったので、混んでいるだろうと思って行くのを見合わせた。

 

 晩ごはんは、岡山に出張しているムコさんが帰りが遅くなるので不要とのことだったので、娘も我が家に来て、一緒に『お好み焼き ジャンボ』のお好み焼きと焼きそばということになった

 

(24.3.3.日)晴れ

 今日は、天気がよかったので、ヨメさんと高野川を歩いて出町商店街まで行ってきた。

 3月に入り、春めいて来たからだろう、河川敷の人出も多かった。出町商店街につくと、『出町ふたば』は相変わらずの長蛇の列。「整理券を出したらええのになぁ」とヨメさんと話しながら人列の間を通ったら、それが聞こえたのか、列を整理していたオッサンが睨みよった。隣の精肉店『岡田商会』で、いつもコロッケやミンチカツを買って帰るが、ここでも番号札を渡してくれるのに、なんで『出町ふたば』はやらへんのやろ。「行列のできる店」をキャッチフレーズにしたいんだろうか。「行列のできる店」と言えばあの岡崎公園の『山本麺蔵』、ここも以前はすごい行列が出来ていたが、数年前から予約制になって行列が出来ないようにしている。岡崎公園は人通りがそれほどでもなかったので、行列が迷惑ということもなかったが、『出町ふたば』の場合は、商店街で人通りも多いので通行のじゃまになるし、隣接している他の商店もいい迷惑じゃないだろうか。近くに交番があったはずやけど、注意せえへんのんかいな。盆暮に一升瓶でももろとんのかいな。

 

【今日の読書459※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-44『明治大正史 下』

③-52『生命 最初の30億年』

③-54『すごい実験』

④-9『小林秀雄全集7/歴史と文学・無常ということ』

⑤-13『吉本隆明×吉本ばなな』

⑥-25 『文庫の読書』

⑥-27『小説家の四季 2007-2015』

⑦-89『騎士団長殺し2』

⑦-90『フィッツジェラルド10』

⑧-17『ステパンチコヴァ村とその住人たち』(Kindle)

⑨-5『自省録』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑪-9『色川武大・麻田哲也エッセイズ1』

⑫-29『小説の読み書き』

⑬-11『こころ』(Kindle)

コメント:吉本隆明と吉本ばななの対談集⑤-13『吉本隆明×吉本ばなな』を再読し始めた。元々は、⑤-12『隆明だもの』の著者のハルノ宵子さんの発言  『吉本隆明×吉本ばなな』が「禁書」になった理由について「もしもあの本を持っている方が読み返してみても、どこがいけないのか、何が引っかかるのかは、お分かりにならないだろう」  に触発されて再読を始めた。

 パート1家族対話「父の記憶、娘の記憶。」の章に、多分、「禁書」になった理由に関係する発言の箇所があるように思うが、ハルノ宵子さんが言うとおり、「どこがいけないのか、何が引っかかるのか」はかいもく見当もつかない。このパートでは、吉本夫妻のなりそめを中心に吉本一家に関する発言に終始しいている。このパートの中で、隆明氏は漱石の『それから』や『門』や『こころ』などに関連して、吉本氏自身が親友の奥さんを奪って結婚した経緯などに触れて漱石に言及している。氏が漱石と資質が似通っている  というよりも、男性の一般的な心性ではあるようだ。

 パート2文学対話「父は批評家、娘は小説家。」は、吉本隆明氏の批評家としても面目躍如という感じで、吉本ばなな氏の小説の本質について鋭く分析し「君の作品の中には優しさや癒しの感情というのが流れてる。その癒しの感情というのは宗教的とはちょっと違うんだけど、それを読んでるとなんとなくいろんな現世の苦労みたいな、生活の苦労とか日常あるやなことを忘れられるみたいなね、そういう一種の、優しさって言っていいのか、癒しと言っていいのかわかんないけどそういうのがあるんだよね」と指摘している。

 それに対しばなな氏は「“優しさ”っていう風に言うよりも、厳密に言うと多分それは“親切さ”というものだと思うんだけだ、親切さっていうのはもう、それは才能と関係ない本人の資質として、どうしようもなく作品に滲み出てるっていう、それだけは否めない。だけどその親切さと冷淡さというのが同居しないとは限らないわけだから」自己分析し、さらに「とにかく書いてて究極にしたいことは癒しなんだと思うんですけど、人間がどういうときに癒されるかっていうと、結局なんかこう何かに身を任せたときに癒されるわけでしょ?だからそれは集中することかもしれないし、人によると思うんだけど、緊張と弛緩を繰り返すことかもしれないし、それが癒しだと思うんですよ。だからそれは、とにかく一瞬じぶんがいることを忘れてしまうっていうこと以外には癒しはあり得ないから。だからね、その人がその人たることを忘れてしまうような風にこう持っていけるような流れを作ろうっていう努力・・・」と鋭く、自己分析している。

 

今日の映画459】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『プライベート・ライアン(BS-日テレの録画で視聴)

原題:full movie)

製作年:1998年

製作国:アメリカ

監督:スティーブン・スピルバーグ

出演:トム・ハンクス/マット・デイモン/エドワード・バーンズ/トム・サイズモア

ストーリー:1944年。連合軍はフランスのノルマンディー海岸に上陸するが、多くの兵士たちが命を落とした。激戦を生き延びたミラー大尉(トム・ハンクス)は、最前線で行方不明になった落下傘兵ジェームズ・ライアン二等兵(マット・デイモン)の救出を命じられる。ライアン家は4人の息子のうち3人が相次いで戦死しており、軍上層部は末っ子のジェームズだけでも故郷の母親の元へ帰還させようと考えた。ミラー大尉と彼が選んだ7人の兵士たちは、1人を救うために8人の命が危険にさらされることに疑問を抱きながらも戦場へと向かうが・・・

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは4.1、TSUTAYAは3.81、Filmarksは4.0で、私の評価は4.0とした。

 スティーブン・スピルバーグ監督が、第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦を題材に、極限状態に置かれた兵士たちの絆と生きざまを描いた戦争ドラマ。1999年・第71回アカデミー賞で監督賞、撮影賞など5部門を受賞した。

 『史上最大の作戦』をはじめとして、ノルマンディー上陸作戦を描いた作品はいくつかあるが、本作品は凄惨な戦場を徹底したリアリズムで描いているが、リアルであるが故に、人の犠牲を厭わず強行された作戦だったんじゃないかという気がした。さらに、事前にドイツ軍守備隊に対して空爆なり、上陸時に煙幕を張るなり、犠牲を減らす戦術はいくつかあったんじゃないかという気がする。まあ、映画作品上の問題ではないが。

 

【今日のジャズ459※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:Seven, Come Eleven

アーティスト:Herb Ellis, Joe Pass

レーベル・品番:Concord・CJ 2/ユニバーサル・UCCO 90302

録音年月日:1973.7.29

曲名:①In A Mellow Tone/②Seven Come Eleven/③Prelude To A Kiss/④Perdido/⑤I'm Confessin' ( That I Love You )/⑥Easy Living/⑦Concord Blues

ミュージシャン:Herb Ellis (g)/Joe Pass (g)/Jake Hanna (ds)/Ray Brown (b)

コメント:両者の共演はパブロにも残されているが、コンコードから出た2作はリズム・セッションがバックについたカルテット編成。純粋なギター・デュオであるパブロ盤の『トゥー・フォー・ザ・ロード』も素晴らしい内容だが、リズム・セッションがついたこちらが親しみやすい。どちらも名手と呼ぶに相応しい実力派である。それだけに、さまざまなテクニックと表現の応酬が圧巻の展開を示す。ギター・ファン必聴の名盤だ。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

Joe Pass Live Austria TV

Herb Ellis | Masterclass

Joe Pass & Ella Fitzgerald - Duets in Hannover 1975