※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 なお、『逃病日記501』(2023.5.23)  の「『逃病日記』の表題の変更について」に記載したとおり、ブログの表題を『逃病日記 ー妻とともにー 』と変更することにしました。

 

 

逃病日記573(24.2.9.金)晴れ時々曇り

 今日は夕方にヨメさんとふたりで、久しぶりに、修学院の『松ヶ崎橋』東詰めにある『是水庵』に行って来た。

 最初は自転車で行こうかと思ったが、かなり寒そうだったので歩いて行くことにして、帰路は『叡電』か京都バスで帰ろうということになった。

 いつもは自転車で行っている『大原街道』を歩いて北上。時間的には30分はかからないだろうと思っているが、ヨメさんの歩行スピードに合わさなければならない。と、こんなふうに書いていて、改めて気づいたが、私たち夫婦は、並んで歩くということがほとんどない。だいたい私が  多少はヨメさんにペースを合わせはするが  自分のペースでやや大股に歩くので、ヨメさんが遅れがちになり、いつも数メートル先を歩いてしまうことになる。

 予定どおり、予約時刻の6時頃に着いたが、所要時間は約25分だった。

 店に入ると、すでにカウンターには二人のおばちゃん、カウンター席からは見えない店の奥のテーブル席に複数の客の声がした。

 さてと、飲み物は最初はいつものとおり、ヨメさんともども黒生を、刺身類は「きんめだい」と「しめさば」を、揚物は「さかなおまかせ三種」をとりあえず注文した。

 

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 その後、おいおいと注文していったが、その他の料理は、「下足と青ねぎの酢みそ」「あなごとかぶの酢のもの」「きじはたの野菜あんかけ」「とうふのあげだし」と、ちょっと頼みすぎの感じ。

 飲み物は、二杯目からは日本酒に切り替えた。アルコールは体質的にあまり強いほうではないので、ほとんどビールしか飲まないが、やはり美味しい食べ物には日本酒が合うように思うし、なによりビールはお腹が膨れる。

 アルコールが入ると気分もほぐれ、私は先客の右隣のおばちゃんコンビと、ヨメさんは左隣のいつも出会す常連客のおばあちゃん(83歳やて!)と、お喋りで時間を過ごすし、最後にかますの「柚香ずし」を注文、もう、お腹いっぱい。

 

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 帰路は、川端通りの京都バスのバス停に行ったら、ちょうど四条河原町行きのバスが来たのでそれに乗り込んだ。今日は、ビール生一杯と日本酒二合ですっかり酔ってしまった。

 

逃病日記573(24.2.10.土)

 今日は、久しぶりにお好み焼きが食べたくなったので、夕食は『ジャンボ』の「お好み焼き」と「焼きそば」にした。生地のままの「生」でも注文できるが、我が家ではいつも焼き上がったものを頼んでいる。今日は、ジャンボ・サイズのお好み焼きと焼きそばを一人前ずつ注文した。サイズが店名のとおりジャンボなので、お好み焼きは二人前、焼きそばは三人前ぐらいの分量があり、焼きそばは食べきれずに、翌日の昼食用に回すこともしばしば。

 5時半の受け取りで予約してあるので、5時にヨメさんをマイカーに乗せて家を出た。時間どおりに『ジャンボ』に着いて、店の前に車を停め、ヨメさんを残して店に入ったが、お好み焼きと焼きそばはもう焼き上がっていた。品物を受け取り、帰路は、来たときとは別ルートの今出川通りを通って帰った。

 

 昨日は『是水庵』で外食、今日は『ジャンボ』のテイクアウトということで、最近は、家でヨメさんが食事を作ることが減ってきたように思う。ヨメさんが台所で食事の支度をしているのを見ていると、作業手順に無駄が多くなり、作業スピードそのものも遅くなってきたような印象があり、何かにつけて「面倒くさい」という言葉を発することが多いように思う。

 また、前回のブログにも書いたように、ヨメさんには「下肢静脈瘤」があり、あまり長時間の立ち仕事はよくないので、外食やテイクアウトも、現状を考えると一概に良くないとも言い切れない。

 ただ一方で、先日、購入した認知症専門医が書いた『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』には、仕事の段取りなど、ある程度、頭を使うことが多い料理や家事などを、面倒くさがらずにやり続けることは、MCI(軽度認知障害)からのUターンに効果的との記載があるので、そのあたりの兼ね合いや判断がなかなか難しい。

 そのため、ベターな解決策としては、ヨメさんが食事を作ることを勧めるとして、食後の食器類の洗い物はなるだけ私がする  そんなん当たり前やんと言われそうだが  ように努めている。

 

逃病日記573(24.2.11.日)

 今日もウォーキングを兼ねて『恵文社』まで行った。前回に来た時に気になっていた、新刊書の平積みコーナーにあった鷲田清一氏の『所有論』を購入した。

 鷲田氏の著作は何冊か読んだことがあるが、いかにも誠実で信頼感があり感性も豊かという印象。『モードの迷宮』なんて本、並の哲学者では書けないだろう。その鷲田氏が朝日新聞に連載されているコラム『折々のことば』では、古今東西の言葉が紹介されているが、偉人や思想家などの言葉にとどまらず、市井の人々の言葉も登場する。これは、これまで氏が提唱されてきた、社会の様々な現場と哲学をつなげる「臨床哲学」を、「コラム」という形で体現したものではないだろうか。

 

 帰路は、いつものお定りのコースも退屈なので、『恵文社』前の曼殊院通りを東行し、今どき場違いな、パチンコ店『オメガ』を右折して白川通りに出た。そのまま白川通りを下がって、北大路通りの一筋手前の通りで右折して真っ直ぐ進み、叡山電車の踏切を越え、白川疎水に出て、白川疎水通りを経て自宅に帰った。

 

【今日の読書453※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-43『明治大正史 上』

③-52『生命 最初の30億年』

③-53『すごい宇宙講義』

④-8『小林秀雄全集6/ドストエフスキイの生活』

⑥-25 『文庫の読書』

⑥-26『小説家の四季 1988-2002』

⑦-89『騎士団長殺し2』

⑦-90『フィッツジェラルド10』

⑧-17『ステパンチコヴァ村とその住人たち』(Kindle)

⑨-5『自省録』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑪-8『ひるは映画館、よるは酒』

⑪-9『色川武大・麻田哲也エッセイズ1』

⑫-29『小説の読み書き』

⑬-11『行人』(Kindle)

コメント:③-53『すごい宇宙講義』(多田 将)を読み終えた。カバー折り返しの著者の写真を見ると金髪で少し引いてしまうが、中身は極めてまともで分かりやすい。著者の専門は「素粒子物理学」だが、「ブラックホール」「ビッグバン」「暗黒物質」「宇宙の創造」に特化して書かれた「宇宙論」の入門書。カルチャースクールでの4回の連続講演を基に書き下ろされたものだが、随所に素粒子物理学者としての知見が散りばめられているので、どちらかと言えば、「宇宙論」より「素粒子物理学」への理解が深まったように思う。

 『読書リスト』のカテゴリー③  自然科学関係書籍(キーワードは意識/脳/生命/遺伝子/宇宙/素粒子)  の次に読む本は、本書の分かりやすさと適切な解説が気に入ったので、同じ著者の『すごい実験』をAmazonで取り寄せることにした。

 ⑦-88『騎士団長殺し1』を読み終え、引き続き『騎士団長殺し2』に取り掛かった。『騎士団長殺し1』で提起された「謎」めいた話が、『騎士団長殺し2』になって、深まるのか、展開するのか、解決されるのか、楽しみが尽きない。本書は、一度読んだのかも知らない。既視感のあるような場面が出てくるが、既読か否かについてはまだ確信を持てない。

 『読書リスト』のカテゴリー⑪  病院などでの待ち時間に読む本(日記など細切れ読書に適した本)  の⑪-8『ひるは映画館、よるは酒』(田中小実昌)は、だいぶ時間がかかったが読み終えた。「病院などでの待ち時間に読む本」というカテゴリーだが、病院も予約制が進んで、そもそもの「待ち時間」があまりなくなってきたこともあって、読了するのに時間を要してしまった。次は、『色川武大・麻田哲也エッセイズ1放浪』だが、これも気楽に読めそうな本。

 

今日の映画453】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『愛と哀しみの果て(U-NEXT及びNHK-BSの録画で視聴)

原題:Out of Africa

製作年:1985年

製作国:アメリカ

監督:シドニー・ポラック

出演:メリル・ストリープ/ロバート・レッドフォード/クラウス・マリア・ブランダウアー/マイケル・キッチン

ストーリー:英領東アフリカへの到着時、カレン(メリル・ストリープ)はブロル(クラウス・マリア・ブランダウアー)との簡単な結婚式を挙げ、ブリクセン男爵夫人となる。カレンは、様々な植民地の住人たちと出会い、友人となる。また、大物を獲るハンターのデニス・フィンチ・ハットン(ロバート・レッドフォード)とも出会い、親密になっていく。しかし、ブロルが酪農場ではなくコーヒー農場を買うためにカレンのお金を使ってしまい、物事は彼女の期待していたものとは異なっていく。ブロルは、コーヒー農場に対しても本気を示さず、代わりにハンターになりたいと思っているのだった。便宜上の結婚であったとはいえ、カレンはブロルを想うようになるのだが、彼の浮気を知り悩まされる。さらに悪いことに、カレンはそんな夫のために梅毒に罹ってしまい、デンマークに戻ることを余儀なくされてしまう。ブロルは彼女がいない間、農場の世話をすることに同意した。カレンが回復してアフリカに戻った後、第一次世界大戦は終わりを迎えようとしていた。しかし、浮気性のブロルとカレンの結婚生活が変わらないのは明らかで、ついにカレンは、ブロルに家から出ていくことを求める。それからカレンとデニス・フィンチ・ハットンとの仲が深まり・・・

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.3、TSUTAYAは3.33、Filmarksは3.5で、私の評価は3.5とした。

 アカデミー賞作品賞や監督賞をはじめ7部門受賞の作品にしては、各映画サイトの評価は低め。ストーリーのみならずアフリカの自然描写も素晴らしく、なかなかの名作だと思うんだが……。最初はNHK-BSのプレミアムシネマを録画したもので観ていたが、半分以上観てから所用で中断し、その後をU-NEXTで観たが、プレミアムシネマの方は少し短縮されていた感じだった。

 これ余談なんですけど、この作品でロバート・レッドファオードが演じるデニスの友人のコールを演じる俳優、見たことあるなぁと思っていたら、思い出した。英国の刑事ドラマ『刑事ファイル』のファイル刑事役を演じているマイケル・キッチンの若かりし頃だった。

 

【今日のジャズ453※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:Homecoming

アーティスト:Dexter Gordon

レーベル・品番:Columbia・PG 34650/・C2K 46824/CBS・PG 34650

録音年月日:1976.12.11-12

曲名:①Gingerbread Boy/②Little Red's Fantasy/③Fenja/④In Case You Haven't Heard/⑤It's You Or No One/⑥Let's Get Down/⑦'Round Midnight /⑧Backstairs/⑨Fried Bananas/⑩Body And Soul

ミュージシャン:Woody Shaw (tp,flh)/Dexter Gordon (ts)/Ronnie Mathews (p)/Stafford James (b)/Louis Hayes (ds)

コメント:長い欧州生活を終え、デククター・ゴードンはニューヨークに居を構えるようになった。それを記念し、「ヴィレッジ・ヴァンガード」に出演したときのライブを収録した2枚組。ここからしばらくは、レギュラー・メンバーとなるウディ・ショーを含むクインテットがハード・バップに根ざした名演を繰り広げる。時代はフュージョン真っ盛りだった。しかし、こうした演奏が4ビート・ジャズ評価の機運を盛り上げる。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

Dexter Gordon - Jazz Icons Live in '63 & '64

Dexter Gordon Denmark 1967

Dexter Gordon Quartet Live At The North Sea Jazz Festival・15-07-1979・World of Jazz