※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 なお、『逃病日記501』(2023.5.23)  の「『逃病日記』の表題の変更について」に記載したとおり、ブログの表題を『逃病日記 ー妻とともにー 』と変更することにしました。

 

 

(24.1.26.金) 曇りのち晴れ

 今日も高野川ウォーキングに出かけたが、かなりの寒さだったので裏起毛のウィンドブレーカーの下に、さらにタイツを履いて出かけた。しかし高野川河川敷に着くと、この寒さにもかかわらず、それなりの人出。

 河川敷の道では、長い望遠レンズを下げた人たちを見かけることが多いが、それらの人たちが狙っているのは、サギやカモ  こうんなふうにカタカナで並べて表記すると「詐欺」や「かも」みたいだが、もちろん「鷺や鴨」  などではなく、下の写真のように、今日、たまたま捕らえることができた「カワセミ」など。なお、右側の写真は、カモ科の「カワアイサ  別名を「パンダガモ」という、というのはウソです、スンマセン、ホンマやおもた?  という「準絶滅危惧種」とのこと。

 みんなスマホを常時携帯するようになって、こんなスナップ写真を誰でも気軽に撮れるようになった。私も、以前は、ウォーキングのペースが狂うので、あまりスナップ写真は撮らないようにしてきたが、これからは草花が芽吹く季節、あまり歩くペースなど気にせずに、気が惹かれ、目に留まった自然の風景をなるだけスナップし、ブログなどにアップしていきたい。

 最近は、「飲食店」などを取り上げたときには、極力、「Google Map」にリンクさせるようにしているが、これと併せ、京都の自然風景のスナップ写真などもアップしていきたい。京都を取り上げた雑誌の特集号や観光客など、外からの視点ではなく、京都に生活者として移り住んで長年在住し、町並みの変遷を目撃してきたものとしての視点から「普通の京都」を発信していきたい。

 AmebaブログとTwitter(「X」って、しまらんネーミングやなぁ)で続けている『京都一乗寺ラーメン街道探訪記』も、そのような観点から探訪し、アップしている。

 

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          <カワセミ>       <カワアイサ

 

 もちろん、この私のブログの原点は、妻とともにある『逃病日記』にあるので、私とヨメさんの「逃病」の経過についても、その都度、記録していきたい。

 

(24.1.27.土) 曇り

 今日、友人のOさんが事務局長兼専務理事を務めている『全国日本学士会』が主催し、京都駅八条口の『新・都ホテル』で開催された「アカデミア賞授賞式」とその後の記念講演と懇親会に、ヨメさんとふたりで出席した。

 京都駅までは地下鉄を利用した。場所が京都駅八条口で、10時からの開催なので、結構、せわしない。自宅から地下鉄北大路駅まではタクシーで行き、地下鉄に乗り換えて約15分、北大路駅はそれほど混んでいなかったが、途中、特に四条駅からは結構多くの人が乗ってきたが、どかっと、車両の真ん中に置かれた外国人観光客の大きなトランクはうっとおしい限りで、まさに傍若無人という感じ。

 駅裏の八条口近辺を行き交っているのも、半分以上は外国人観光客という印象。普段なら京都駅と左京区高野の自宅との往復は市バスの206系統で片道30分ほどで行けるんだが、コロナ禍が終焉後は、特に京都駅発の復路なんかはとても乗車できるような状況ではない。最近になって、やっとオーバーツーリズムの声が上がってきはじめたが、この外国人観光客の多さ、今後、若い人たちを除き、日本人観光客も京都を忌避するようになるんじゃないだろうか。

 

 (話を戻して)5年前に発病(気管がん)するまでは  名ばかりの同会評議員を務めていることもあって  毎年「アカデミア賞授賞式」に出席していたが、その後のコロナ禍の開催自粛期間も含め、久しぶりの出席となる。

 特に今回は日曜日の報道番組『サンデーモーニング』のコメンテーターの「江戸学」研究者で前法政大学総長田中優子氏が受賞されるとのことだったので、“ミーハー”の私としては、ぜひ出席したいと思っていた。「サンデーモーニング」へ出演されているときと同様に和服姿で出席されていたが、テレビで見るより小柄な感じで、なかなかチャーミングな女性だった。田中優子氏と併せ、同氏の同賞への推薦者である元NHKキャスターの野中ともよさんも出席されていた。

 懇親会が午後3時頃に終了し、帰路も地下鉄で帰ったが、さすがに京都駅からはかなりの混雑だった。行きと同様、外国人観光客が、大きなトランクを遠慮もなく電車の真ん中にどかっと置いている。

 改めて、もう、昔の「静かな古都」が蘇るなんてことはないんだろうということを実感した一日だった(なんや、大層な言い方やなぁ  って、自分で書いといて、自分で突っ込んでどないすんねん、知らんけど・・・)。

 

(24.1.28.日) 晴れのち雨

 今日は、『恵文社』へ行くにはいったが、店内をざっと一周しただけで、主目的はその斜め向かいのドラッグストア『ユタカ』。この建物の上の階が、ヨメさんがスイミング・スクールで通っている『エル・スポーツ』、そして、この建物のある場所が、あの伝説の映画館『京一会館』の跡地になる。

 あの当時、私たちは「邦画は京一会館、洋画は祇園会館」なんて、よく言っていたが、大学生になって大阪から京都に出て来て、大学で知り合ったガールフレンドとの初デートがこの祇園会館。その時に上映されていた映画が、確か『みどりの壁:La muralla verde:The Green Wall』だったと記憶する。記憶の中にあるイメージや言葉をキーワードにすると、「緑の壁」「南米」「ジャングル」「少年」等々なので、確信はないが、多分、この作品だったんだろう。青春時代の甘酸っぱい思い出だ。

 (さて話を戻して)ユタカでは、詰め替え用のボディシャンプーとシャンプー&リンスと液体ガムを買って帰った。このユタカは、ヨメさんが、「エル・スポーツ」のスイミング・スクールへ通っていることもあって、よく利用している。

 この店のユニークなのは、商品の種類を限定して、しょっちゅう10%〜20%の割引をしてくれること。割引券をレジで渡してくれ、次回以降の指定された日に利用できる。ヨメさんがこのシステムが気に入って、スイミング・スクールの帰りやこの近くの自然食品系スーパー『HELP』などに行ったときにしばしば立ち寄って、なんなと買って帰ってくる。この近辺には、「スギ薬局」「ココカラ」「ダックス」などのドラッグストアがひしめいているので、ヨメさんには「割引きに釣られたらあかんで、元値を調べみな分からんやんか」とは言っているんだが、まあ、お気に入りなんで、あまりどうやこうや言っても、またキレられたら困るので、ひつこくはならないように気をつけている。

 

【今日の読書449※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-43『明治大正史 上』

③-52『生命 最初の30億年』

③-53『すごい宇宙講義』

④-8『小林秀雄全集6/ドストエフスキイの生活』

⑥-25 『文庫の読書』

⑦-88『グレート・ギャツビー』

⑦-89『騎士団長殺し』

⑧-17『ステパンチコヴァ村とその住人たち』(Kindle)

⑨-5『自省録』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑪-8『ひるは映画館、よるは酒』

⑫-28『小説の読み方』

⑬-11『行人』(Kindle)

コメント:⑦-88『グレート・ギャツビー』を読み終えた。さて次は何を読もうか、「村上春樹翻訳ライブラリー」の中の同じフィッツジェラルドの長編小説を読もうかなと思ってAmazonを覗いてみると、何冊かはすぐに取り寄せできそう。また丸善・ジュンク堂の通販ブックサイト『honto』で調べても何冊か在庫があるようだ。それで、とりあえずは、先日、近くの大垣書店の新刊書平積みで見かけて買った村上春樹訳の『フィッツジェラルド10』を読むことにして、近々、河原町の『丸善』に行って、「村上春樹翻訳ライブラリー」の在庫を確認してから、購入してもいいかなっと、確か、英米書の棚に「村上春樹翻訳ライブラリー」が並んでいたように記憶する。Amazonで注文するのではなく、今回はリアル書店を覗いてから、購入するのもいいだろう。「書を買いに町へ出よう」ってな感じかな。

 今回、読了した『グレート・ギャツビー』も、細切れで読んだこともあってか、特に前半部分の印象がバラバラの感じ。それもあって、再度、今度は村上春樹訳の『グレート・ギャツビー』を読み直してみたくなって、結果、「村上春樹翻訳ライブラリー」に至ってしまった。

 

今日の映画449】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『クライ・マッチョ(Amazon Prime Videoで視聴)

原題:Cry Macho

製作年:2021年

製作国:アメリカ

監督:クリント・イーストウッド

出演:クリント・イーストウッド/エドゥアルド・ミネット/ナタリア・トラベン/ドワイト・ヨーカム

ストーリー:ロデオ界のスターとして一世を風靡したマイク・マイロ(クリント・イーストウッド)だったが、落馬事故をきっかけに落ちぶれていき、家族も離散。いまは競走馬の種付けで細々とひとり、暮らしていた。ある日、元雇い主から、別れた妻のもとで荒んだ生活を送る息子のラフォ(エドゥアルド・ミネット)をメキシコから連れ戻してほしいと依頼される。半ば誘拐のような訳あり仕事だったが、渋々ながらも引き受けたマイク。いざメキシコへ来てみると、ラフォは母親に愛想をつかし、闘鶏用のニワトリ“マッチョ”を相棒にストリートで生きていた。やがてマイクとともにアメリカに行くことを決意するラフォ。しかし、そんな2人に、メキシコの警察や母親が放った追手が迫って来るのだったが

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.5、TSUTAYAは3.11、Filmarksは3.5で、私の評価は3.5とした。

「許されざる者」「ミスティック・リバー」「アメリカン・スナイパー」など数々の名作を生み出してきたクリント・イーストウッドが監督・製作・主演を務め、落ちぶれた元ロデオスターの男が、親の愛を知らない少年とともにメキシコを旅する中で「本当の強さ」の新たな価値観に目覚めていく姿を描いたヒューマンドラマ。

 ストーリーとしては、なかなか面白い作品。作品内ではかなりヨボヨボした歩き方なので、俳優としての出演は無理があるなぁ、と思ったが、クリント・イーストウッドは1930年生まれで、この作品当時は91歳!と分かると、あっぱれ!と言いたくなる。

 

【今日のジャズ449※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:Bitches Brew

アーティスト:Miles Davis

レーベル・品番:Columbia / CBS・GP 26 ( PG 26? )/ソニーミュージックエンタテインメント・SRCS 9714 〜 9715/・SICP 1220 〜 1221/・SICP 20002/ソニーレコード・CSCS 8 19/・CSCS 5151 〜 5152/・SCSC 5151 〜 5152?/CBSソニー・28AP 2151 〜 2152/・50DP 703 〜 704

録音年月日:1969.8.19-21

曲名:①Pharoah's Dance/②Bitches Brew/③Spanish Key/④John McLaughlin/⑤Miles Runs The Voodoo Down/⑥Sanctuary

ミュージシャン:Miles Davis (tp)/Wayne Shorter (ts)/Chick Corea (elp)/Dave Holland (b)/Jack DeJohnette (ds)/Jim Riley (per)/Don Alias (per)/Bennie Maupin (bcl)/Joe Zawinul (elp)/John McLaughlin (g)/Harvey Brooks (elb)/Lenny White (ds)/Larry Young (elp)

コメント:大胆なエレクトリック・サウンドを追求していたマイルス・デイヴィスがこの作品でひとつの完成系を示す。複数のベース奏者やドラムス&パーカッション奏者を起用することで生み出されるポリリズム。複雑なビートの中で、ソロはシンプルなフレーズで演奏されることが多い。ジャズでありながら、ロックであったりソウルであったりと、多彩な音楽性も投入される。そこに、マイルスならではの感性が息づいていた。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

Miles Davis Live At The Isle Of Wight Festival 1970-08-29

Miles Davis Septet, Palazzo dello Sport, Torino, Italia, November 16th, 1971

Miles Davis- October 27, 1969 Teatro Sistina, Rome