※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 なお、『逃病日記501』(2023.5.23)  の「『逃病日記』の表題の変更について」に記載したとおり、ブログの表題を『逃病日記 ー妻とともにー 』と変更することにしました。

 

 

(24.1.5.金)晴れ

 今日は、娘の孫のSが冬休み期間中のため、本来なら我が家で「学童」ということだったが、お年玉で買いたいものがあるというので、マイカーで京都駅前の『ヨドバシカメラ』に連れていってやった。

 ヨメさんと11時過ぎに我が家を出発し、11時半前に娘宅に着いたが、やや遅れたために待ち侘びたのか、Sはもう家から出て玄関前で待っていた。「遅かったやん」と言うから、「ちょっと遅れるてメールしといたやろ」と応えると「そんなん見てへん」やて。

 会社によっては、まだ正月休みのところもあるのか、ヨドバシカメラの駐車場はそこそこ混んでいたので、比較的空いているワンフロア上の駐車場に停めておいた。

 正午前になっていたので、食べ物屋はどこも混み合うだろうと思って、昼食は後にして、先におもちゃ売り場に行った。

 Sは、最初は、ルアーなどの釣り道具を買いたいと言っていたが、途中で気が変わり、バンダイの「エックスショット」という、スポンジ製の弾を発射する機関銃が欲しいと言い出した。昨日、ヨメさんが、Sと息子の方の孫SRと一緒に『洛北阪急スクエア』内の『エディオン』にいった際に、小ぶりの「エックスショット」があったが、一台だけしかなく、孫のどちらが買うか揉めたので、結局、買わずにすましたとのこと。今日、買ったのはかなり大きなもので、弾はスポンジ製とはいうものの、かなりの威力があり、若干、危険な感じがしないでもない。それと、なかなか優しいではないか、弟のKのためにトミカの「消防自動車のセット」を買ってやるとのこと。ケンカばかりしているようだが、やはりお兄ちゃんだ。この二つをレジに持っていって、ヨドバシのクレジットカードを見せたら、5000ポイントも溜まっているというので、そのポイントを使ったが、結局、全額の支払いは、弟思いのSの健気さに絆され、すべてこちらが支払ってやった。

 この後、6階のレストラン街にいって昼食となったが、「肉が食べたい」とのSの希望で、『但馬屋』ですき焼きを食べることになった。我々も、すき焼きなんて食べるのはいつ以来だろうか、まったく記憶にない。Sは、握り寿司ではトロやイクラなど値の張るネタが好きだが、肉なども好きだそうで、かなんなぁ〜、娘のところも男の子ふたりが大きくなったら大変んだろうな。

 この店、オーダーすると肉だけは持ってきてくれるが、野菜その他の具材はバイキング形式で自由に取ってくればいいシステム。注文時に勘違いして、お肉を「食べ放題」でオーダーしてしまっていたので、久しぶりに「すき焼き」をたらふく食べてしまった。Sも肉が好きと言っていたが、小学3年生のくせに食べる食べる、「食べ放題」の肉を3回も追加オーダーしよった。

 結局、「エックスショット」や食事にかなりの金額を使い、駐車料金は無料になった。 

 

(24.1.6.土)晴れのち曇り

 3日の夜に息子が帰京し、その後、「今家に着いた、いろいろありがとう」とメールをしてきた。そのメールに対して、こちらからも二、三メールして、SとSRの従兄弟同士が、集会所でテニスやバドミントンで遊んでいる写真を送ったりしておいた。そのほかに、一昨年、息子と不和が生じた際に退会していた家族写真アプリ『みてね』を再開したいと思って、「再招待」してくれるようにメールをしておいたが、返事がない。もう「みてね」をやっていないんだろうか?それならそれで、その旨をメールしてくるだろうと思うんだが……。

 せっかく年始に「和解」できたんだから、もう、揉め事は堪忍してよ、という心境だ。もうしばらく待って、返事がないようなら、メールをしてみようと思う。

 

(24.1.7.日)晴れのち曇り

 今日は、ヨメさんとふたりで、スーパー『ライフ北白川店』まで、自転車で買い物に出かけた。

 近くに『洛北阪急スクエア』や『イズミヤ』あるのに、わざわざそんな遠くまで・・・、という感じだが、この『ライフ北白川店』、なぜか夫婦とも気に入っていて、自転車やマイカーで時々出かける。なにより、近所の人たちに会うことがないので気楽でいい。特にヨメさんが気にっているのが、切花のコーナーで、一坪ほどしかスーペースがないが、毎回必ず切花を買って帰り、よくドライフラワーにしたりしている。

 ところが最近になって、ヨメさんが、このライフ北白川店の記憶が薄れているような口ぶりなのが気にかかる。これまで何回も来ているのに、店内を見渡して「広いなぁ〜」なんて言葉を発したりするので、ついつい「しょっちゅう来て、花を買うてるるやん」という言葉が出かかるが、グッと言葉を呑み込む。一階が衣類と日用品、地階が食料品、そして屋上が駐車場という建物構造自体も忘れてしまっているようだ。

 今日は、いつもこの店で買うブルーベリー・ジャムを買うために行ったが、行ったら行ったで、ほかに色々と買ってしまう。

 この店で、晩ご飯のおかずに私がいつも買うのはアジフライだが、今日はご飯を炊かなくてもいいようにと、私は牛飯弁当、ヨメさんは「かやくおこわ」を買った。

 レジを通り、支払いも済ませ、買ったものをレジ袋に入れていたら、卵の10個パックがあった。我が家では、卵は、自然派スーパーの『HELP』でしか買わないので、???、何でやろ?私はそんなものを買ったりしないので、多分、ヨメさんがカートに入れたんだと思うが、こんな場合の対処法も身についてきた。決して、犯人を特定したり、咎めたりすることなくスルーしておくことだ。ヨメさんがサービスコーナーに、この卵の払い戻しをしてもらいに行ったが、こんな場合も、いちいちついていかないで、彼女自身に対応させておくようにしている。

 サービスコーナーでの店員の対応が悪かったのか、不機嫌な感じで戻ってきて、帰宅してもずっと機嫌が悪かった。私が、卵の買い間違いを、指摘したりしたことはないんだが……ようわからん。

 

【今日の読書443※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-43『明治大正史 上』

③-51『重力とは何か』

③-52『生命 最初の30億年』

③-53『すごい宇宙講義』

④-8『小林秀雄全集6/ドストエフスキイの生活』

⑥-25 『文庫の読書』

⑦-85街とその不確かな壁』

⑦-88『グレート・ギャツビー』

⑧-17『ステパンチコヴァ村とその住人たち』(Kindle)

⑨-5『自省録』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑪-8『ひるは映画館、よるは酒』

⑫-28『小説の読み方』

⑬-11『行人』(Kindle)

コメント:今回も、平野啓一郎の⑫-28『小説の読み方』から、印象に残った箇所を抜粋しておく。

p.76-77「近代小説では、登場人物について作者が語る際には、それが登場人物の『真の姿』であり、読者もそういう人間なのだと思って読む傾向が強かった。『カラマーゾフの兄弟』のドミートリーは、あんな人間だとされているが、単にドストエフスキーという相当に変わり者の作者の目にそう見えていただけで、本当は違った人間だったんじゃないか、というような疑念は頭を掠めなかった。しかし、現代小説においては、読者自身の意識として、そのギャップが前提とされつつある。」

p.82「人間は、言葉によって一度イメージを作り上げ、自分自身をその中に関係づけてしまうと、容易に脱出できなくなってしまうことがある。」

p.84-85「小説の語りには、視点を固定するかしないかの二つの選択肢がある。視点を固定する小説としては、一人称であれ、三人称であれ、基本的には主人公の視点から書いていくものである。たとえば、Aが主人公の小説では、Aから見た世界が描かれ、Aがどう考えたか、Aがどう感じたかが語られる。視点が登場人物に固定されているので、当然、別の登場人物については想像でしかなく、また、作者が登場人物に密着しているために、どこまでが主人公の声で、どこからが作者の声であるのかが分からない。それに対して、視点を固定しない小説とは、それぞれの登場人物に出入り自由で、場面に応じて、A、B、Cそれぞれの視点から見えた世界とその心情が語られる。情報量が増える分、作者の編集能力が強調され、視点が固定されている時よりも、うまく書かなければ、あらゆる登場人物がコントロールされてしまっているように感じられる。」

 

今日の映画443】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『スポットライト 世紀のスクープ(Amazon Prime Videoで視聴)

原題:Spotlight

製作年:2015年

製作国:アメリカ

監督:トム・マッカーシー

出演:マーク・ラファロ/マイケル・キートン/レイチェル・マクアダムス/リーブ・シュレイバー

ストーリー:2001年、マサチューセッツ州ボストンの日刊紙『ボストン・グローブ』はマーティ・バロン(リーブ・シュレイバー)を新編集長として迎える。バロンは同紙の少数精鋭取材チーム「スポットライト」のウォルター・ロビンソン(マイケル・キートン)と会い、神父の子供への性的虐待事件をチームで調査し記事にするよう持ちかける。当初、チームは何度も異動させられた一人の神父を追うが、次第にマサチューセッツ州でカトリック教会が性的虐待事件を隠蔽するパターンに気づく。虐待の被害者のネットワークに接触したのち、チームは13人の神父に調査対象を広げる。統計的には90人程度の神父が性的虐待を行っているはずだと言う指摘を受け、病休あるいは移動させられた神父を追跡して87人のリストを得る。カトリック信者の多いボストンで、チームは様々な障害・妨害にあうが、枢機卿が虐待事件を知りながら無視したという公的な証拠の存在をつかみ・・・

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.8、TSUTAYAは3.45、Filmarksは3.8で、私の評価は3.8とした。

 新聞記者たちがカトリック教会のスキャンダルを暴いた実話を、『扉をたたく人』のトム・マッカーシー監督が映画化し、第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した実録ドラマ。

 本作品と似た作品として『大統領の陰謀』が思い浮かぶ。どちらも新聞記者のスクープ報道を描いた作品だが、その描かれているスクープ対象事件そのものが、描かれている記者たちの行動をはるかに上回っているために、目が、事件そのものの方に行ってしまいがちだが、両作品ともその点はうまくバランスが取れている。

 本作品で取り上げられている少年に対する性的虐待事件に関しては、最近、日本でも同様の事件が明るみに出たところだ。どちらの事件も数十年の間、隠蔽されて表に出なかった要因として、一方は「教会と信者とそれを取り巻く社会」が、他方は「業界とマスコミ」が指摘されるが、内実は若干異なっているように思う。

 

【今日のジャズ443※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:Hard Bop

アーティスト:The Jazz Messengers

レーベル・品番:CBS Columbia・CL 1040/CBSソニー・25DP 5324

録音年月日:1956.12.12-13

曲名:①Cranky Spanky/②Stella By Starlight/③Little Melonae/④My Heart Stood Still/⑤Stanley's Stiff Chickens

ミュージシャン:Bill Hardman (tp)/Jackie McLean (as)/Sam Dockery (p)/Spanky DeBrest (b)/Art Blakey (ds)

コメント:56年にアート・ブレイキーを残しジャズ・メッセンジャーズのメンバーは全員が退団してしまう。そこで、ブレイキーはジャッキー・マクリーン (as)やビル・ハートマン (tp)たちを集め、グループを再編する。これは、その新生ジャズ・メッセンジャーズによる作品。当時のメッセンジャーズ・サウンドがどのようなものだったかをタイトルが告げている。新人の張り切ったプレイに、リーダーの痛快なドラミングが重なる。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

Art Blakey & the Jazz Messangers - Live in Belgium 1958

Art Blakey and the Jazz Messengers Live Full Concert

Art Blakey & the Jazz Messengers, Théâtre des Champs-Élysées, Paris november 15th, 1959