※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 なお、『逃病日記501』(2023.5.23)  の「『逃病日記』の表題の変更について」に記載したとおり、ブログの表題を『逃病日記 ー妻とともにー 』と変更することにしました。

 

 

(23.12.25.月) 晴れのち曇り

 またまた書棚がいっぱいになってきたので、いらない本を見繕って『K大熊野寮』に届けることにした。

 娘宅がこのK大熊野寮と同じ町内にあり、町内の広報紙『ふれあいかわら版 〇〇町だより』に「熊野寮だより」というコーナーがあり、そこに次のような寮生の呼びかけ記事が載っている。

 「熊野寮内には『本どころ』と呼ばれる、公共本棚が設置されています。(中略)寮生は『本どころ』にある本と自分の本を交換して、新しい本をもらってくることができます。『本どころ』を利用するようになってから、自分では新しく本を買わなくなったという人もいるくらい、寮生の生活の助け、知識の源になっています。(中略)家にたくさんいらない本があるという方は、熊野寮に持ってくるか、本棚に置いていただけるとありがたいです!」

 この記事を目にしてから、これまで2回ほど、我が家の書庫でオーバーフローした本を熊野寮に届けている。以前は古書店に売り払っていたが、希少本でもない一般書なのでまったくの“二束三文”という感じで、売り払うのがアホらしくなってくる。それらの本も、不要になったわけではなく、書庫がオーバーフローしたために優先度の低い本を間引いただけで、スペースさえあれば置いておいてもいい本がほとんどだ。

 『吉本隆明全集全37巻』が刊行されはじめ、今後、大きなスペースを占めるため、昔に買った『吉本隆明著作集』を古本屋に売り払ったことがあったが、びっくりするほどの安値だった。こちらは対価の金銭を求めているわけではない。再読することのないような本を有効に利用してもらいたいと思っているだけなので、この記事を目にしてからは、読了済みの本は熊野寮に持って行くようにした。マイカーで熊野寮の構内に乗り付け、寮の玄関を入ると受付があり、学生さん  多分、寮生が順番に担当しているんだろう  が出てきてくれて、その旨を告げると本を受け取ってくれる。彼らがその本を「本どころ」に置いて、持ち回って読んでもらえたら、私としてはなによりだ。

 

(23.12.26.火) 晴れ

 朝早く、娘からLINEメールがあって、Sの咳がひどく、我々にうつすといけないので、今日はSを預かってもらわなくてもいいとのこと。近くの小児科医院で適当なところが見つからないため、我が家の近くのT小児科医院に行くことにしたらしい。午前中の診療時間が終わっていたため、夕方4時半からの午後診に行くとのこと。それで4時頃に川端丸太町まで迎えに行き、田中大久保町のバス停近くにあるT小児科医院の前で娘とSを降ろし、とりあえず私は帰宅した。

 診察が終わって、娘とSが我が家にやってきたが、あとで薬を受け取りに行かなければならないらしい。Sとの濃厚接触者の私やヨメさんに対しても、インフルエンザの特効薬タミフルを処方するで、ヨメさんの保険証を持参するようにとのことだった。娘の携帯に連絡があったので、Sを車に乗せて団地の敷地を出て、東大路通りのT小児科医院の対面に車を停めて待機し、薬を受け取ってきた娘を同乗させ、川端丸太町宅まで二人を送って行った。

 今日は、結局、娘宅を三往復したことになる。ええ、おじいちゃんやな〜あ。

 

(23.12.27.水) 晴れのち曇り

 ヨメさんが、12月の5日と11日に白内障の手術をしたため、美容院へ行くタイミングがズレてしまった。

 それで、今日、ヨメさんがいつも行っている美容院  東洞院通りの錦通りを上がったところの『Zen  になんとか予約できたので、車で送って行った。

 ヨメさんを送った後、洗車をしようと思って、河原町通りを北大路通りまで引き返し、松崎通りとの交差点にある、いつも利用している『エネオス高木町SS』へ立ち寄ったら、年末なので洗車は予約でいっぱいとのことだった。

 

 この後、東大路高野の交差点に回って、放ったらかしにしてあったK銀行の住所変更の手続きをしてきた。昔、K銀行の口座を開設したときには、住所名を略記していても、申請どおりに手続きが行われていた。私の場合は、団地名を通称名で口座開設していたが、たまたま何かの申請をした際に、団地名を正式名称で書いたため、登録されている団地名と異なるので住所変更手続きをするように言われた。

 最近は、口座開設の際の本人確認が非常に厳しくなってきて、運転免許証や住民票ではNGで、住所変更に当たってはマイナンバーカードが必要と言われた。なぜ住民票ではダメなのか理由がまったく分からないが、どうも「当局」の「指導」くさいにおいがする。

 

 2時半頃にヨメさんが美容院から帰ってきた。「どうや?」って言うから  ここで「変わり映えせんなあ」などと言ってはいけない  「スッキリしたやん」と言っておいた、

 

(23.12.28.木) 晴れのち雨

 先日、『京大生協書店ルネ』から『吉本隆明全集第33巻』が入荷したとの電話があったので受け取りに行った。

 もちろん1割引なので、なんなとほかの本を買って帰ろうと思って、店内をうろうろ。最近、平野啓一郎の『本の読み方』と 『小説の読み方』読んでいるので、彼の小説を読みたくなって平野啓一郎の『日蝕・一月物語』と『決壊』を買って帰った。どちらかと言えば、ショパンを主人公にして、ジョルジュ・サンドやドラクロアたちとの交流を描いた『葬送』全四冊を読みたかったが品切れだった。またAmazonで探してみよう。

 

 東京の息子から、年始になんとか帰省できそうだとのLINEメールが入ったので、ヨメと孫はいつ帰ってくる?とLINEメールすると、昨日から帰って来ているとのことだった。

 先日も書いたとおり、息子のヨメの実家は、道路を隔ててエリアが異なる一連の団地  〇〇第一団地、〇〇第二団地てな具合  だが、ヨメと孫は先に帰省するんだろうとは思っていたが、もう帰っていたとは、ドォユコト!?(タモリ風に)

 ちょっと気の悪い話なので、ヨメさんには黙っておくことにした。なんとか息子夫婦との「和解」の兆しが見えてきたと思ったのに、まだ、わだかまりがあるのだろうか?

 

【今日の読書440※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-43『明治大正史 上』

③-51『重力とは何か』

③-52『生命 最初の30億年』

③-53『すごい宇宙講義』

④-8『小林秀雄全集6/ドストエフスキイの生活』

⑥-25 『文庫の読書』

⑦-85街とその不確かな壁』

⑦-88『グレート・ギャツビー』

⑧-17『ステパンチコヴァ村とその住人たち』(Kindle)

⑨-5『自省録』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑪-8『ひるは映画館、よるは酒』

⑫-28『小説の読み方』

⑬-11『行人』(Kindle)

コメント:現在、読んでいる小説は、上記【今日の読書440】にアップしている街とその不確かな壁』『グレート・ギャツビー』『ステパンチコヴァ村とその住人たち』『行人』の四冊。街とその不確かな壁』『グレート・ギャツビー』は、昼間、内容上の切りのいい分量を読み進めているが、所要時間は両方で1時間にも満たない。読む分量が細切れだとまとまったイメージが立ち上げりにくいので、なるだけまとまった単位で読むように心がけている。そのため、この二冊については、一日おきに読むことも多くなってきた。

 一方、Kindleの『ステパンチコヴァ村とその住人たち』『行人』の二冊は、就寝前のベッド上での30分足らずの限られた時間内の読書なので、最近はイメージが混乱するのを避けるために一作品ずつ読むことにしている。

 ところで、28日(木)に『京大生協書店ルネ』で購入した平野啓一郎の『日蝕・一月物語』と『決壊』に続いて、Amazonで『葬送』上下全四冊を注文しておいたが、さて、これをいつ読み始めるか、⑦-85街とその不確かな壁』を読了してからかなと思っているが、中村文昭も読みたいし、一方で時間は限られているし……。

 

今日の映画440】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『逃亡地帯(U-NEXTで視聴)

原題:The Chase

製作年:1966年

製作国:アメリカ

監督:アーサー・ペン

出演:マーロン・ブランド/ジェーン・フォンダ/ロバート・レッドフォード/E・G・マーシャル

ストーリー:ババー・リーブス(ロバート・レッドフォード)が仲間と2人で刑務所を脱走、その後殺人を犯しながら西に向かった。その知らせを受けたのは、ババーの故郷タール市のシェリフ、カルダー(マーロン・ブランド)で、ババー脱獄の噂は町中に広がった。町で権力を握っているのは石油成金のバル・ロジャース(E・G・マーシャル)で息子のジェイク(ジェームス・フォックス)とは、莫大な金を間に対立していた。ジェイクは幼な友達のババーが刑務所に入って間もなく、その肉感的な妻アンナ(ジェーン・フォンダ)と関係を持つようになっていた。人々は町を牛耳っている親子のこうした成り行きを好奇の目で眺めていたが、彼ら自身とてスキャンダルの渦中で生活しているのだった。週末ごとの派手なパーティそれは夫婦交換パーティなのだ。その退廃的ムードは、彼らの子供たちをも支配していた。この町の連中には、生きる目的など存在しないのである。こんなところへババーがやって来るという噂で、人々はババーを追いつめることに熱中しだした。シェリフのカルダーだけが冷静に事態をみつめているだけだ。こんな中にババーが市のはずれの自動車スクラップ置場に潜入してきたが・・・

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは4.0、TSUTAYAは   、Filmarksは3.5で、私の評価は3.とした。

 同じ1966年に撮影された『雨のニューオリンズ』に比べると、ロバート・レッドフォードらしさやオーラもなく、普通の俳優という感じ。R.レッドフォードが演じるババーが、この作品の中では単独で逃亡する場面がほとんどで、他者と交流するシーンがないため、“らしさ”発揮されていないのだろう。やや硬さの感じられる初期のR.レッドフォードが見られる一作だ。

 「Full Movie」がアップされていたので原題「The Chase」にリンクを貼っておいた。

 

【今日のジャズ440※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:Time Out

アーティスト:The Dave Brubeck Quartet

レーベル・品番:Columbia・CL 1397/ソニーミュージックエンタテインメント・SRCS 9163/CBS・CL 1397/CBSソニー・

20AP 1459/・32DP 593/ソニーレコード・32DP 593/・SICP 20014

録音年月日:1959.6.25/7.1/8.18

曲名:①Blue Rondo A La Turk/②Strange Meadow Lark/③Take Five/④Three To Get Ready/⑤Kathy's Waltz/⑥Everybody's Jumpin'/⑦Pick Up Sticks

ミュージシャン:Paul Desmond (as)/Dave Brubeck (p)/Gene Wright (b)/Joe Morello (ds)

コメント:全曲が変拍子による野心作で、ここから5拍子の〈テイク・ファイヴ〉が大ヒットした。デイヴ・ブルーベックは現代音楽出身で、「スウィングしないピアニスト」と非難されていた。それに反発した彼は、現代音楽で用いられる変拍子を駆使し、誰にもできないスウィングするジャズを演奏してみせた。このヒットにより、メンバーのポール・デスモンド (as)が書いた〈テイク・ファイヴ〉が以後はグループの代表曲になる。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

Dave Brubeck Quartet - Paris Jazz Festival 1964

Jazz Casual - The Dave Brubeck Quartet and Ralph J. Gleason

Dave Brubeck Quartet, 'Jazz Casual', KQED studio, San Francisco , October 17th, 1961