※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 なお、『逃病日記501』(2023.5.23)  の「『逃病日記』の表題の変更について」に記載したとおり、ブログの表題を『逃病日記 ー妻とともにー 』と変更することにしました。

 

(23.12.18.月)曇り

 今日は、ヨメさんの白内障手術後一週間目の経過観察のためにB眼科クリニックに行ってきた。

 今日の診察予約は午後2時から3時の間  このクリニックは時刻指定ではなく時間指定予約  だったので、クリニック近くの駐車場は満杯だった。それで、少し山の上にある本院の駐車場に行った。

 B病院には、50台程度駐車可能なかなり広い駐車場が二つあるが、病院建物の場所よりさらに坂の上にあるので、左人工膝関節と右変形性膝関節症(手術をするほどまで症状は悪化していない)の私にとっては、駐車場とクリニック間の往復の道が歩きづらい。ところが、先日、駐車場に車を停めて眼科クリニックに向かう途中、崖下にコイン・パーキングがあるのを発見。表示を見ると、B病院第三駐車場とあったので、今日、その駐車場に行ってみたらやはりB病院の駐車場だった。第一・第二駐車場のようなゲート方式ではなく、コイン・パーキング式の駐車場で、B眼科クリニックまでの距離もはるかに近く、道中も平坦な道だ。今後もクリニックの駐車場が満杯の時は、この駐車場を利用することにした。

 先にヨメさんをクリニックの玄関前で降ろし、クルマを駐車場に停めてクリニックに戻った。外来の待合でしばらく待っていたが、今日は外来が非常に混み合っていて、50席ほどある外来の待合エリアはほぼ満員の状況だった。

 ほどなく名前を呼ばれてヨメさんと一緒に診察室に入室、主治医からは経過は良好と告げられた。次回は一ヶ月後の1月中旬に経過を診ることになり、それまでは引き続き、従来の3種類の目薬を点眼するように指示があった。

 

(23.12.19.火)晴れのち曇り

 今日は、娘が、上の方の孫Sの小学校の面談があるため、Sが早めに帰宅するで午後から面倒を見て欲しいとのこと。新しいクルマを買ったので、娘宅の駐車場は当方のクルマを停められなくなった。

 娘宅は、川端丸太町を過ぎて一筋目の一方通行の道路を東入ってすぐの所にあるため、東入る道路の手前の川端通りに停車しておくか、娘宅前のコイン・パーキングにクルマを停めておいてもいいんだが、Sの要望もあって、自転車で迎えに行くことにした。

 自宅から娘宅まで約3キロ、行き帰りの2往復で計12キロほどになるが、まあ、スポーツジムでエアロバイクを漕いでいることを考えれば、いいトレーニングになるだろう。

 Sも、そろそろ一人で自転車で来てもいいと思うんだが、娘やヨメさんが、途中、かなりの交通量の道を走るのを心配して、なかなか独りで行かせたがらない。鴨川と高野川の河川敷の道を走れば、クルマも走っていないので安全だし、途中で信号もないので時間的にも早く走れる。ただ、出町の三角州から北方の高野川河川敷の道は、幅が狭く、特に堰のある辺りの道幅は1メートルほどしかないので、心配といえば心配。

 特にヨメさんはビビリなので、本人がその狭い箇所を走れないため、普通以上に心配している。ママチャリの後に小さな自転車で子どもがついて走っているのをよく見かけることがあるが、特に心配するふうもなく、ごく普通に走っている。

 これまでも、高野川河川敷から川に自転車が落下したなんて話は聞いたことはないし、逆に、自転車で走るのにはいちばん安全なコースのように思えるが、Sがちょっとイキリで、立ち漕ぎをして、同行者を待たずに先行するキライがあるので、やや不安と言えなくもない。以前、ムコさんとSと下の方の孫のKの三人で植物園に行った際、ムコさんが昼食のパンを買うために出町商店街に立ち寄ったが、Sは先頭で後ろも見ずに走り続け、植物園の正門で待っていたということがあったらしい。

 

 我が家に着いて、早速、Sと将棋をした。Sには、先日、Amazonで『ドラえもん はじめての将棋&九路囲碁将棋』を買ってやったが、どうもあまり家でもやっていなようだ。「将棋くずし」を教えてやったら、「本将棋」ではなく、そればかりしようと言う。「ドラえもん」の漫画による教則本も一緒に買ってやったが、それも読んでなさそうな感じ。あまり向かんのかなぁ。

 

 今日、東京の孫が12月22日が誕生日なので、クリスマスのプレゼントを兼ねて、Sと同じ『ドラえもん はじめての将棋&九路囲碁将棋』や「ドラえもん」の漫画による教則本とチェスなどを、Amazonから送っておいた。

 

(23.12.20.水)晴れ

 昨日、Amazonから、東京の孫に誕生日プレゼントを送っておいたが、今日、息子からお礼のLINEメールが届いたので、母親が会いたがっているので、帰省するようにと返信しておいた。

 東京の息子とは、昨年の秋以来、些細なことで揉めて「不和」状態が続いているが、ヨメさんが元気なうちに  息子に対して「おたく、どちらさん?」なんて言うようにならないうちに  一度、顔を見せに帰ってくるようにメールしておいた。

 

(23.12.21.木)曇りのち晴れ

 今日、三ヶ月ぶりに、ヨメさんをA病院の「物忘れ外来」に連れて行った。

 前回の診察後に、今回の予約票を受け取っていたが、どこにいったか見当たらない。次回の診察予約が決まれば、私がすぐにスマホの「カレンダー」  ヨメさんのスマホのカレンダーと日程を共有させてある  に入力しておくので、診察日を失念することはない。ただ、今回は診察に先立って「神経心理学検査」があり、診察後にも画像検査(脳MRI)を受けることになっているので、ヨメさんが嫌がって「行かない」と言い出すことを懸念して、あまり話さないようにしていた。

 そのため、今日は、検査等のあることはぼやかしておいて、ヨメさんと自転車で出かけた。受付を済ませて「物忘れ外来」の辺りに行ったら、看護師から「神経心理学検査」の案内があった。ヨメさんが特に狼狽えた風もなく、すんなりと対応してくれたのでホッとした。検査を終えて、診察室から、ことも無げに出てきたので一安心。「物忘れ外来」のある心療内科の診察室前の待合で少し待たされてから、二人で診察室に入室した。以前は、ふたり別々に入室していたが、前回から、一緒に入室して問診を受けるので、主治医からヨメさんの状態などを訊かれるときなど、横にいるヨメさんが気になってしまう。

 それでもなんとか診察  と言っても問診だけだが  を終え、次にMRIのある地階に行った。予約時刻前だったので、かなりの時間、待たされてからMRI室に入室。30分ほどしてヨメさんがMRIを終え、一階に戻って会計受付を済ませ、近くの院外薬局へ行った。ここも混み合っていて、30分ぐらい待ち時間がありそうなので、時間待ちをするのもなんなんで、カレーうどんが美味しいと評判の『てんぐ食堂』で昼食をとってから、再度、薬局に引き返し、薬を受け取って帰宅した。

 

 東京の息子から、年始になんとか帰省でそうだとのLINEメールが入った。

 息子のヨメの実家は、道路を隔ててエリアが異なる同系の団地  第一〇〇団地、第二〇〇団地てな具合  で、ヨメと孫は先に帰省するんだろう。息子は、当初、帰省しない予定だったらしいが、母親の病状を踏まえた私の「たっての願い」に応じて、新幹線を予約しようとしたそうだが、今年の年末年始の新幹線は全席指定で、なかなか席の確保が困難だったらしい。それでもなんとか、年始2日に帰省し、翌3日の夕方には東京へ帰る席が確保できたとのこと、その旨をヨメさんにその旨を伝えると、嬉しそうにしていた。なんとか息子と「和解」の兆しが見えてきたので、今年は、いい正月を迎えられそうだ。我々と息子たちは不和だったとしても、孫には責任はないと思って、Amazonから誕生日&クリスマス・プレゼントを送っておいたのが、いいきっかけになったのかもしれない。

 

【今日の読書438※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-43『明治大正史 上』

③-51『重力とは何か』

③-52『生命 最初の30億年』

③-53『すごい宇宙講義』

④-8『小林秀雄全集6/ドストエフスキイの生活』

⑥-25 『文庫の読書』

⑦-85街とその不確かな壁』

⑦-88『グレート・ギャツビー』

⑧-16『白夜/おかしな人間の夢』(Kindle)

⑨-5『自省録』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑪-8『ひるは映画館、よるは酒』

⑫-26『文章読本』

⑫-27『本の読み方』

⑬-10『彼岸過迄』(Kindle)

コメント:今回も丸谷才一の⑫-26『文章読本』から、印象に残った文章を抜粋しておく。本文は旧仮名遣い表記だが、引用する際のワープロ変換が、結構、じゃまくさいので、現代仮名遣い表記で引用している。今回は最後になるが、本文は終わって、大野晋氏の「解説」から抜粋。

p.389「(本文終り近くの石川淳氏の引用文について触れ)石川氏は書くに価する内容がなければ字を書いてはいけないと述べている。」

p.389「それ(前記の石川淳氏の文章)を受けた丸谷氏の言葉は次の通りで、これでもって本書は閉じられている。『この教訓は、文章においてさらによく当てはまるだろう。すなわち、記すに価することがあってはじめて筆をとれ。書くべきこと、語るべきことがあるとき、言葉は力強く流れるだろう。これこそは人間の精神と文章との極めて自然な関係にほかならない。』つまり、少し強い言い方をすれば、石に刻みつけてでもこの事は人に伝えたい、人に知ってもらいたいと思うことがあるときに、どう書けば事柄を明確に人に伝えられるか、どうすれば自分の気持ちをしっくりと表現できるか。その微妙な、こととこころとことばのあやを、日本語の特性に即して語るのが本書である。」

p.389-390「学者ならば、まずつきとめた事柄を持って、それを述べるために文章を書く。その事柄そのものが学問上極めて重要であるなら、仮に文章が稚拙であろうと難渋であろうと、それによって事柄の価値が変わってしまうことはない。稚拙な文体で綴られた論文も、事柄の重みで世に評価される。だから学者には、おそろしく下手な文章を書く人が少なくない。しかし小説家は、文章だけによって虚空に真実を打ち立て、文字を連ねることによってはじめて、悲喜愛憎をこの世の現実の存在たらしめる仕事をしている。それ故、小説家はどうしても文章表現について鋭い意識を持ち、さまざまの技術を身につける。また、明治以降ようやく確立されたばかりの日本の口語文体は、欧文翻訳体や、漢文訓読体との間の調和のさせ方などにまだ安定を欠くところが多い。それゆえ小説家は文章に腐心する。そこで人々は小説家に文章の心得を求め、小説家たちが文章読本を書く。」

p.391-392「丸谷氏は谷崎の論を全体として高く評価しているが、言語について、文章についての見解は、重要な点で相違している。谷崎は用語について、分かり易い語を選ぶこと、使い馴れた語を選ぶこと、自分で新奇な言葉をこしらえないことを教えている。これは実用の文章と藝術の文章との間に区別がないとする考えとともに、谷崎の文章読本の主要な骨格を成す点である。」

p.392「表現の上で重要なことは、個々の用語の分かり易さであるよりも、単語と単語の組み合わせ、取り合わせなのだとこまかく

丸谷氏は指摘している。(中略)丸谷氏の言語観・文学観の中に『文学というものはもともと言葉の遊びであって』というくだりがある。しかしその遊びは、意味の伝達性と文意の論理性とにささえられて成立する点が文章として肝心な点だと氏は言う。」

 

今日の映画438】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『サイダーハウス・ルール(U-NEXTで視聴)

原題:The Cider House Rules

製作年:1999年

製作国:アメリカ

監督:ラッセ・ハルストレム

出演:トビー・マグワイア/シャーリーズ・セロン/シャーリーズ・セロン/ポール・ラッド/マイケル・ケイン

ストーリー:セント・クラウズの孤児院で生まれたホーマー(トビー・マグワイア)は、父のように自分を育ててくれたラーチ院長(マイケル・ケイン)の後を継ぐべく医術を学んでいた。しかし将来に疑問を抱き始めていた彼は、ある日若いカップル、キャンディ(シャーリーズ・セロン)とウォリー(ポール・ラッド)と共に孤児院を飛び出す。初めて見る外の世界、初めての外の仕事  ホーマーはリンゴ農園で働き、収穫人の宿舎「サイダーハウス」で暮らし始める。ほどなく軍人のウォリーは戦地へ召集され、残されたホーマーとキャンディは次第にお互いに惹かれていく。

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.8、TSUTAYAは373.、Filmarksは3.8で、私の評価は3.8とした。

 『ガープの世界』などで知られる米現代文学の巨匠ジョン・アーヴィング原作を、名作『ギルバート・グレイプ』  少年時代のレオナルド・ディカプリオとジョニー・デップが共演  のラッセ・ハルストレム監督が映画化した感動作。アカデミー賞で作品賞、監督賞ほか7部門にノミネート、助演男優賞(マイケル・ケイン)と脚色賞(ジョン・アービング)を受賞した。

 

【今日のジャズ438※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:Porgy And Bess

アーティスト:Miles Davis

レーベル・品番:Columbia・CBS・CL 1274/・ CS 8095/ソニーレコード・SRCS 5699/・32DP 512/・SICP 1205/・SICP 20076/CBSソニー・23AP 2555/・32DP 512

録音年月日:1958.7.22/29/8.4

曲名:①The Buzzard Song/②Bess, You Is My Woman Now/③Gone/④Gone Gone Gone/⑤Summertime/⑥Bess, Oh Where's My Bess/⑦Prayer ( Oh Doctor Jesus )/⑧Fisherman, Strawberry, And Devil Crab/⑨My Man's Gone Now/⑩It Ain't/Necessarily So/⑪Here Come De Honey Man/⑫I Loves You, Porgy/⑬There's A Boat That's Leaving Soon For New York

ミュージシャン:Miles Davis (tp,flh)/Bernie Glow (tp)/Ernie Royal (tp)/Louis Mucci (tp)/Johnny Coles (tp)/Frank Rehak (tb)/Jimmy Cleveland (tb)/Joe Bennett (tb)/Dick Hixon (btb)/Willie Ruff (frh)/Julius Watkins (frh)/Guther Schuller (frh)/Bill Barber (tu)/Cannonball Adderley (as)/Phil Bodner (woodwinds)/Romeo Penque (woodwinds)/Danny Band (bcl)/Paul Chambers (b)/Philly Joe Jones (ds)/Gil Evans (arr,cond)/

Jimmy Cobb (ds)/Jerome Richardson (woodwinds)

コメント:コロンビアにおけるギル・エヴァンス (arr)との2作目。黒人オペラの『ポーギーとベス』に再材を求め、マイルス・デイヴィスが壮大な演奏を繰り広げる。マイルスのガールフレンドでダンサーだったフランシス・テイラーがこのオペラに出演し、それがレコーディングの動機になった。モード・ジャズに深い関心を寄せていた彼の要望に応え、ギルが用意したアレンジは、いたるところでモーダルな響きを感じさせる。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

Miles Davis 1969 Berlin

Miles Davis - Bitches Brew (Live In Copenhagen, 1969)

Miles Davis Live At The Isle Of Wight Festival 1970